「新築には薪ストーブを入れたい」で、雑誌やネットで機種・ショップ選び。埼玉県内の某ショップへ行ってみることに。
そこで店主さんの薪ストーブの『専門的で魅力的』な話に解ったつもりで、「さすが薪ストーブって『特別な世界』だなぁ」と陶酔。
すかさず店主さんの「どんな機種をお探しですか？」との問いに、私たちが「A社の○○です。」と答えると、「いいですね～、A社の機種、ウチは得意ですよー」と、A社の機種に絞った機能性や特性の『良さ』だけをお聞きして、ワクワク・ウキウキして帰ることに。
その後、『夢と知識』を膨らませていきました。

それから数週間後、間取り立面図もある程度できて、前記のショップへ再度行く予定だった頃、ちょっとしたきっかけで、金子さんとお茶をしながら話をすることに。
気さくな笑顔の金子さんに、私の膨れあがった自慢の『夢と知識と図面』を披露した数分後、真剣な表情に変わった、金子さんは、「お節介な私で申し訳ないですが、大切な事なので、正直に対応させていただきますが、」と言うと、図面のコピーに私たちのライフスタイルを訊きながらどんどん書き込みを入れていくんです。ビックリです。

目が覚めました。『特別な世界』を形ばかり追うことで、日常生活で有りがちな家事に気付かなかったんです。質問と指摘の連続でした。
薪ストーブの夢と間取りについて、私たちの意向や金子さんの意見の交換と解説の繰り返し、図面は裏まで書き込みでいっぱいに。

お茶を飲む間もないくらい熱い話し合いとなり、最後にA社のストーブの『良さ』は、もちろん『良くない』ところまで説明をしてくれました。薪ストーブ屋さんなのか？建築屋さんか？

後から知ったのですが、建築士の資格を持つ薪ストーブ屋さんでした。納得。
この一件で、金子さん（エンフリーさん）に惚れてしまいました。

機種に関しましては、金子さんの「ゆっくりじっくり考えたほうがいいですよ、永い付き合いをする相棒ですから。」ということで、1ヶ月間以上悩んで相談した末（エンフリーさんだと機種がいっぱい選べるんで・・・）、最初考えていたものと全く違う機種になりました。

その後、「工務店の建築士さん」と「金子さん」の間を何度も往復して、（結局は金子さんが建築士さんに直接、打ち合わせをしてくれましたが。）設計を煮詰めることができ、建築現場では、『気さくな笑顔』をふりまいて、気難しい棟梁さんともうまく段取りしていただいたおかげで、納得の　『薪ストーブ住宅』　を無事完成する事ができました。
現在、金子さんには薪ストーブの先生・仲間になってもらって、楽しい薪ストーブライフを送っています。
だんだん寒くなり、薪ストーブの必要性がプラスされて、楽しい毎日です。
ちょくちょく質問する私に、邪険にせず楽しくお付き合いくださって、ありがとうございます。これからもよろしく。

おかげさまで、薪ストーブの在る『特別な世界』がリアルで身近なものになってます。