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コラム

床下の結露とカビの話(後編)

いずもありがとう 上代工務店ジョウダイです。

東日本大震災の被災者が暮らす災害公営住宅でカビが大量発生したという
床下の結露とカビの話つづきです。

床下の結露って複雑なんです
どこが複雑化というと
季節性のある問題でるということ
夏に発生したこの問題
ほっておいても冬には解消されていたりするんです

なぜか
「湿気」の量というのは、
「湿度」といっしょに「温度」をあわせて考える必要があるからですね

おさらいですが
「湿気が多い」ところは「湿度も高い」のですが
「湿度が高い」ところが「湿気が多い」とは限らない

ここのところ非常に勘違いされやすいポイントなのでしつこく書いておきます。
「湿気」というのは「湿気の多いところから少ないところに移動する」のであって
「湿度が高いところから低いところに流れるわけではありません」

そしてこの目に見えない湿気は、家の壁や床や天井を
往々にして通過することができるミクロなやつなんです






上の図は
松江市にあるとあるお宅で測らせていただいたこの夏、
外気と床下とリビングにおいてあった温湿度計の数値と
そこから計算した湿気の量の関係を絵にしたものです。

図のような三角関係であれば
非常に湿度の高い床下ではありますが
そこから外気やリビングにむかって湿気は流れていきます
この場合
向かっていく先の外気やリビングは床下よりも温度が高いので
結露の心配は少ないといえます。








同じお宅で測らせていただいたほかの日の夏の一コマです
この三角関係では
湿度自体は、リビングよりも床下のほうが高いのですが、
湿気の量は、床下よりもリビングの方に多く含まれていて
湿気はリビングから床下に向かって流れていきます。


畳や下地の板も通過して流れていきます。

まさしく今回取り上げた床下結露の発生は
この三角関係の中で
リビングから床下に流れていった湿気が
畳の裏やその下地の板の部分で結露して
やがてそこにカビが生えたところだと想像されるわけです。

ちなみに上の数字では、この三角関係でも結露の発生はないと計算されますが

床下とリビングと外気の三角関係は、
その建物の構造や土地柄、そして季節によってめまぐるしく変動するわけで

今回取り上げた
東日本大震災の被災者が暮らす災害公営住宅でカビが大量発生したという状況

この夏の逆三角形によるものだと
新聞記事(写真)を見た時点で想像できたわけです。

これが想像できると
「換気不足の解消では、問題の解決にならないな」と想像され

この夏の逆三角関係の下での問題解決には、
適切な換気計画とともに「冷房と防湿層の設置が重要なんだ」と結んでおきます。

今回見かけた東北のニュース
床下結露はことさら珍しい現象ではなく、程度の大小はあれ、夏の床下では一般的起こりうるお話です。
でも目に見えない湿気の流れを想像できる人が少ないのもたぶん事実です。
正しい理解と想像が進み、来年の夏にはきちんと問題解決されますように
遠くからではありますが、応援していきたいと思います。

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