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澤根慎児

働く人と関わる全ての人を応援するカウンセラー

澤根慎児(さわねしんじ)

ヒトらぼ

コラム

選ばれる不安、選ぶ勇気

人の心が一番動くとき、最初に動くのは恋愛、そして人の生死が関わる時ではないかと思うのですが、特に人を好きになる、という気持ちは人生の中で最初に体験する大きな気持ちの揺れ、と言っていいと思います。

いつの時代もどの世代にもラブソングが支持されるのは、やはり自分の気持ちや体験と重なることが多いからではないかとも感じます。

人を好きになる、ということは、気持ちの影響が非常に大きいために、カウンセリングの現場でも、冷静に言葉を選んで、ということが難しいことも多くあります。そのため、会話を重ねながら、本当に表現したいことを探る作業にもなるわけですが、相談をされる方の傾向として、「選ばれる」側にいることが多いように思います。特に若い世代と感じていますが、「ふられなくない」「見捨てられたくない」という気持ちが存在していることがあります。

その気持ちがあるために、嫌な気持ち、怒りの気持ち、などがあるにも関わらず、それを押しとどめてしまい、不安が募っていくことになります。その不安は、結果の見えないものであり、本人にとっての悪い未来から生まれてくるもののため、そう簡単には解決できるものではありません。

実際に、会話も選ぶ言葉もしっかりしていて、職場でも友人にも信頼されている、あるいは頼られているような方が、前述のような状況に陥ることもあります。個別には、環境はもちろん違うのですが、多くの場合、「選ばれる」立場にあって、「選ぶ」立場にいてもいいということを、どこかに置いてきてしまったかのような状況に陥っています。

明日から「選ぶ」立場でいい、といっても、人によってどこまで近づけるかは時間差があるのですが、「選ぶ」ために必要な勇気をどう見つけ出すのか、という部分は大切なテーマになってきます。

選ばれる不安、選ぶ勇気、この対立が自分の中に生まれて初めて考える、という行為になっていくように思います。どちらか一方の場合は、それが当然のように振る舞うために、問題が現れやすいとも感じています。不安と勇気で揺れる気持ち、というものは、無くすべきものでもありませんし、経験していくことに意味が生まれるとも思うのです。

どちらが正解、ではなく、どちらもあるのが人であり、内包して歩いて行くものだと思うのです。

皆さんは、選ばれる不安と選ぶ勇気、どちらが強いですか?

この記事を書いたプロ

澤根慎児

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