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川口重行

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川口重行(かわぐちしげゆき)

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コラム

安心して使える木材の見極めは木の育った山を見ればわかる

無垢材・国産材

2016年10月16日 / 2018年3月5日更新

それぞれの木が持つ違いというものは、専門家でないと見分けにくいものですが、その木が育った山を見れば、どのような木材が我が家に使われるのかを確認することができ、愛着がわくのではないでしょうか。

木を育てるためには、植林、下刈り、枝打ち、間伐、主伐と多くの作業が必要になります。
これらが適切に行われている森は、晴れていれば地表まで日の光が届き、下草の緑も美しいのであまり暗い印象はありません。

私どもの伐採祈願体験ツアーにご参加いただければ、そうした森に育った木の良さを体感していただけると思います。

森を見れば木材が分かる

昔から「木を見て、森を見ず」ということわざがあります。物事の一部だけを見て、全体を見通さないことを意味します。

木材に関して「森を見れば、木がわかる」と表現してみるのはいかがでしょう?
その木が育った山を見れば、ある程度「その木材が良い素材かどうかわかる」というのは事実です。

木は人と同じで、一本一本に個性があります。それゆえ、それぞれの木が持つ細かい違いなどは、その木自体を見ることでしか判別できません。しかし、逆に一本一本の木の違いをそこまで細かく見分けることができなくても、それらが育ってきた山の環境を見ることで、「その木がどのように管理されてきたか」、林業者の方が「どのような木材にしようとして育ててきたのか」といったことを感じ取ることができます。

それでは、木が育てられている山ではどのようなことが行われているのかを順番に見ていきながら、どのような山であれば「信頼できる良い木材が育つのか」をお話ししていきます。

良い木材が育つ山

これから5つの段階に分けて、木を育てる過程をご紹介していきます。

(1)「植林」と言って、文字通り林の元となる苗木を植えていくことがスタートです。実は、この前に地面を覆っている枝や葉を取り除く「地ごしらえ」という作業がありますが、今回はこれを「植林」の一環に数えます。

「植林」する際、「後で間伐をするから」と言ってたくさん植えれば良いというものではありません。
だからといって、必要以上に間隔を空けて苗木を植えると、根本が太く先が細い状態で育ち、まっすぐの材木には適さない木になってしまう可能性があります。

つまり一本一本の木に「将来、どのような生育空間を与えるか」「間伐を行う際の作業能率をどのように考えるか」といったことを十分考慮して苗木を植えていくことが、良い材木を作るためには必要なのです。

(2)次に、木がある程度の大きさに育つまで、その成長を邪魔するツル植物や下草、広葉樹などを刈る「下刈り」という作業が行われます。

(3)ある程度まで木が育ってくると、節がなく、まっすぐで太さが均一の木に育つように「枝打ち」という作業を行います。「枝打ち」とは、枯れ枝やある程度の高さまでの枝を付け根付近から切り落としてしまう作業です。

本格的な枝打ちに先立って、地面から1m~1.5mほどにある小枝を払う作業を「紐打ち」、地方によっては「ドロ枝打ち」と呼んでいます。

枝打ちは無計画に行うと木の成長力を弱めてしまう危険性もあるので、これらの作業を計画的に丁寧に行わなければなりません。

(4)続いて「間伐」です。枝打ちと平行して間伐を行うことで、地上にまで光が行き届くようになり森林そのものが健やかになるほか、年輪幅も一定になり商品価値の高い木が育つことになります。

逆にきちんと間伐を行わない人工林は、昼でも地面に光が当たらないことから、下生え(木の下に生えている草など)が育たず、栄養素を含んだ地表が雨で簡単に流れてしまいます。木がひょろひょろと高く細く伸びてしまい、材木として良くないばかりか、大水や山崩れなどの災害を起こす危険な山になってしまいます。

(5)そして、いよいよ材木に適した時期に達した木を伐採することを「主伐」と言います。

このように良い木材が育つ山を作り上げるために、細やかなケアは施されているのです。

手入れの行き届いた森に入れば、専門家でなくても分かる

先ほどもお話ししたように、手入れの行き届いた森の木々は下枝が払われ、適度な間伐が行われていますので、晴れていれば地表まで日の光が届き、下草の緑も美しいので、あまり暗い印象はありません。

逆に細長い木々が乱立して枝も伸び放題、下草も枯れてしまっていると山が荒れている印象を受け、木が健やかに育っていないと感じるでしょう。

私どもが実施している伐採祈願体験ツアー(http://www.solarcom.jp/event/list/?p_event=3675)では、国際的なFSC森林認証を受けた山に入っていただき、そこで育つ木々を見たり触れたり、体全体でその存在を感じることができます。

製材された木材を見て、そのものの良し悪しを見極めることは専門家以外には難しくても、その木が育った環境に足を踏み入れていただければ、きっと自分の家に使われる木材が間違いのないものであることを納得していただけると思います。

疑問に思ったことなどは、気軽にご質問ください。

こういったツアーに参加して「納得のいく家づくり」をしていただきたいと願っております。

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