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川口重行(かわぐちしげゆき)

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コラム

ベタ基礎だけでは不十分。一体打ちのベタ基礎でシロアリから守る

耐震住宅

2016年11月14日 / 2018年3月9日更新

通常「ベタ基礎」においては、まず「ベース部分」のコンクリートを打ち、それらが固まってから、「立ち上がり部分」の基礎を打っていきます。この時にできる継ぎ目が、シロアリをはじめ湿気などの進入路となることがあります。

こうした継ぎ目を無くすために、「ベース部分」と「立ち上がり部分」を一度に作ってしまう工法を「一体打ち」と言います。








この「一体打ち」を行った上で、基礎部分を高くし、日当りと風通しの良い床下を作ることで、それらを嫌うシロアリの繁殖を防ぐほか、定期的な点検も行えるようになります。

また、シロアリはスギやヒノキなどの芯に近い部分はあまり食べないことがわかっています。(芯に近いということは、年数が経ち、固くなっているということですから、シロアリは食べなくなります。)そうした部分を土台の木材に使うなど、シロアリの習性をよく知った上で対策を施すと、シロアリ被害を軽減できる可能性が高くなります。

「一体打ち」とはどんな技術なのか?

さて今回のコラムでは、前回の予告通りシロアリの被害から家を守る「一体打ち」という特殊な「ベタ基礎」の工法をご紹介しようと思います。

しかし、その前に「『一体打ち』ではない普通の『ベタ基礎』がどのように作られるか」を簡単におさらいしておくことにしましょう。

通常、「ベタ基礎」は「ベース部分」のコンクリートを打ち、それらが固まってから「立ち上がり部分」の基礎を打っていきます。この時に、二つの部分に継ぎ目ができます。(「コールドジョイント」と呼ばれます)

シロアリは、このわずかな隙間からでも侵入する危険性があることが知られており、それが、私が「通常の『ベタ基礎』だけではシロアリ対策が不十分である」と言っている理由です。

またシロアリが侵入できるということは、当然、湿気もそこを自由に出入りすることができる、ということであり、通常の「ベタ基礎」では、湿気対策も本当の意味で万全とは言えないのです。

そこで、これら問題点となるコールドジョイントを作らないように、一度に「ベース部分」と「立ち上がり部分」を打ってしまう工法が「一体打ち」です。

実はこの「一体打ち」は技術的に非常に難しい工法であるため、まだまだ一般的ではなく、傾斜地や基礎の高さ、深さなどによっても採用できない場合があります。

それでも、私がこの方法をおすすめする理由は、こうした「一体打ち」を行って継ぎ目をなくしてしまうことにより、シロアリや湿気の侵入対策が行えることはもちろんのこと、基礎部分全体の強度も上がるなどメリットがたくさん詰まった工法だからです。

次項では、この「一体打ち」を行うことを前提に、さらにシロアリを寄せ付けない家づくりの秘訣を見ていきましょう。

シロアリが繁殖しない環境を作る

シロアリは基礎部分のコールドジョイント以外でも、配管や配線の隙間、さらにコンクリートのひび割れなど、あらゆる場所から侵入してくる可能性があります。

それゆえ、シロアリの侵入を防ぐだけでなく、シロアリが繁殖しない環境を作ることが、蟻害から家を守るための重要な要素と言えます。

では、シロアリが嫌う環境とは何か?
まず挙げられるのが、日当たりと風通しの良い場所です。

シロアリはその被害の甚大さから非常に恐ろしい虫のように考えられていますが、一匹一匹は小さく、適度な暗さ、湿気、温度が揃っていなければ生きていくことができない弱い虫でもあります。

そのため、なるべく基礎の高さを地面から高くとり、日当りと風通しを確保することで、シロアリが嫌う環境を床下に作り出すことができます。

また、基礎を高くして床下の空間を広くするということは、定期的な点検がしやすいということにもつながります。

配管なども、可能な限り見えやすいところに通すことで、シロアリが侵入していないかのチェックが容易となります。

シロアリの恐ろしさの一つに、「家主が気づいていない間にどんどん増え、被害が拡大している」ということがあります。

ということは、スムーズに床下点検が行えるなど、知らず知らずのうちに被害が広がるのを防げる環境を整えておけば、シロアリ被害を軽減できるということです。




シロアリでも好き嫌いはある

また前回のコラムで、実はシロアリは木材だけでなく、断熱材やプラスチック、ケーブルなども食べてしまう雑食であることをご紹介しましたが、一方で、木材であってもシロアリが好んで食べる木、食べない木があることがわかっています。

シロアリが好んで食べるのは、柔らかい木材の白い部分。ホワイトウッド、レッドウッドなどと呼ばれる輸入材や集成材などは、シロアリの大好物と言っても良いでしょう。

スギやヒノキなど、国産の堅い木にある赤みがかった芯の部分は、余り好んで食べません(詳しくは2016年6月30日のコラム「シロアリを絶対に寄せつけない家を建てる!」をお読みください)。

つまり、木造の家の場合、輸入材や集成材などは極力使わず、特に床下の土台に使う木材には、ヒノキの芯のあるものを使うということが、シロアリの侵入を防ぐ対策となります。

シロアリの特徴や習性をよく知り、それらに応じた対策を行うことでかなりの程度、シロアリの被害を防ぐことができるはずです。
まずは「敵を知る」ことから、シロアリ対策を始めてみてはいかがでしょうか?

もっと家づくりのことを知りたい人はこちらのコラムをお読みください

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