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加藤圭吾

屋根、外壁リフォームのプロ

加藤圭吾(かとうけいご)

株式会社フォーシンク

コラム

安定した人気を誇る外壁材「窯業系サイディングの特徴や種類」について

ご報告

2017年7月1日

 日頃からのご愛顧ありがとうございます。外壁診断士の加藤です。前回は、外壁をタイルでリフォームした場合の工事費用についてご報告させていただきました。今回は、日本の新築住宅で80%のシェアを占めている外装材「窯業系サイディングの特徴」ついてご説明させていただきます。


◆外壁材で圧倒的なシェアを誇る窯業系サイディング◆

 リフォームや新築で外壁を選ぼうとして窯業系サイディングを勧められたけど、どういう外壁材なの?聞かれることが良くあります。窯業系サイディングは日本の住宅の外壁材の約80%のシェアを占める外壁材です。デザイン性が高く、施工性も高いなどメリットの多い外壁材で各メーカーから様々なデザインが発売されています。しかし、窯業系サイディングはメンテナンスを前提とした外壁材で、経年によって劣化するために数年毎に適切なメンテナンスが必要です。ですから、どんな劣化が起こり、どんなメンテナンスが必要かを知っておくことが大切です。今回は、窯業系サイディングの特徴や種類などの基礎的な内容から、劣化症状についてお伝えさせていただきます。

①窯業系サイディングボードとは
日本の住宅の外壁材の約80%が窯業系サイディングと言われていますが、そもそも窯業系サイディングとはどういったものなのかご存知ですか。まずは窯業系サイディングの特徴についてご説明いたします。

①-1.窯業系サイディングボードの主原料はセメント
窯業系サイディングは原料の約80%がセメント、残りの20%が繊維質・増量材で構成されています。窯業系サイディングボードは工期が短いことや施工性の良さ、デザイン性の良さから非常に人気が高く、近年最も多く住宅で使用されている素材で、各メーカーから様々なデザインの製品が販売されています。内容成分の80%がセメントなので、窯業系サイディングボード自体には防水機能がなく、工場製造時にライン塗装で塗料(築10年超の建物はアクリル系が多いです)を吹きつけて防水機能を持たせているのです。

①-2.窯業系サイディングボードは価格とバリエーションが豊富
 それでは窯業系サイディングボードの特徴をメリット・デメリットに分けて、ご紹介します。

◇メリット◇
・デザインのバリエーションが豊富
・工期が短く、施工性が良い
・価格帯も幅広い
・耐震性が高い
・防火性が高い
・遮音性も高い

◇デメリット◇
・素材自体に防水機能は無い
・蓄熱性が高い
・シーリング(目地部)のメンテナンスが必要

 窯業系サイディングボードの最大のメリットは商品的なバリエーションが多く、価格帯も幅広く存在します。窯業系サイディングボードの価格相場は約5,000~12,000円/㎡です。価格差はボードの厚みや塗装(機能性)によって変わります。近年では、表面の塗装によって低汚染性を持ったもの等が人気で、更に価格幅が広がってきています。また、窯業系サイディングボードは硬質で密度が高いため、耐震性や防火性、遮音性にも優れています。
 デメリットとしては、防水機能が無いということです。そのため、新築で使用する場合は工場出荷時に塗装を行い、防水機能を持たせています。しかし、その塗装も塗膜寿命が短いものでは5~10年経つと性能が無くなってしまい、防水性がなくなると家の中へ水が浸入し、外壁のひび割れ、さらに悪くなると躯体自体の劣化を進行させてしまうこともあるため、非常に注意が必要です。また、窯業系サイディングボードは蓄熱性が高く、夏場には濃色の外壁表面温度が60℃を超えることもあるため、室内温度も上昇しやすいということがいえます。外壁表面の塗膜へ不具合が生じてしまう可能性もあります。

 一言で窯業系サイディングボードと言っても、デザインは多種多様であり、同じ外壁材とは思えないものも数多くあります。石柄・タイル・レンガ・木目といった様々な素材の模様を窯業系サイディングは精密に再現することができます。業者さんとの打ち合わせの際には事前に、気に入ったデザインをいくつかインターネット等で検索しておき、それを業者さんへ提示することも良いです。また、業者さんから多くのサンプルや事例を見せてもらう方法もお勧めです。

①-3.防水機能が失われる前に塗り替えが必要
 住宅を長く持たせるために重要なことは「防水」つまり「住宅に水を入れない」ということが大切です。しかし、この窯業系サイディングボード自体には防水機能がありません。内容成分の80%がセメントで出来ているため、防水機能は表面の塗装によって補っているのです。新築時に使う窯業系サイディングボードはアクリル系塗料を中心に塗装が施されていますが、アクリル系塗料の場合5~10年程で塗膜表面の防水機能は失われてしまいます。そのため、窯業系サイディングボードは定期的な塗り替えによるメンテナンスが必要です。更に、メンテナンスを行う場合は「シーリング材(以下シーリング)」も考慮しなくてはいけません。シーリングとは、ボードとボードのつなぎ目に入れられているゴムのようなもので、このシーリングは基本的に窯業系サイディングボードの塗膜よりも早く劣化してしまうと言われています。こちらも劣化してしまうと、ひび割れや破断が起き、その隙間から雨水が住宅へ浸入してしまうのです。そのため、シーリングは定期的に状況をチェックし「増し打ち」、もしくは「打ち換え」といったメンテナンスが必要となります。

【シーリングのひび割れ】



以上「窯業系サイディングの特徴」について説明をさせていただきました。次回もサイディングについて説明させていただきますが内容は更に掘り下げた内容で、「窯業系サイディングボードの種類、施工方法、費用、メンテナンス」についてご説明させていただきます!乱文に最後までお付き合いをいただき ありがとうございました。



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