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本間香

女性が求める住まいを形にするママさん建築士

本間香(ほんまかおり)

藍建築工房株式会社

コラム

魅力あるカフェを長く経営するために。失敗から学ぶ事。

カフェ開業のために必要な事

2015年1月28日 / 2018年3月30日更新

「 会社を辞めて、お店を持ちたい! 」
「 自分の好きなことや趣味を、カフェで表現したい! 」
「 自分のつくった空間で、心を込めていれたコーヒーで、お客様に喜んでいただきたい! 」
そんな夢がカフェ開業の原動力でしょうか。

しかし 「 自分のカフェを開きたい!」 という気持ちだけでは、
経営を続けていくことは不可能です。
新規開業してから、1年で5割、3年で9割が廃業すると言われている厳しい世界です。
夢のカフェを開いた後は 「 経営する 」 ことに全力をつくさなければなりません。

私は建築士としてたくさんの住宅や店舗併用住宅を設計してきました。
住宅の中でも、将来店舗にしたいという方のために、
給排水管の予備埋設や、店舗用ドアの位置を考慮したものもあります。

藍建築工房を起業し、リフォーム工事をおこなうようになってからは、
店舗もたくさん取り扱わせていただいています。
そんな経験の中か、らいくつかの失敗例も見てきました。
そうした先輩たちの 『 苦い経験 』 『 たくさんの失敗 』 から、
少しでも何か生かせるものがあるのではないかと思います。

※これからお伝えする内容は個人情報もありますので、
  お断りして書かせていただいています。


●流山市 A様の事例
 賃貸店舗をリフォームしてカフェを開業されました。
 工事費用は自己資金300万円。
 他に賃貸費用などで100万円かかったそうです。
 自分達でできることは何でもしますと言う事で、私が伝授し、みんなで内装の珪藻土を塗りました。
 塗りムラも面白く、ナチュラルテイストの15席ほどのこじんまりしたカフェになりました。
 陶器や絵画など、ご主人がお好きなものの個展も開くという内容でした。
 残念ながら3年ほどで閉店になりました。
 
 一番の理由は固定費(家賃・電気代・水道代・駐車場代)が高く、
 利益が追いつかなかった事だとお聞きしました。

 賃貸店舗の場合、人通りが多いとか駅に近いというメリットは大きいのですが、
 それの伴う賃料などのデメリットも大きいです。
 個人で経営するカフェでは、かなりの負担になります。
 予算にも寄りますが、店舗改装費用のほか、半年分くらいの運転費用も必要です。
 また、自己資金だけでなく公的なローンの利用なども視野に入れたいところです。


●春日部市 B様の事例
 奥様が自宅をリフォームしてカフェを開業されました。
 工事費用は自己資金400万円。
 子供達が育ちあがり、それまでのPTA活動や地域の活動でたくさんの人脈があるとのこと。
 自宅の庭のハーブも人気で、みんながほしいと言うとお聞きしました。
 そのつながりを生かして、ふれあい広場的なカフェをと考えていらっしゃいました。
 開業して6年くらいになりますが、はっきり言って今は開店休業の状態だそうです。
 
 考えられる理由は、友達としてお茶を飲みに来る事と、
 お金を払ってお茶を飲みに来る事は別物だということ。
 
 自宅で開業する場合は、初期投資費用は少なくてすみますが、
 魅力あるカフェ・行く意味を持つカフェに成長させることは非常に難しいことだと思います。


●熊谷市 C様の事例
 早期退職をされたご主人様が自宅をリフォームしてカフェを開業されました。
 ( この工事は藍建築工房でおこなっていません。後日ご主人様からうかがった体験談です )
 工事費用は200万円ほどで、カウンター中心の7~8席のこじんまりしたもの。
 体調がすぐれない奥様の介護も含めて自宅でカフェをしたかったそうです。
 コーヒーが好きでジャズが好きで、これでカフェができると考えたようです。
 開業した当時は近所の方や遠方から仕事仲間も遊びに来てくれましたが、
 リピータにはならず、お店を開いていても一日1組とか2組の来店が続いたそうです。
 これでは生活ができるはずもなく、今では看板のみの閉店状態です。
 実際、ご主人様は別の仕事を始められています。

 お聞きすると、病院や何かの理由で急にお店を閉めることがあり、
 お客様にとって 「 いつやっているのかわからない 」 状態だったからではないかと分析していました。

 自宅で開業する場合は、ONとOFFの切り替えが大事です。
 お客様がいらっしゃらなくても、お店のマスターやオーナーである事にかわりありません。
 そのスイッチが大切なのでないかと思います。


●熊谷市 D様の事例
 親から引き継いだ家が築100年以上の古民家で、リフォームしてカフェにしたいというお方でした。
 友人でもあるので、藍建築工房でお見積もりしました。
 家の傾きがひどく、瓦も部分的に落ちていて危険な状態の古民家でした。
 トイレやキッチンなどの水廻り、床や畳の劣化もひどく、
 どんなに安く見積もっても500万円くらいはかかる内容でした。
 ですが予算は200万円。
 カフェのテーマも、音楽会や読み聞かせなどのイベント中心。
 現在の仕事の合間に週末2日間の営業。
 立地が奥まった場所で人通りが全くなく、完全にフリーの方が見込めません。

 お話をお聞きすればするほど、無理や無計画が目立ちました。
 結局、お話はまとまらずに終わりました。
 カフェは開けばお客様がくるものではありません。
 魅力的なメニュー・行く意味がある空間や時間・オーナーのこだわりに共感できるかどうか・・・
 リサーチや勉強は絶えずおこなう必要があります。

 後日、何とかカフェらしきものは開業をしたとお聞きしました。
 この方の場合は自宅開業なのでリスクが少なくてすみます。
 営利目的でなければ経営は成り立つのかもしれません。
 今後の様子をお聞きしながら3年生存を目指していただきたいです。
 
 
 
 カフェを長く経営することがいかに難しく、
 カフェ経営は事業だという認識を高めていく必要があります。

【 古民家カフェ 藍 】 は、
さいたま市緑区原山において2月からリフォーム工事に入ります。
3月のOPENに向けて、魅力のあるあたたかな空間に仕上げてまいります。
たくさんの勉強とたくさんの努力で、夢を形にしていきます。



■お客様の声
http://www.ai-kenchikukoubou.jp/home/message/
■施工事例一覧
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■古民家カフェ 
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