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竹田和彦

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竹田和彦(たけだかずひこ) / 樹木医 エクステリアデザイナー

Takezo・ファーム 株式会社タケダ造園

コラム

庭の説明で「蹲踞」って何ですか?

2022年11月19日

テーマ:お庭の質問コーナー

コラムカテゴリ:くらし



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Q.出雲の庭を見学した時「蹲踞」と書いてありましたが、何のことですか?

A.蹲踞(つくばい)ですね。
 漢字では「そんきょ」と読みますが、そんきょと言えば、剣道や相撲でよく使う言葉です。

 実は私も小学校の時に剣道を多少嗜みました。あまりにも頭を叩かれるもんでやめてしまいましたが・・・・。
 
 剣道は最初に対戦相手と向かい合って、腰を下ろしたそんきょの姿勢をするところからスタートします。
 つまり、つくばいもそんきょの姿勢のように体を丸くしてしゃがんで利用するからつくばいと呼ばれているのです。

 そんなうずくまるようにして水を張った石で一体何をするというのでしょうか。ちょいと疑問がわきますね。
 和風庭園に必ずといっていいほど見かけるつくばい。

 実は出雲流庭園とよばれる独特の出雲地方に多い日本庭園には、絶対といっていいほどつくばいがあります。不思議なものです。

 蹲踞は茶庭に欠かせない存在です。
 しかし、出雲地方の一般住宅庭園には茶室の有無に関わらず、必ずと言っていいほど蹲踞があります。
 それはなぜでしょうか?
 
 実のところ未だ謎でして、これが正解という歴史的史料等は存在しません。
 ただ、出雲地方のお茶文化に関係があると語り継がれています。

 松江城七代藩主松平治郷(不昩公)は大名茶人としても高名でした。
 お宿として利用していた御本陣にはおもてなしとして茶を振舞い、庭には風情として蹲踞が置かれました。

 その後、茶文化は庶民にまで広がり、庶民の庭にも蹲踞が置かれるようになったということです。
 つまり、出雲地方の庭の特徴は、茶庭の要素が加わった枯山水庭園ということになりますね。

 江戸時代の歴史文化が継承されて現在に残る街並みって、なんだかいいですね~。
 私は一時期大阪で生活をしていましたが、ふるさと出雲に帰るといつも落ち着いた気持ちになりました。
 
 その時はわかりませんでしたが、きっと歴史文化を肌で感じていたのでしょう。
 後世へ残していきたいですね。  

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