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福田義房

環境にも体にも優しい木の住まいを考える建築士

福田義房(ふくだよしふさ)

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コラム

雨水の再利用を考えてみよう!

家のしくみ

2014年9月26日

雨水の再利用は昔から行われてきました。


防火のための溜め水や植栽への散水などが身近のところです。
勝手にたまった水を使うぶんにはコストもかかりませんが計画的に利用しようとすればそれなりにコストはかかります。
しかも水道水の値段はかなり安いので設備費を回収できるかなどと考えていては実現できません。
しかしながらメリットもあることは確かです。

植栽への散水やもう一歩進めてトイレの洗浄水などに使用することで確実に使用水量は減ります。
特に植栽への散水は蒸発冷却効果によって周囲の気温を下げ涼を得たり、冷房エネルギーの削減に効果的です。
また、社会的にも雨水浸透枡の設置などを行うことで集中豪雨の際の下水道の負担を軽減できます。
コストに見合うメリットがあるかと言えばNOなのだと思いますが都市型住宅でできる雨水利用を考えてみたいと思います。

雨水利用システム


1:雨樋+雨水貯留タンク方式
最もコストが掛からない方式です。
概ね200Lから400L程度の樹脂製貯留タンクを雨樋につなげ利用するタイプです。
維持管理が容易で設備コストが安価で済みます。
また資材もホームセンターなどでそろいますので自分でも設置することが可能です。

2:雨樋+雨水貯留タンク+揚水ポンプ
揚水ポンプを備えることで建物の中、トイレの洗浄水に利用することを考えたシステムです。
貯留タンクは400L以上で尚且つタンクには上水をつなげることで水不足を補うシステムです。
電源やポンプ、さらに専用配管なども必要になります。
積極的利用と言えますがそれなりにコストは大きくなります。

また、屋内で使用することを考えると水の飛沫が呼吸器に入ることも予想されます。
また子供が誤って口にするかもしれません。
屋内使用の場合は万が一を考え塩素などによる殺菌も考え、消毒剤の投入や水質チェックを行う必要があります。

トイレに使用することで年間の上水使用量が40%程度削減できるというデータがあります。

雨水浸透枡を使う。


全ての屋根に降った雨を貯留することも可能かとは思いますが現実的に貯留できるのは50%ほどになります。
残りは直接道路側溝に流したりせず敷地内に浸透桝を設置し、地下へ積極的にしみ込ませることで植栽の育成環境に貢献できます。



また社会的に地下水の確保、湧水の復活、地盤沈下の予防、都市型洪水の予防などに貢献することが出来ます。
都市環境に貢献するこれらの手法は自治体によって補助金対象になっていることが多く積極的に採用するこ戸を検討してみることをお勧めしています。
また庭を浸透性の土壌(植栽)や駐車場を浸透舗装などにすることにより夏季や中間期に涼風が得られ住まいの環境を向上させることが期待できます。

雨水利用は損得を考えるとなかなか踏み切れませんが、住環境や都市環境を考えながらできることから始めてみたいと思います。
まず一番簡単なのが1:雨樋+雨水貯留タンク方式と新築であれば雨水浸透枡の設置です。
雨も暮らしの中の楽しみと捉えられれば雨もまた楽し。

コラムの挿入画像はタキロン株式会社から拝借しました。
タキロン


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