コラム
子宝と漢方 (不妊治療を受けようと考え始めた方へ)
2016年10月24日
1.不妊治療を受けようと考え始めた方へ
一般的に病院では以下のような検査をしていきます。
①基礎体温の測定(2~3ヶ月はつけて欲しいです)
②基準ホルモン値の測定(生理2日目か3日目の血液検査でわかります)
③超音波で子宮・卵巣の状態を診る(子宮の大きさ・筋腫や卵巣の腫れなどが判ります)
④卵管の疎通性検査(通気・通水・造影などで調べます)
⑤排卵前の超音波検査(卵胞の大きさー多くは20mm位で排卵すると考えられています。)とヒューナーテスト(子宮頚管部での精子の状態を診ます)
⑥高温相での黄体ホルモン検査(子宮内膜の厚さや黄体機能不全があるかを診ます)
⑦子宮ガンとクラミジア検査(クラミジアで卵管が塞がる事が多いのです)
⑧男性側の精液検査
不妊治療は何歳まで続けたらよいか?という質問を良く受けます。
難しい問題ですが、私の友達は48歳で自然妊娠・出産しました(24歳・26歳で子供を産み、その後離婚。47歳で再婚し48歳で出産しました。子どもが授かるとは思ってもいなかったそうで、本人たちがびっくりしていました。)
私の患者さんでは、51歳で第一子を53歳で第二子を体外受精で授かった方がおられます。
又、知り合いの医師は50歳で結婚し、51歳と53歳で子どもを産みました。
どちらも、結婚が遅かったのですが、結婚したら直ぐにでも妊娠できるようにと、普段から漢方薬をしっかり飲み、身体の養生をしていました。
だからと言って、高齢妊娠でない方が良いはず。遅くとも42歳~43歳までには授かりたいですね!
東洋医学では女性は7の倍数で体が変わると考えられています。
1×7=7歳 歯が生え変わり・背がのびる。
2×7=14歳 この頃までに初経をむかえる。
3×7=21歳 身長がのびきる。
4×7=28歳 身体機能・性機能のピーク。
5×7=35歳 肌や髪が衰えはじめる。
6×7=42歳 白髪が気になりはじめる。
7×7=49歳 閉経が近づいてくる。(現代の閉経年齢は51歳ころです)
一般的には、42歳~43歳が限界と考えることが多いでしょう。
卵子のもとの「原始卵胞」は産まれた時に既に200万個位卵巣の中にあり、40歳の人は、40年経った卵で妊娠するのです。また歳をとればとるほど卵の数が減り、卵も老化してきます。普段から卵巣をレントゲンや農薬などから護ることが重要です。(胃や股関節などのレントゲンをとる場合にはプロテクターを付けてもらい、また毒だし・抗酸化作用のある物をしっかり食する事が重要です)
最近では、卵巣年齢を測ることが出来ます。卵巣の予備能―抗ミュラー管ホルモンAMHを検査します。37歳位になるとAMHも減少してきます。
この老化を東洋医学の考え方で、少しでも防ぐことは出来ないでしょうか?
もともと、不老長寿・子孫繁栄を願っている東洋医学では、老化は腎の衰えととらえ「補腎薬」を用います。
基礎体温が低く体が冷えている人には「補腎陽薬」。ほてりが酷く体が渇き気味の人には「補腎陰薬」。精の不足している人には「「補腎精薬」など、その方の体質によって漢方薬を使い分けます。
自分に合った漢方薬を飲んで、若返りましょう!
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