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江越正嘉プロのご紹介
人生の終末期を、自分らしく、尊厳をもって迎えるために(2/3)
医療、福祉分野での現場体験を生かした弁護士へ
佐賀市で育った江越さん。佐賀大学を卒業後、社会福祉士の資格を取得し、社会福祉士(ソーシャルワーカー)として鹿島市内の病院で高齢者在宅福祉、医療福祉などに約5年間、従事しました。
「地域の高齢者宅を訪ねてお話を聞き、生活する上でどんな不安や課題があるかなどを汲み取り、福祉サービスのコーディネートや、成年後見人として活動するなどしてきました。高齢者の中には認知症の方も多く、訪問販売で高い品物を買わされたり、リフォーム詐欺などの被害にあったりする方もたくさんいたんです」といいます。
「社会福祉士としての支援だけでなく、もっと法律のことを学んで、様々なことで悩んでおられる高齢者や障がい者の方々を法的に救済し、よりよい解決へと導けるようになれればと。当時強くそう感じたことが、弁護士を目指すきっかけでした」と振り返ります。
務めていた病院を辞め、九州大学法科大学院へ通って、3年間の猛勉強で司法試験に合格。1年間の司法研修、その後、福岡や佐賀の法律事務所での勤務を経て、2017年、佐賀市内に江越法律事務所を設立しました。
社会福祉士として活動していた経験を生かし、医療、福祉機関に対しては、患者からの苦情やクレームへの対応、セクハラやパワハラをはじめとする労務問題などについての研修講師を務めることも。さらに、西九州大学では非常勤講師として司法福祉論などの授業を行い、福祉や法律の道を志す学生たちへの教育にも力を入れています。
また、江越さんは現在、日本尊厳死協会さが理事や、佐賀県弁護士会の高齢者・障がい者権利委員会委員長、日弁連の高齢者・障害者権利支援センター委員を務めており、日常業務のかたわら、行政、福祉機関に向けた成年後見制度や高齢者、障がい者の虐待防止などの研修、市民向けには終活や尊厳死などをテーマにした研修などを精力的に行っています。
座右の銘は「熱い心と冷静な頭」。プライベートでは、佐賀県民オペラ協会、西日本オペラ協会に所属し、声楽家(テノール)として活動。佐賀、福岡などで年間10公演ほどのオペラやコンサート、ボランティア演奏を行っているそうです。
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