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栗栖佳子

ビジネスコーチのプロ

栗栖佳子(くりすよしこ)

株式会社宙(sora)

コラム

リーダーコーチング④ サポート型リーダー

リーダーコーチング

2012年10月25日

前回はヘルプするリーダーが、いかに部下のやる気や可能性を奪っているかということについてお話しをしましたが、今回はサポートするリーダーについてご一緒に考えてみたいと思います。
ヘルプとサポートの大きな違いは、ヘルプ型リーダーは「部下は能力がない人、助けてあげなければできない人」として扱っているのに対し、サポートするリーダーは「部下には仕事をやり遂げる力がある。難しいことでもそれを克服して目標に向かって進んで行く可能性や行動力は部下の中にある。」と信じて部下と向き合っている点です。
「そうは言ってもすぐにできないから指示命令して覚えさせているのだ」と言う声も聞こえてきそうですが、そういうリーダーに指示命令されて仕事をしている部下の表情は、喜々として仕事に取り組んでいるでしょうか?
リーダーから見れば、部下の仕事のスピードや、ボリューム、出来栄えには不満を感じるかもしれません。
ですから、すぐにやり方や方法をつい教えたくなってしまうのだと思います。
または、それを取り上げて自分がやってしまうリーダーもいるのではないでしょうか?
それも悪意からではなく、少しでも部下を成長させ、仕事の結果を出すことで自信をつけさせたいという思いから。
ところがサポート型リーダーは部下を「できない人」としては扱わず、「必ず目標を達成できる人。能力を最大限に活かせば必ず達成できる人だ」として関わります。
答えや助けを与えるのではなく、その人の中にあるものを本人が自分で気づくようにサポートするのです。
では具体的なサポートとはどういうことでしょうか。
本人が自分の中にある能力や、アイディア、可能性に気づくためにはまず一旦自分が考えていることを言葉に出してアウトプットしてみることが必要です。
話すことで潜在意識の中にある「答え」を見つけることができるからです。
話しながら新たな考えにたどり着き、イメージが膨らみ、漠然としたものが整理されて次の行動に移りやすくなってきます。
最後までしっかりと自分の話を聴いてくれる人がいると、安心してその答えを見つけに行くことができます。ですから、本人が気づくには少々間が必要なのです。
つまりサポート型リーダーのサポートとは、まずしっかりと相手の話を聴いてあげることです。
「とにかく部下の話を最後まで聴いてあげてください…話しやすい雰囲気の中で」
リーダーに「部下の話をしっかりと聴いてあげてください。部下が話しやすいような雰囲気の中で・・・」とお願いすると「うちは忙しいからそんなのんきなことを言ってられない」とおっしゃるリーダーが大勢いらっしゃいます。
ところがたった3分、2分でも構いません、部下の気持ちをしっかりと聴くことができないリーダーに、部下のやる気を引き出し、自分が考えもしなかったアイディアや行動力で課題を解決していく頼もしい部下を育成することはできないと思います。
目の前の処理作業に追われて、その先に拡がる可能性の芽を摘んでしまうようなメッセージを投げかけてはいないでしょうか?
たとえ部下の進捗が遅くても、自分からやろうと思って取り組んだことは「やらされ感」がなく、あれこれ工夫をしてアイディアを生み出す力となります。
また失敗しても、そこから学ぶことは多く、リーダーに指示されてできなかったときに比べて、はるかに前向きに次のやり方を考え始めます。
その後の小さな一歩の前進は成功することの喜びを感じさせ、また少しの達成感が自己肯定感を高め、「自分はやれる!」という自信を持たせてくれるはずです。

部下にどうなってもらいたいと思っているのか・・・
今自分が部下とかわしているコミュニケーションが、はたしてその意図に沿っているのかどうか・・・
もう一度ご自分とコミュニケーションしてみてもいいのではないでしょうか?
部下はリーダーを好きになりたかっています。
嫌いな、苦手なリーダーのもとで働くよりも、自分を信じて応援してくれる、失敗しても結果を責めるよりも励まして次の成功に結びつくようサポートしてくれるリーダーと一緒に働きたいと願っています。
「ああいうリーダーになりたいな~」部下の本音が聞こえてくるのは、あなたのコミュニケーション次第です。


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