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神田正範

犯罪に詳しく防犯を多角的に解説する対話型セミナー講師

神田正範(かんだまさのり)

犯罪予防研究所

コラム

防犯対策は環境を整えることが優先 ≪歩み/その3≫

自己紹介

2012年10月8日 / 2015年3月10日更新


多くの人に支えられた経験

錠前業者にて5年間、4,000件を超える事案に立会うことができ、多くのことを学び、多くのお客さまに出会えたことを感謝しています。

独立後は、経験を活かしたアドバイスに定評を頂き、各団体へ参加の機会に恵まれました。特に、埼玉県と建築業社が主体となった『埼玉県住まいづくり協議会』への参加は、生涯忘れることができません。
独立前より、協議会主催の『住まいの防犯アドバイザー』に登録しており、それを足掛かりに『良いまちづくり推進委員』に推薦して頂きました。この委員会では、『埼玉住み心地の良いまち大賞』と『住まいの防犯アドバイザー』を主管しています。

長年温めてきた構想の実現

『埼玉住み心地の良いまち大賞』では、多くの応募を頂き選考に苦慮しています。ある年には、お父さんから『頼まれて手伝いましたが、娘との距離が縮まりました、ありがとうございます』と感謝の言葉を頂きました。微笑ましい出来事で、家族の絆が深まるのを感じました。

『住まいの防犯アドバイザー』は、建築士(一級,二級,木造)、宅地建物取引主任者、防犯設備士ほか資格を有する方が、養成講習(埼玉県,埼玉県警察本部後援)を受講して、初めて登録できる制度です。
この制度のなかで『防犯の家』認証事業を2011.12.1に施行することができ、埼玉県をはじめ、各委員、アドバイザーのみなさんの協力がなければ、成し得なかったことと感謝しています。

この『防犯の家』認証事業は、住まいの防犯アドバイザーによる防犯診断を受けた証として、ステッカーを交付する事業ですが、実は警備会社勤務時代の20代から温めていて、医師との出会いで必要性を痛感し、4,000件を超える事案に立ち会うことで確信へと変わった構想でした。

犯罪者を作らない防犯対策

安全と安心は、鍵や防犯フィルムなど物理的な器具だけでは得られません。人の繋がりや家族の絆が不可欠です。『防犯の家』認証事業は1軒だけではなく、地域で取り入れることで「犯罪者が近づきにくい環境」を作り出す効果があります。つまり、地域のコミュニケーション(人の繋がり)を犯罪者は嫌います。

一般的に防犯対策というと「鍵を増やす」「窓ガラスを強化する」など侵入を拒む手法を考えがちですが、侵入を拒むということは避難を妨げることになり、火災や地震の際に「逃げ遅れ」を助長します。
また、ドアや窓の開閉にひと手間(補助錠)増やすということは不便に感じることもあり、開かずのドアや窓を作り出します。外出の機会が減る年齢になると、引きこもりを助長します。

このように、泥棒だけ意識して防犯対策をすることは、危険を作り出してしまう恐れがあり、住人(家族)を中心に考えなければ、安全と安心は得られません。家族への思いやりが絆を深めます。
人の繋がりが犯罪者を遠のけ、家族の絆が安全と安心をもたらします。こうした防犯対策は、犯罪が起きにくい環境を作り、結果として犯罪者を作らない手法です。

この記事を書いたプロ

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