コラム
枕経[まくらきょう・まくらぎょう]
2018年9月20日
枕経【まくらきょう・まくらぎょう】
枕経とは、臨終の場で最後の時を迎えつつある方の枕元でその方の不安を取り除いき、安らかに最期を迎えられるようにとの願いを込めて唱えられるお経です。危篤から臨終の間で枕経を行うのが本来の姿ですが、現状では亡くなられたあと直ぐの儀式となりました。
仏教の儀式ですので、神式やキリスト教などでは行いませんし、仏教でも浄土真宗は亡くなると直ぐに極楽浄土へ召されるという教えから故人の枕元でお経を唱えることはありません。枕勤め(臨終勤行)といって、お仏壇や掛け軸のご本尊に向かって読経します。
枕飾り【まくらかざり】
白木の台を用意して亡くなられた方の枕元に置きます。台の上には三具足(香炉、花立、火立)、枕団子、一膳飯、水などを供えます。
花は一本花で白菊などを一輪だけ挿す習わしがありますが、樒を用いる地域もあります。
一膳飯には、二膳も三膳も無い一膳限りということで、旅立つ人と最後の別れの際に出された古くからの習わしです。これは嫁入りや独立の際にも行われていた作法でした。一膳飯には最後の食事という意味合いがあることから「死者のこの世で最期の食事」として供えられるようになりました。
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