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澤根慎児

働く人と関わる全ての人を応援するカウンセラー

澤根慎児(さわねしんじ)

ヒトらぼ

コラム

寂しさが生み出すハラスメントの形

寂しい気持ち、多かれ少なかれ感じることがあるかもしれません。もしかすると、寂しいという気持ち、と実感していないこともあるかもしれません。この寂しいという気持ちは、誰かと繋がっていたいという現れ方をするかもしれませんし、誰かに影響を与えたいということもあるかもしれません。

この気持ちが、少しゆがんだ形になってしまうと、人を不快に陥れてしまうこともあります。寂しいという気持ちは、決していけないわけではありませんが、意識して埋めることは難しい気持ちでもあります。そんな気持ちが、何かしらの立場の違い、あるいは何かしらの力の差がある関係の中で、この寂しさという気持ちが、望まない結果を生んでしまうことがあります。

気づく、気づかないにかかわらず、この寂しさを埋めようとすると、誰かからのポジティブなメッセージが必要になることが多いようです。褒められること、認められること、あるいは、感謝されること、などが大きい影響となるようです。先に述べた関係性がある場合、これらのメッセージを受取るために、人を操作気味に動いてしまうことがあります。

これが結果として、ハラスメントのような形を作ることがあります。この場合は、直接の悪意がないことが、とても問題を難しくしてしまいます。対象として、何かしらの制限を受けている、あるいは、弱い立場にいる人が対象となり、心配や気遣いの押し売りとなります。当人は欲しいのは、「自分はいい人」「助けてあげている」「心配してあげている」という立ち位置にいますので、なんら迷惑なことをしている自覚はありません。

ところが、欲しいメッセージを受けてないと、その押し売りがどんどん強くなっていきます。対人距離を近づけていこうとしますので、結果として、ハラスメントと受取られるような状況へと繋がっていくことになります。当人はハラスメントとは全く思っていないですし、押し売りされる側は、逃げ切れない事情もあるため非常に困ってしまうわけです。このあたりをハラスメントとして扱ってしまうと、実は「確たる証拠」が存在しないため、非常に解決し難い問題になってしまいます。

実はこの問題、ハラスメントとしてよりも、ストーキングの問題として考えた方が対処はしやすくなります。当事者の寂しい気持ち、を主題としてしっかり会話をしていくことで、間違った行動になっていることを自覚していくアプローチになります。その寂しさをしっかり理解していくことで、本人が適切な選択をできるよう、支えて行くことも大切になります。

こういった事例は中高年以上に多いように思います。一生懸命頑張って生きてくる中で、大切な部分を学び損ねたか、受け取り損ねたか、あるいは機会がなかったか、そんなふうにも感じます。

カウンセリングの中では、手にし損ねた思いを理解して、適切な形で再度手に入れるようなアプローチをすることもあります。

時代の流れ、人の考え、全てが早くなりすぎたからこそ、起きている問題なのかもしれないと感じます。

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澤根慎児

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