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栗栖佳子

ビジネスコーチのプロ

栗栖佳子(くりすよしこ)

株式会社宙(sora)

コラム

社員の家庭の事情を共有するメリット

2012年2月20日

プライバシーの保護が言われるようになってから、職場で家庭のことを訊いてはいけない、そして話してもいけない・・・といった食うかが漂っているの職場が増えたように思います。
確かに根掘り葉掘り訊かれるのもなんだか詮索されているようで嫌なものです。
まして訊いてくる相手が上司ともなると、「これはプライバシーにかかわることですから!」と一言でシャットアウトしてしまえるものではなく、だんだん距離を置いてできるだけ関わらないようなオーラ、バリアーで自分を取り巻く人もいらっしゃるのではないでしょうか?
会社の規模や組織の雰囲気、つまり社風によるのかも知れませんが、今までお邪魔した会社で、「なんだかいいな~この組織の空気、私も仲間に入れてもらいたいな~」と感じた職場は、間違いなく社員がイキイキとしてみんなが笑顔で挨拶をしたり、相談していてシーンがあちらこちらに見受けられました。
そして驚いたことに、仲間のことをよく知っている組織なのです。
それだけ自分のことを話したり、同僚や上司や部下の話を聴いている組織なわけです。
話しやすい雰囲気、話しかけられやすい雰囲気をみんなが持っているのです。
もちろん話の内容は主に仕事のことでしょうが、一区切りついたときに「実は、昨日から娘がインフルエンザにかかってしまって・・・」と一言言えば「じゃあ今日は早く帰ってあげなよ!夜のミーティングをランチミーティングに変えようか?」という提案が出されます。
また最近ミスの多い部下を観察していた上司は「プライベートで何か心を悩ませているのでは?良かったら話を聴こうか?」と促すこともあるそうです。
もちろん自分から話すことが前提とはなりますが、職場にいても過程においても同じ一人の人間です。ロボットのように、時間によって場所によってそんなに器用に自分を変えることなどできません。
だからこそ、一日の大半を一緒に過ごす職場の仲間の存在が大きくものをいうのです。
つまり大切な仲間の一人として、パートナーとして、いつでもあなたの気持ちを共感する、何とか役に立ちたいと思っているというメッセージを伝えあうことが大切なのです。
たとえば家庭でなにか問題を抱えていると、どうしても仕事にも影響が出てきます。
最近ミスが多くなったな…と思っていたら、子供が登校拒否になって悩んでいた。
奥さんの親が認知症になって在宅ケアを受けていたが、心身ともに疲れきっていた。
子育てで同居しているお姑さんと意見が合わずに喧嘩をしてしまった・・・などなど誰しも悶々とした思いを胸に会社に来ているものです。
でもその苦しい胸の内を、「職場では口に出して言ってはならない!!」ものとしてしまうと、仕事には集中できず、表情は当然険しくなり、周りの人に対する思いやりのある行動はとれません。
だったら、「何でも聴くから胸の中のモヤモヤを一回出してみたら楽になるかもしれないよ」と吐き出させてあげることがとても効果的です。
忙しいビジネスの現場でも、時間を決めて、お昼休みの休憩時間などを利用すれば結構話を聴く時間は確保できるはずです。
アドバイスや体験談は横に置いて、相手を主人公にして一緒にいてただ聴いてあげる・・・
案外話しているうちに自分で解決のアイディアが思い浮かんだり、肩の力が抜けてすっとしたり、考えがまとまったりするものです。
聴く側のスタンスは、あくまでも相手が主役だということを忘れないこと。
困ったことを聴いてもらえる人が職場に一人でもいたら、あなたのビジネスライフにとってとても心強い味方がいるようなものです。
この人となら一緒にやっていけそうだ!この人のためなら自分も一肌脱ごう!そんなパートナーシップが生まれるのは、自分の困りごとを相談できるチームメイトの存在があるからです。
自分の心に壁を作らずに、あなたも困ったことはできるだけ早く誰かに聴いてもらうことです。
一人で悩む時間はできるだけ短くしたほうがずっと楽に次の一歩を踏み出せます。
是非試してみてください。



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