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小幡大介

住宅のシロアリ・腐朽対策のプロ

小幡大介(おばたたいすけ)

株式会社コダマサイエンス

コラム

虫太郎の伝言板 ⑲

2012年8月20日 / 2014年6月3日更新

虫の文化史(虫偏の虫)⑲
―人と虫が奏でる文化―

日本人とトンボ

 昔から日本人は、何かと「トンボ」を意識してきたようです。
他の国と比べると、日本とトンボとの関係は半端ではありません。結論から言えば、「トンボは日本を代表する虫」といえます。

トンボの国

日本の別名を、「秋津島」といいます。これは、「トンボの国」という意味です。
神武天皇の歌で、「この国は蜻蛉(あけつ)のようだ」というのがあります。蜻蛉とは、古代の言葉で「トンボ」の呼び名です。後に、「大和」の枕詞(まくらことば)として「あきつ」が使われ、日本の別名「秋津島」になってゆきます。つまり、日本は、「トンボの島」なのです。「秋津島」という表現は、戦前まではよく使われ、軍艦の名前にもあったくらいです。

トンボの幼虫は「ヤゴ」です。 ヤゴは水の中で暮らします。
水が豊かな水田地帯。その稲穂の上を飛ぶトンボ。豊作を連想させたのかも知れません。



(稲穂に停まるトンボ)

「勝利の虫」トンボ

トンボの語源は、「アキツ」から「トンボ」に変化したわけですが、これには諸説あります。
「飛ぶ羽(はね)」とか「飛ぶ棒(ぼう)」が、トンボに変化した。
「田んぼ」が変化したという説もあります。

トンボにはもう一つ、「勝虫(かつむし)」という呼び名があります。勝利の虫という意味で、武士はトンボを勝利の象徴と見做しました。矢を収める箙(えびら)とか、武具の装飾に、トンボは好んで使われました。一直線に、矢のように飛ぶからでしょう。

また、あの黒くて繊細な「ハグロトンボ」、これは神仏のお使いです。「カミサマトンボ」とか「ホトケトンボ」と呼ばれます。
「トンボを愛する国民」です。

哀しい句「蜻蛉つり」

「蜻蛉(トンボ)つり 今日はどこまで行ったやら」
この句は、加賀千代女の作とされますが、子供の遊びを詠んだ歌ではありません。この句は、前置きがとても重要で、「わが子を失いける時」とあります。
愛児の死の悲しみを詠んだ歌です。そうすると、「どこまで」は「あの世」であり、「トンボ」は
「あの世への案内役」なのかも知れません。

つづく

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