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  1. 幸せな職場には臆病なリーダーくらいがちょうどいい?
増田和芳

人や組織の可能性を拡大させる人材育成のプロ

増田和芳(ますだかずよし)

合同会社 富士みらいクリエイション

コラム

幸せな職場には臆病なリーダーくらいがちょうどいい?

2020年3月21日 公開 / 2020年3月28日更新

テーマ:マネジメント

コラムカテゴリ:ビジネス

職場には様々な人がいます。多様性を理解するということが必要であると最近はよく言われますが、こうした多様性のある職場には期待できることがあります。今までとはまったく違う視点で創り出されるようなサービス、アイデアなど、何か新しいものが生み出される可能性があるのです。

理念や想いを可視化する~大きな木で~


その新しいものを生み出すとき、たとえば、社内のプロジェクトが立ち上がってそこで絡むことができた、貢献できたと思えれば、仕事へのやりがい、幸せな気持ちを感じられるのではないでしょうか。新商品開発、人材育成体系の構築、社内レクリエーション活動の取り組み、福利厚生の仕組みづくりなど、様々な取り組みをするに際して、社内のプロジェクト的な有志の仲間が参画できれば面白いですね。このような社内のプロジェクトなどを進めるとしても、その企業の想いや理念に共感していることが前提です。その想いや理念への共感があれば、どんな多様な背景をもった人でも受け容れられるのが職場でしょう。当然、一つの企業のなかにはいろんな考えをもった人がいます。経験や性格も異なります。様々な人が一緒にいる場で、お互いに分かり合えるポイントがあるかどうか、というのは大きな点です。たとえば、大きな木を表す図のように可視化しておくと、その企業の理念や想いに立ち返ることができます。




一方、企業のなかには「言いたいことがあるんだけどなかなか自分から言い出せない」、「意見を言えない」、「なにか言ったら周りから白い目で見られるかもしれない」など、臆病な気持ちが働いてなかなかものごとを言い出せないと思う方もいるでしょう。臆病な気持ちになってなかなか言い出せないときに、大きな図に立ち返って考えてみることだってあるのです。

臆病だろうが陽気だろうが、どんな人がいてもいいのです。みんな同じであるわけがない。違いがある、多様さがある、くらいの方がいいですね。臆病であるくらいの方が、自分の考えていることを頭の中で整理し、それによって様々な考えが湧いてきていいのかもしれません。

リーダーは臆病者?


千田琢哉さんの「無敵のメンタル」という書の中では、ご自身はストレス耐性が異常に高いということなのですが、「臆病者である」と書かれています。千田さんご自身が出会った成功者と呼ばれる人たちは、臆病者だったからだそうです。千田さんは、頭脳明晰で神経が研ぎ澄まされ、 想像力が豊かである人間が、結果として臆病者になると書かれています。

想像力豊かに考えているうちにアイデアも不安も様々なことをを思いつく。そして熟慮した末に自分で意思決定をして行動する。こうした点が、臆病者の人たちの中で成功者になっている人が多いことの現れなんだと思います。成功というのはいろんな基準があり、いったいなにをもって成功というのかは難しい部分もあります。たとえば、企業の業績の向上や倒産のピンチからの克服、不幸のどん底から這い上がったなど、大きな幸せを勝ちとれた点にあるとしたら、それらはまさしく成功の一つなのでは、と思います。それ以外にも、自分の心の中で成功したと思えるものがあれば、成功、ということになりますね。

私は、新たに何か踏み出そう考えるときには、拙速に考えて結論を出してしまうとたいていはうまくいかないことが多いです。様々な選択肢を考えたうえで、準備に時間をかけ、最後の最後まで準備に時間をかけながらも「あーでもないこーでもない」、「こうしてみたらどうなんだろう」などと、臆病さ丸出しで考えた挙句にいざ実践という段階を迎えます。舞台に立つ前の舞台裏では、準備を重ねながら臆病になってみたり、楽しいと感じてみたりと、まあ気持ちが落ち着かない部分があるなぁと思います。最終的に自分で決断しうまくできたと実感できるときというのは、自分も周りも達成感、満足感を得られる結果になることが多いです。臆病になってうじうじと考えながらも、言い方を換えると、熟慮しながらも、最後には答えを自分で出すことで結果としてうまくいくことになるのかなって思います。逆に、怖がりすぎて臆病になりすぎて、結局決められずにチャンスを逃した苦い経験だってあります。そのときは後になって悔しい気持ちがわきあがってくるものです。

熟慮して物事を決めるリーダーとともに


職場において、何かを変えていこう、新しい取り組みを始めようというときには、職場のリーダーが中心になって決断をするのがよくある光景です。新しい営業施策を実行するとき、それ相応の予算をかけてオフィス環境の改善に踏み切るとき、などなど、職場にとって大きな決断になりそうなときには、時間をかけて決めることが多くないでしょうか?そのときに、多様な職場のメンバーから意見を聴き、その意見にじっくり耳を傾けて吟味し、熟慮に熟慮を重ねて、最終的にはリーダーが決定する。こうしたことがあたりまえのようにできるような職場というのは、メンバーにとっては、決定に納得感を得られることで仕事へのやりがいや面白さが大きくなっていきそうな気がします。

物事を決めるときには、スピードが全てという意見もあります。もちろん、職場のリーダーが迅速に決めなければ、周囲の人たちに迷惑をかけることもあるし、命の危険にさらされてしまうことだってあります。そういったことでなければ、メンバーからの意見にじっくりと耳を傾け、迷いながら、熟慮しながら、最終的には決める、ある意味臆病になって決めるのも一つの考え方です。メンバーは話を聴いてもらった、時間をとってもらったと考えることになれば、自分が職場でかかわっている実感もてて、なにかやりがいや幸せな気持ちで仕事に取り組めるのではないでしょうか。

熟慮するくらいに臆病でいいのです。臆病であるリーダーのいる職場が、長期的にみたときには、仕事への幸せややりがいを感じられる職場になって、人材の定着や成長を早める結果になりそうですね。時勢を読んで即決するときだって当然あるでしょうし、決めた後も臆病になることだってよくあります。臆病なリーダーやメンバーと一緒に、仕事への幸せややりがいを実感できる職場をつくっていきましょう。お互いに熟慮し、支え合って助け合っていけばいいのです。臆病であることを一つの武器にしてしまおうというわけです。誰もが受け容れられる多様な社会になっているのですから、大丈夫です!

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