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小倉越子

パートタイマーの戦力化をサポートする社会保険労務士

小倉越子(おぐらえつこ)

小倉越子社会保険労務士事務所

コラム

肺がんとわかっても会社は辞めない

2019年2月8日

テーマ:肺がん治療と仕事の両立

 肺がんは定期健康診断での発見が難しく、自覚症状が出て病院に行ったときにはステージⅣまで進んでいるといったことが珍しくありません。私が所属する肺がん患者の会ワンステップに参加する人の90%以上がステージⅣであり、私の夫も発覚した時点でステージⅣでした。
 ステージⅣと聞かされると、当然患者も家族も大混乱に陥ります。「もう治らない」「余命は短い」「つらい抗がん治療が待っている」などなど頭の中をたくさんの不安材料が駆け巡ります。肺がん確定までの時間には個人差があり、病院に行ったその日にわかる人もいれば、私の夫のように検査入院をして3週間後にやっと確定する場合もありま。ワンスッテプの中には、確定まで数か月かかったという人もいます。
 肺がんを疑われた時点で、会社に勤めていればある程度の期間は休まなければなりませんし、自営業の人も仕事を中断して病院に通わなければならなくなります。会社勤めの人の場合、「会社に報告すべきか」「会社に何て言おう」「会社を辞めたほうがいいのだろうか」といった悩みが次から次へと生じてきます。肺がんを告知されただけで精神的には大打撃だというのに、仕事、そして治療費の問題がふりかかってきます。CT、MRI、PETと検査を受けるごとに、どんどん治療費は加算していきます。そして、治療が始まれば高額な薬を使用するため、このままではお金が底をつくのではないかと不安になります。
 冷静な判断ができない肺がん診断確定時に「仕事をやめる」という判断だけは絶対にしてはいけません。会社には、「肺がんが疑われているので、しばらく休みます。結果がわかりしだい連絡をします」または、「肺がんが確定しましたので、しばらく休みますが、治療の計画が決まりしだい連絡をします」というように、事実だけを冷静に報告することです。万一、会社から「肺がんになったのなら、辞めてほしい」と言われたら、それは「違法な解雇」です。辞める必要は全くありません。会社は辞めようと思えばいつでも辞められます。しかし、辞めてしまうと、一度肺がんを患ってしまうと、次の仕事はなかなか見つかりません。
肺がんステージⅣでも罹患前と同じように仕事をしている人はたくさんいます。

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