マイベストプロ大阪
山形輝雄

経営力向上に役立つオーダーメイド計画でサポートする税理士

山形輝雄(やまがたてるお)

山形税理士事務所&C

コラム

経営計画の作り方・書き方

2019年7月8日

テーマ:経営計画の作成

経営計画は組織を運営するうえで欠かせません。今回は、経営計画の基本的な作り方・書き方のポイントについてお話したいとおもいます。

経営計画の作り方①会社の目標

経営計画の必要性は分かっていても、いざ、作ろうとすると「難しそうだ」と感じられる方が多いようです。たしかに経営計画を作成するのは簡単な作業ではありません。しかし、これまで会社を経営なさってきた皆さんは、「経営計画」の半分、「経営」の部分は経験済みです。残るのは「計画」だけ、とも言えるわけです。言葉遊びのようにお感じになるかもしれませんが、経営」がなければ「計画」もないわけですから、単なる言葉遊びではありません。

さて、経営計画の最初に来るのは、経営理念の再確認と3年後、5年後「自社をどういう会社にしていたいか」、つまり、会社のあるべき姿を明確にすることです。

たとえば「地域一番店になりたい」「顧客サービス度№1」「自社によるワンストップサービス化」など今後3~5年で達成したい目標を据えます。

これらをまず、100~200字程度にまとめてみましょう。

経営計画

経営計画の作り方②自社を取り巻く環境を見直す

3年後、5年後の自社のあるべき姿を明確にしたなら、次に、そのために何をするかが大切になります。しかし、その前に自社を取り巻く環境を見直してみましょう。

同業他社との競争が厳しくなっている、受注単価が下がっている、異業種からの参入があるなど、自社が現在どういう状況にあり、その中で自社にある強みは何か、反対に弱みは何かを洗い出します。

これは自社の「あるべき姿」に近づくための経営計画を立てるうえで非常に重要です。つまり、自社が持つ強みをより伸ばして行くためには何をすべきか、自社にある弱みを改善するためには何をすべきか、今後の計画作成にとって具体的なポイントが見えてくるからです。

ただ、ここであまり細かな点まで入り込むと、経営計画書づくりが頓挫する可能性がありますから、強みも弱みもざっくりとしたところをピックアップする程度でいいでしょう。この自社を取り巻く環境、自社の強み・弱みも明文化します。

経営計画の作り方③現状と3年後5年後とのギャップ

次に大切なのが、自社が現状のまま3年5年と推移したときの姿と、あるべき自社の姿のギャップを描き出してみることです。

これには自社を取り巻く環境が今後どう変化するか、その変化の予測も含まれるわけですが、現在と将来のギャップをどう埋めるかを検討することにつながります。

たとえば、現在の売上を100とし、3年後には120にしたいと目標を設定したとしましょう。現在と3年後では20のギャップがあることになります。これをなくすためにどうするか。その方法は? 

あるいは、3年後には店舗を2店舗増やしたいとすれば、現在と3年後のギャップは2店舗、このギャップをどうするか。この場合、そのための資金調達をどうするか、という課題もあがってくることになります。

経営計画の作り方④売上計画と営業利益

次に、売上計画を立てます。売上計画も細かく見ていけば際限がない、と言えますから、ここでもまずざっくりと計画を立ててみましょう。

まず、大きなくくりで商品別に現在の売上を3年後にどれ位の売上にしたいかを考えます。その際に特に考えて欲しいことは次の3点です。
①数量×単価で考える。特に製造業の場合は、月に何台の売上を何台にしたいか、売上単価何円のものを何円にしたいか、ということを考えることが大切です。
②顧客数×平均客単価で考える。飲食店や美容室などサービス業の場合は、月に何人のお客様をとりたいか、平均客単価はどれ位にしたいのかといったことを考えることが大切です。
③既存の商品(事業)と新商品(事業)は分けて考えましょう。既存の商品(事業)と新商品(事業)とでは、人・物・金といった経営資源をどう使っていくかが全く異なるからです。

次に、「売買利益(粗利)率」を現状と比べて3年後にどうしたいのかを考えます。式で表せば、売上高-売上原価=「売買利益(粗利)」で、この「売買利益(粗利)」を売上高で割ったものが「売買利益(粗利)率」です。薄利多売でいくのか、付加価値の高いものを増やしていくのか、コストダウンを図って売上原価を下げていくのか、といったことを検討します。

そして、売買利益から「販売費及び一般管理費(販管費)」を引いて「営業利益」を求めます。
つまり従業員の給与や社会保険料などの人件費、オフィス賃貸料や間接費、販売促進費や広告費、設備投資による減価償却費などが、上記の売上と売買利益を達成するためには、どれ位かかるかを見積もって、本業の儲けを示す「営業利益」を計算してみます。

ここまで計算するには、直近の具体的な数字が必要ですが、あまり細かなところまで考えず、一旦、目標とする売上高と趨勢から計算した営業利益を出します。そして、ここに3年後にどうしたいかの意思を加味して、目標として適切な数字になるまで売買利益率や一般管理販売費の金額をシミュレーションしてみることが大切です。このシミュレーションのためには、Excelを利用することが望ましいです。

売上

まず、基本的なところをおさえてみる

はじめにお話ししたように、経営計画の作成は簡単な作業ではありません。しかし、いまご紹介した項目をまとめ、経営計画の大筋を明らかにするのは大切なことです。

本格的な経営計画を立てようとすれば、専門家のアドバイスが必要になりますが、まず、基本的なところをざっくりとおさえ、大筋を掴んでから専門家のアドバイスを受けるのと、そうではない場合では大きな違いがあります。

最初から完璧なものを作ろうとせず、基本的なところをおさえ、大筋を明らかにすることから始めてみましょう。

山形税理士事務所&Cでは、事業主の皆様の実情に合わせた様々な経営計画づくりを、豊富な事業現場経験を生かしてお手伝いいたします。
次回からは、「補助金申請」や、「優遇税制の活用」に有利な、公的な経営計画についてお話しいたします。

── 山形税理士事務所&C  ──────────────────
 山形輝雄/ TERUO YAMAGATA
 〒543-0056 大阪市天王寺区堀越町9-8 協進ビル202号室
 TEL: 06-6770-5901
 URL: https://www.yamagata-tax.com/
────────────────────────────────

この記事を書いたプロ

山形輝雄

経営力向上に役立つオーダーメイド計画でサポートする税理士

山形輝雄(山形税理士事務所&C)

Share
関連するコラム

コラムのテーマ一覧

山形輝雄プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
06-6770-5901

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

山形輝雄

山形税理士事務所&C

担当山形輝雄(やまがたてるお)

地図・アクセス

山形輝雄プロのコンテンツ