まちの専門家をさがせるWebガイド マイベストプロ埼玉
三上康一

ロードサイド店舗の儲かる仕組みを構築する専門コンサルタント

三上康一(みかみこういち)

株式会社ロードサイド経営研究所

お電話での
お問い合わせ
048-700-4333

コラム

急がば回れ

中長期的売上の確保策

2018年3月20日 / 2018年9月20日更新

人間ドック直前のダイエット

 ある女性の話です。この方はひと月後に人間ドックを控えており、ダイエットを開始したとのことでした。そして人間ドックを終えたあたりから仕事が忙しくなるので、その後は、ダイエットを継続するかどうかは分からないとのことでした。

 「一時的なダイエットでは根本的に痩せないし、健康になってないですよね」という言葉を投げかけたところ、人間ドックの数値は記録に残るため、せめて体重だけは良好な数値にしておきたいとのことでした。

 確かに気持ちが分からない訳ではありません。私たちがカメラの前で「いい顔」をしたり、ポーズをとったりすることも同じ心理だと思います。

 しかし、人間ドック直前だけのダイエットは、短期的な効果のみに着目し、中長期的な効果を検討していない典型的な事例です。これが体重の話だけであれば良いのですが、経営を考えるときに、この視点だけでは問題です。

短期的視点の経営者

 あるサービス業の経営者が私の元に相談へ訪れた時の話です。私が「御社がターゲットとしている顧客は誰ですか」と聞いたところ「今すぐ売上が欲しいんです。ターゲットなんて定めていたら、お客さんが少なくなってしまいます。あえて言うなら日本全国、いえ、全世界の人々が当社のターゲットです」とおっしゃりました。

 この発言は、典型的な短期的視点です。サービス業は、サービスの生産と消費が同時に行われる業種です。サービスを提供するなら、その場に従業員と顧客がいなければなりません。全世界にサービスを提供するということは、全世界にサービスを提供しに出かけるか、全世界にサービスを提供できる店舗網を構築しなければなりません。従業員数名のこの店舗では、非現実的と言えるでしょう。

 居住地域にせよ、年代にせよ、ライフスタイルにせよ、来店頻度にせよ、ターゲットとする顧客を定め、それに応じた販売促進を地道に行い、今日の売上ではなく、明日以降の売上をいかに得るかを検討する。これが中長期的視点に基づく経営と言えるはずです。

経営者に必要な視点

 経営者に必要な視点として、事業全体を俯瞰する「鳥の目」、現場目線の「虫の目」、今後のトレンド・流れを見る「魚の目」が挙げられますが、中長期的視点とは、この「魚の目」を身につける、と言い換えて良いと思います。

 一時的な売上増は、一時的に経営を楽にさせてくれるかもしれません。しかし、長期的に経営を楽にさせてくれるとは限りません。いつ売上が厳しくなるか、常に不安を抱えながら事業展開をすることになります。強引な販売が目立ち、顧客離れを引き起こす要因ともなりかねません。目先の売上を追うことは罠があると考えましょう。

 とはいえ目先の売上が欲しいのは分かります。それを踏まえて、売上を継続的に得る仕組み、中長期的に儲かる仕組みを作り続けていく。それが店舗の体幹を強くする、と言うことだと思います。

 急がば回れ、とはよく言ったものです。

お客様の声一覧

お客様の声一覧

サービス内容と料金

サービス内容と料金

この記事を書いたプロ

三上康一

三上康一(みかみこういち)

三上康一プロのその他のコンテンツ

Share

三上康一のソーシャルメディア

twitter
Twitter
2018-09-20
facebook
Facebook

三上康一プロのその他のコンテンツ