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岸本貴史

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岸本貴史(きしもとたかし)

トラスト・パートナーズ社労士事務所

コラム

賞与の社会保険料と税金(所得税)の計算方法は?

人件費

2017年12月11日 / 2018年3月21日更新

賞与・ボーナスを支給するとき、保険料や税金をどう計算したらいいか悩まれる方も多いと思います。

そこで、詳しい説明は別のサイトに譲りますが、ここではざっくりと「賞与から何を引けばいいの?」「いくら引けばいいの?」という点についてお伝えしていきます。

まず、賞与から天引きするものは、①雇用保険料、②社会保険料(健康保険/介護保険、厚生年金保険)、③所得税の3つが基本となります。

仮に賞与支給額が、364,500円であった場合、計算方法はそれぞれ、
★H29.12月現在(一般の事業、大阪、給与から保険料天引きの場合)

①雇用保険料
⇒賞与額×雇用保険料率(社員負担分)
 364,500円×0.3% = 1,093円

②社会保険料
★重要ポイント:保険料額表に当てはめないこと!
◆健康保険(介護保険なしの場合)
⇒⦅賞与額(1,000円未満切り捨て)×健康保険(介護保険なし)料率⦆÷2
 ⦅364,000円×10.13%⦆÷2 = 18,437円

◆健康保険(介護保険ありの場合)
⇒⦅賞与額(1,000円未満切り捨て)×健康保険(介護保険あり)料率⦆÷2
 ⦅364,000円×11.78%⦆÷2 = 21,440円

◆厚生年金保険料
⇒⦅賞与額(1,000円未満切り捨て)×厚生年金保険料率⦆÷2
 ⦅364,000円×18.3%⦆÷2 = 33,306円

【賞与計算時の注意点】
□標準賞与額(賞与額から1,000円未満の端数を切り捨てた額)の上限
 健康保険/介護保険は年間573万円(毎年4月1日から翌年3月31日までの累計額)、厚生年金保険は月間150万円が上限

□労働者負担分の円未満の端数処理
①事業主が給与から社員負担分を控除する場合
⇒端数が50銭以下の場合は切り捨て、50銭を超える場合は切り上げて1円となる
②社員が社員負担分を事業主へ現金で支払う場合
⇒端数が50銭未満の場合は切り捨て、50銭以上の場合は切り上げて1円となる
※①、②にかかわらず、事業主と労働者間で特約がある場合には、特約に基づき端数処理

□その他計算時の注意点
・自社に適用される保険料率を正しく把握すること
(業種、都道府県、時期等により保険料率が異なるため)
・各保険ごとの加入者を正しく把握すること
(各保険の加入者のみが保険料の負担対象になるため)

③所得税
★重要ポイント:毎月の給与計算とは異なる!
※通常の計算方法
1.前月の給与(賞与ではない!)から前月の社会保険料等を差し引きます。
2.上記(1)の金額と扶養親族等の数を「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」に当てはめて税率(賞与の金額に乗ずべき率)を求めます。
3.(賞与から社会保険料等を差し引いた金額)×上記(2)の税率=源泉所得税

※但し例外もありますので、詳細は下記をご覧ください。
国税庁HP:賞与に対する源泉徴収

以上、賞与からの天引きについてお伝えしました。

最近は保険料などを自動計算してくれる給与ソフトを活用されている方も多いと思いますが、「どう計算されているのか?」という仕組みを理解しておくと、コンピュータへの入力ミスによる誤支給を防ぐきっかけになります。

また、支給予定額から手取り額をざっくりと試算できる様になるなど、実は日々の業務で役立つことも結構あるので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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