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内田昭弘

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内田昭弘(うちだあきひろ)

内田クリニック

コラム

漢方薬の基礎知識

薬について

2015年10月21日 / 2018年8月9日更新

漢方薬

漢方薬とは 「漢方医学理論に基づいて、様々な生薬を混合して処方する薬」 のこととされています。

医療用漢方製剤と一般用漢方製剤

漢方製剤には医療用漢方製剤と一般用漢方製剤の2種類があります。(医薬品分類と同じです。)
医療用漢方製剤は健康保険が適応されており、医師の処方箋により、初めて受け取ることのできる漢方薬です。それに対して、一般用漢方製剤はOTC薬で、医師の処方箋がなくても、薬局などで買うことができる漢方薬です。(OTC薬:コラムの「医薬品について」を参照ください。)
医療用漢方製剤と一般用漢方製剤の一番の違いは、医療用漢方製剤には医師の処方箋が必要ということです。ではなぜ処方箋が必要なのでしょうか?それは含まれている生薬成分の含有量に違いがあるためです。

医薬用漢方製剤

医薬用漢方製剤は「原料の生薬から抽出されたエキスの全量を用いる」と規定されています(わかりやすくは、生薬成分の濃度が濃い)。原料の生薬が十分に含まれているので、より効果が期待できると考えられます。したがって、漢方薬の「長く使って効果が出てくる。副作用も少なめ」というイメージがありますが、副作用にも注意が必要です。だからこそ医師の処方箋がなければ、手に入れることができない医薬品です。
基本的に、医療用漢方薬は他の処方薬と同様に保険診療のもとで処方されます。そのため、保険医療の自己負担分だけで内服を行うことが可能です。

一般用漢方製剤

一般用漢方製剤は「抽出されるエキスの全量の50%以上が含まれていればよい」とされています。(生薬成分は医療用漢方製剤に比べて薄いと考えられます。また、実際にはどのくらいの生薬成分なのかもわからないともいえます。)生薬の含有量が少なく、有効成分の量が少ないため効果がでにくいと考えられますが、その分副作用も少なくなるとされています。
薬局や通信販売で手に入れることができる一般用医薬品と同様に、全額負担が必要です。そのため、薬局で長期服用をすすめられる場合には、薬の負担が高額になる可能性があります。

医療用漢方薬と一般用漢方薬の違いがご理解いただけたでしょうか

薬局や通信販売で簡単に手に入れる事のできる一般用漢方薬は、安全に使用するために、その成分も限られたものになっています。したがって、期待する効果にも限界があるかもしれません。
一般薬の風邪薬や鎮痛剤と違い、漢方薬は長く内服をするものと一般には考えられているので、漢方薬を長期で服用する場合には、その効果と費用を十分に考えて使用することが必要になります。効果に疑問がある場合には、しっかりと医療機関で医師に相談をすることを通常の医薬品だけでなく、漢方薬においても忘れてはならないと思います。

この記事を書いたプロ

内田昭弘

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