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コラム

自然エネルギー活かして快適に暮らすパッシブデザイン

パッシブデザイン

2017年5月26日

自然の力を取り込み、快適で暮らしやすい家を作る。今回はパッシブデザインについてお話したいとおもいます。

島根県松江・出雲・雲南を中心にKitchenを中心とした楽しいくらしとこれから建てるべき最新新築住宅のご提案をするキッチンガレージ(キッチンガレージHP)の南光です。

パッシブデザインの目的

私たちを取りまく日の光、風など自然の力を上手に取り込み、快適で住みやすい家にする。そうした考え方、設計思想をパッシブデザインと言います。
1970年代半ば頃から使われだした言葉ですが、パッシブデザインの具体例は、日本古来の家屋に多く見ることができます。

たとえば、「軒(のき)」。日本家屋の深い軒は、夏の陽射しを遮り、冬の低い陽射しはそのまま家の中に取り込みます。また簾(すだれ)や葦簀(よしず)にも、強い陽射しを遮りつつ、家の中に風を取り入れる工夫が見られます。
私たち日本人にとってパッシブデザインはなじみやすいと言えるでしょう。

1970年代半ば頃と言えば、オイルショックを契機にエネルギーの消費量が問題化した頃です。
そして現在、私たちはより緊急な課題として「地球環境の保全」という問題に直面しています。
「地球環境の保全」のために最も求められるのは、エネルギーの消費抑制です。パッシブデザインの大きな目的は、この要請に応えることにあります。

たとえば、深い軒によって夏の強い陽射しを遮る、窓の配置等によって家の中に風の流れを作る。そうすることでエアコンなど電力を使う機器に頼らず、暑い夏を快適にすごす。パッシブデザインはエネルギーの消費抑制を家のつくり自体から達成しようとするものなのです。

同時に、パッシブデザインは、住まいの基本である快適さと暮らしやすさを目的にしています。エアコンの冷風もいいですが、やはり自然の風の心地よさは格別です。冬の陽だまりの暖かさを床や壁に蓄えるのもパッシブデザインの一つです。機器による暖房にはない、おだやかな暖かさが得られます。

パッシブデザインとアクティブデザインの違い

家の設計思想には、パッシブデザインと対になるアクティブデザインがあります。
「パッシブ(passive)」は「受動的」という意味ですが、「アクティブ(active)」は「能動的」という意味です。

いずれも自然エネルギーを有効活用するという点では同じですが、アクティブデザインは自然エネルギーをさまざまな機器を使って活用します。

たとえば、住宅街で目にすることが多くなった太陽光発電があります。
標準的な太陽光発電システムは、太陽光エネルギーを電気に変換する太陽電池モジュール(ソーラーパネル)、太陽電池モジュールで発電した直流電気を一つにまとめる接続箱、家庭で使うために直流電気を交流電気に変換するパワーコンディショナーなどの機器で構成されます。
さまざまな機器を使って、自然が持つエネルギーを活用しようという設計思想がアクティブデザインです。

これに対しパッシブデザインは機器を使わず、たとえば、夏の陽射しを遮るために軒や庇のほか植栽も活用するなど、自然の力を最大限利用しようという考え方です。
ちなみに、英語のデザイン(design)には、下図・図案を作る、という意味のほか、ある問題を解決するための思考・設計という意味があります。
ここで言う「ある問題」は、一つはエネルギー消費の抑制、そして、もう一つが快適で住みやすい家を作る、ということになります。

パッシブデザイン設計のポイント

パッシブデザイン設計にはさまざまなポイントがありますが、ここでは太陽の光、そして、風を取り上げてみましょう。

太陽光をどう遮り、どのように取り込むか、パッシブデザインの重要なポイントです。

そのために必要になるのが、太陽の高度が季節によってどのように推移するかをつかまえることです。たとえば、軒や庇(ひさし)を設けて夏の太陽光を遮ることができたとしても、寒い冬、陽射しをどう取り込むかという問題が残ります。日射量や日射角度などのデータ収集と分析が不可欠になります。

風は快適な温度を保つ上で重要です。風通しの良い家と悪い家では、夏場の体感温度が大きく違ってきます。また、風は家の中の湿気を払う上でも大切です。

風通しの良い家にするには、風を呼び込む窓、そして、風を送り出す窓、それぞれに機能を持たせた窓の配置がポイントになります。あるいは、狭い面積でも引き違い窓より広く開口部を取れる縦すべり出し窓を使って風を効果的に取りこむなどの工夫も必要になってきます。設計図面と風の流れを照らし合わせ、検討します。

また、明るさが不足している家は快適な住まいとは言えません。南向きの部屋は明るいけれども、北向きの部屋は暗い、というのも困ります。その際、たとえば南側に吹き抜けを設け、吹き抜けから取り入れた明るさを北側に送るという工夫が考えられますし、天窓によって光を取り込む方法もあります。
あるいは室内の壁を、光を反射する白を基調にする、フローリングを明るい色の木材にするといった設計も必要になってきます。

パッシブデザインの設計には、自然を知る力、データの収集と解析力、それらを総合して快適で住みやすい家を作る技術力が求められます。


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