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栗栖佳子

ビジネスコーチのプロ

栗栖佳子(くりすよしこ)

株式会社宙(sora)

コラム

新入社員研修で人事部がはまる罠!

企業研修

2012年4月4日

このシーズンは新入社員研修が目白押しです。
新入社員研修をお引き受けすると「鉄は熱いうちに打て!何事も最初が肝心!」とばかりに、人事部のご担当者は『とにかく新入社員研修ではいち早く学生気分を払拭して、ビシビシと社会人の厳しさを教えてあげてください!』と言われます。
しかし、必要以上に緊張や不安を増長させても、ニューフェイスたちの意欲や行動力、能力やアイディアを引き出すことはできません。
なぜなら、ただでさえ本人たちは緊張したり不安を抱えているからです。
これは人事部が陥りやすい罠です。
まず最初に社会人の厳しさを教え込もうとしてしまうのです。
しかしいち早く彼らに実力を出してもらいたいと思うのなら、ビジビシと厳しさを教えるのではなく、まず先輩たちが新人たちを一緒に手を組んでチャレンジしていくパートナーとして温かく迎え、まだ職場の価値観にとらわれていない新鮮な目で物事を見つめ、気が付いたことや感じたことを自由に言ってもらえる雰囲気を作ることが先決です。
まだ白紙の状態に映し出された疑問やアイディアは、時間が経つほどにその鮮度が落ちてきます。
時間が経てば経つほど新人たちは敏感に職場のキーマンが誰なのか、危険な地雷はどこにあるのか・・・を感じとり、嫌われないように振る舞うことを覚えてきます。
厳しい就職戦線を勝ち抜いてきたわけですから、自分が生き残るためには彼らたちも必死なのです。
そこにさらに『社会人とは!!』と正論や建前『べき論』を言っても彼らのやる気に火をつけることにはなりません。
そこで、我が社の研修では体を使ったコミュニケーションワークや、「ここだけの話…」といった秘密のワークショップを取り入れて大いに笑って大いに本音を語ってもらっています。
まず研修の最初に、新入社員たちにどうなって欲しいのか?それを考えると答えは簡単に出てきます。
やる気になってほしい!我が社のために一生懸命取り組む人になってほしい!または先輩を追い越していくような人材になってほしい!というのが人事部、会社や組織の本音ではないでしょうか?
厳しさは無理に教えなくても本人がすぐに気が付きます。
自分で気が付いたことのほうが、次の行動も自分で考えて動き出すようになります。
ですから最初から無理に厳しさを強調する必要はないのです。
そして何よりも先輩後輩の関係は強弱、上下、勝ち負けではないはずです。
年功序列でキャリアを積んだ人のほうが上に立ちたい、できると言われたい、という気持ちはわかりますが、この考えがベースになっている限りは、自分を超えていく部下を育てることはできません。
力強い組織を作るには新しいパートナーが入ってくるたびに組織の空気を入れ替え、社員は気持ちをリセットして、一から新人と競争するようなバイタリティーが必要です。
そういう意味でもこの新入社員研修は社員全員がスタートラインにつき、新たなレースに挑戦する絶好の機会です。
過酷なレースだからこそ、肩の力を抜いて、この人たちとなら一緒にやっていけそうだ!一緒にやりたいと思ってもらうコミュニケーションを是非全員で共有したいものです。
新入社員研修にこそ全社員一丸となった笑いと遊びの楽しさを!!
あなたの職場でも是非取り入れていただきたいと思います。

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