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江角健治

「夢」を「形」に変える設計・監理のプロ

江角健治(えすみけんじ)

有限会社江角建築事務所

コラム

大規模改修の外壁診断調査について

知識

2013年5月20日

大規模改修を計画中のマンションの皆さんから相談を受けました。その中の外壁診断・調査について触れてみたいと思います。

「タイル張り・モルタル塗り外壁の調査・診断について」


□ 調査・工事内容について
* 予備調査や一次診断等である程度の方向性が出ます。既存の図面や竣工時の書類、現地に沢山の情報があるからです。例えば、貼ってあるタイルの種類や仕様、タイルの厚さは重さにつながりますし、裏面のあり足の形状は接着力に大きな差を産みます。伸縮目地、誘発目地の有無や位置、間隔等もタイルの剥離を防いだり減らしたりする重要な要素です。完成工程からは施工の時期やコンクリートの乾燥状況も推測できます。現地では、クラック(ひび割れ)の位置や方向、幅、状況等から劣化の原因や内部状況、今後の状況変化、進捗、危険度などがある程度推測できます。それに手の届く範囲での打診検査を加えれば様々なデータが集まります。
 少し見方を変えれば設計時点、施工完了時点で将来の一部は決まっているとも言えます。もちろんその他の事後の要素も沢山あります。
  
* 外壁診断方法 
◇ 打診調査  全面足場組・高所作業車・ベランダ内部より調査等
  
◇ 赤外線調査 写真調査と確認作業の併用

 主にはこの2種類の方法ですが精度や期間、コスト等大きく違いがあります。
 プライバシーの問題や個人の考え方の統一、共用部分だけで調査するのか専用部を使っての調査も可能かで大きくコストが変わって来ます、仮設材置き場や駐車場の移動、安全対策やガードマンの設置等々様々な問題も発生します。
    

□ アドバイス・その他
*大規模改修や外壁改修の目的は早期発見、早期対処による劣化の予防や除去です。
調査は現状を把握して対処するだけでなく、起こっている現象を基に原因と内部の状況を推測し今後を予知しながら修繕や観察を行うことであり、ひびや割れたタイルやモルタルの復旧が目的ではありません。

*調査診断は一度きりではありません。概ね10年程度毎に行うようになると思います。調査方法が極端に変わると前回の資料との比較も難しくなると思います。
将来を考えた調査方法やデータを残すことだ大切です。 
 
*また全面打診を計画されるなら足場や高所作業車を利用した道連れ調査・道連れ工事も検討してみる必要があると思います。


                              有限会社 江角建築事務所 江角健治






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