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伊藤研三

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伊藤研三(いとうけんぞう) / 学習塾

伸学塾 晴藍(せいらん)

コラム

受験生セルフチェック ~生徒自身の声から~

2023年11月7日

テーマ:受験生へのエール

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

大学の推薦入試の結果がそろそろ
出たすこの時期は、受験シーズン
が到来したなあ、という気持ちに
なります。

受験生はなかなか落ち着かない
気分になることもありますね。
「合格できるかなあ」とか
「この方法でいいかなあ」
とか、いろいろ思いますよね。


そんな時に今の自分や勉強法
を振り返り、

「一瞬一瞬を丁寧にする」
「自分の感覚を大事にする」

イメージで読んでもらえると
嬉しいです。


***************

毎年中3進級時に、受験生として
の自覚の促す意味をこめて
生活面・勉強面のセルフチェック
(課題と対策を自己分析)をして
います。

今回はそれを集約・抜粋したもの
を書いてみたいと思います。

本人達の真剣な想いが伝わるもの
が多く、「自分事」としてしっかり
取り組もうとしていることが窺え
ます。

内容に具体性のある生徒は
行動にも移りやすく、
成績も伸ばしやすい傾向にあります。


「自らが源泉」となって湧き出た
言葉ですので、ある意味では当然
のこと。

その絶好の機会を逃さず指導に
活かしています。

(注)
*極力本人たちの言葉を再現して
 いますが、必要に応じて、
 加筆しています。
*重複するものもありますが、
 「あるある感」を感じて
 いただく意味もこめて、個人
 単位でまとめています。
*「※」は当方のコーチング的な
 コメントです。


【生活面】

(課題)
・勉強中に机から離れふらふらする。
・思ったことをすぐに行動しない。
・いらないものに目が行く。

(対策)
・自主勉強計画を誰かに提出する。
 (部屋に貼っておく)
・即行動に移した時にはご褒美を

 与える。
※そうやって自分の行動に意識が
 いくのは良いこと!反省だけで
 なく、ご褒美あるのはメリハリ
 ついていいね。



(課題)
・寝る時間が少ない
・自分への厳しさがない。
・人の話を聞けない。

(対策)
・寝る時刻を決める。
・不必要な無駄な時間を削り、
 必要な行動の時間に充てる。
・苦手なことにも積極的に行動
 する。
・話をしている時は顔を向けて、
 集中して関心を持って聞く。
・後で説明しなくてはいけない
 という想いで聴く。

※ポイントは
  「キッパリ決め・バッサリ削る」
  そして「スッキリ行動」!



(課題)
・勉強机が整頓されていない。
・一人(部屋)になるように工夫
 する。
・勉強時間が少ない。

(対策)
・不要なものや勉強に関係ないも
 のを隠す。特に見慣れている
(自然と手が伸びてしまうもの)
 を隠すか、預ける。
・下の兄弟たちが入ってこない
 ように、移動したり/させたり、
 時間帯を区切ったりする。

※コントロールできるものと
 できないものをしっかり分け、
 コントロールできるものは、
 自分の思うままに!



(課題)
・集中できない。
・部屋がきたない。

(対策)
・まず部屋をきれいにして、モノ
 を出したらすぐに片づけるクセ
 をつける。
・いらないものを捨てる。

※「要らないものを捨てる」
 これは学習効率を上げます!
 要るか・要らないかの判断が
 できていると、成績向上にも
 効果あり!
 


(課題)
・勉強する時はちゃんと勉強する。
・テレビなどを見ながらしない。

(対策)
・勉強時間を決めて宿題や勉強を
 する。
・勉強するときは皆がいる部屋で
 はなく、自分の部屋でやる。

※時間も場所もテリトリー化!
 不要なものを取り除こう!
 集中力も高まり、頭の中も
 スッキリしやすい。



(課題)
・宿題や勉強をしていて、寝るの
 が遅くなったりする。

(対策)
・時間を有効に使うために、学校
 から帰ってきたら、すぐに宿題
 をやり始める。

※時間はお金!無駄遣いをやめて、
 未来に投資しよう!早く投資する
 と早くリターンがある!



(課題)
・ダラダラしない。
・横にならない。
・テレビを見すぎない。
・朝早く起きる。
・時間通りに動く。
・整理整頓をする。
・文句を言わない。
・好き嫌いをしない。

(対策)
・時間を決めてきっちり動く。
・布団から出てすぐに服を着替え
 て顔を洗う。
・テレビは1日2時間までにする。
・目覚ましをしっかりセットする。
・「あと少し」が多いので、それを
 止める。
・注意されるのは自分の責任なの
 で、注意される行動をしない。
・嫌いなものからやる。

※具体的に書いてるのはいいね!
 やることがハッキリしていると、
 行動に迷いがなくなるので、
 いいスタートを切れそうだね!



(課題)
・携帯をずっといじっている。
・音楽をずっと聴いている。
・寝る時間を考える(遅い)
・ニュースをあまり見ないし、
 見てもあまり覚えていない。

(対策)
・携帯をいじりすぎないように
(使う)時間を自分で決める。
・(携帯を)どこかにしまう。
・寝不足だからやることはさっさ
 と終わらせる。
・極力ニュースを見るようにする
 どんなニュースにも関心を持っ
 て、自分の意見が持てるように
 する。

※表立った行動の奥には何がある?
 「ずっと」という言葉にも何か
 意味が含まれているかもね。
 ひょっとすると、「現状維持」が
 無意識にあるのかもよ?!



(課題)
・携帯電話をさわる
・音楽を聴く
・お菓子を食べる。

(対策)
・使う時間を決めて、近くにおか
 ない。

※携帯電話、音楽、お菓子…
 「主体性」があるわけではなく、
 なんとなく時間を埋めるように
 やってしまっていない?!



(課題)
・集中力・復習する習慣がない。

(対策)
・時間と目標を決めて、計画的に
 勉強する。

※そもそも必要性を感じてない?!
 時間と目標を決めると、窮屈な
 感じがするので、決めたくない
 のかも。時間と目標を決めると
 良いことがあります。それが
 何か考えてみて。



(課題)
・ダラダラとテレビなどに手を伸
 ばし、勉強を後回しにする。

(対策)
・勉強する時間を決めたら、違う
 ことをせずに一つのことに最後
 まで集中する。

※ゴール=締切を作って、達成で
 きたら、何か自分にご褒美を!



次からは科目別に見ていきます。
勉強法に関する事柄が多いので、
加筆を増やしています。

*細かい勉強法については、別途
コラムをご覧ください。


【国語】

(課題)
・漢文・古文の理解が弱い。
・文法の見分け方が解らない

(対策)
・学校の補助教材などを活用して
 基本的文法事項を押さえる
・古文は現代語訳を対照しながら
 通読する。

※古文については、先ず読める
 こと。日本語なので、読める
 と意味が取りやすい。逆に、
 読めないと困難。
 例)
 ぼくはこ/うえんがす/きだ。
 ぼくは/こうえんが/すきだ。
  

(課題)
・記述問題ができない

(対策)
・普段から考えていることを明確
 に文する習慣を持つ。

※あまりハードルをあげないこと。
 設問(相手の意向)に合わせて
 答えることだけ。普段の会話と
 同じで、相手の話を聴いてない
 会話できないのと同じ。普段の
 会話とようにやってみよう!


(課題)
・漢字が苦手
・小論文や作文を書けない。

(対策)
・漢字はまず学校の教科書や教材
 を憶える。
・覚える時は読みと一緒に何回か
 書きながら覚える。
・ニュースなどに感想を言うよう
 にする。
・教科書などに書いてある感想文
 や作文を読んで、どう書いてあ
 るか、などを参考にする。

※「苦手」を言い換えると…?
 メンドクサイんじゃない?
 漢字が問題なんじゃなくて、
 メンドクサイが問題だね



(課題)
・文章をキチンと読めない、読み
 間違いをする。

(対策)
・最後までキチンと読んで、惜しい
 ミスを絶対にしないようにする。
・漢字や感想文・作文はやるだけ。

※普段からいろいろ雑なのかも…。
 全く勉強には関係ないけど、
 靴や机を揃えるクセをつける
 と効果あるよ。



(課題)
・なかなか90点台をとれない。

(対策)
・教科書をしっかり読み込む。
・漢字は満点とれるまで、徹底的
 に書いて、テストを繰り返す。
・文法は問題集を解いて勉強する。
・本文は先生が書いたことを覚え
 て、それを頭に入れてから準拠
 の問題集を解く。
・授業で聞いた内容をメモしたり
 することで、分かりやすくする。
・日常的に漢字を使うようにする。

※90点台がとれないのは……
 90点台を目標にしているから
 かもしれないね。いっそのこと
 500点を本気で目指してみよう!



(課題)
・小さいミスをなくす。
・解き方を理解していない。
・応用問題が苦手。"
・本文を適当に読んでしまう。
・記述問題でできる時とできない
 時がある。

(対策)
・日頃から読書の習慣をつけて、
 素早く文章を読めるようにする。
・文章を理解したうえで、記述問
 題や選択問題の考え方や解き方
 を意識しながら解いていく。

※できる時があるのは、できる証。
 できないのは、文章との相性や
 (興味関心とのマッチ具合)や
 集中力・注意力の問題。実力的
 な問題ではないことが多い。



(課題)
・漢字が暗記できない。
・四字熟語やことわざ、漢字など
 知識が不足している
・読解力がない
・小論文が書けない。
・本文からの読み取り、書いて
 ある箇所が探せない

(対策)
・暗記物は寝る前にやってすぐに
 寝る。読みや熟語などをセット
 にして一緒に覚える。
・自分でテーマを設定し、時間を
 かけず思ったことを文章にする
 練習をする。
・テーマについてちゃんと考える
 想像する。日頃から考えるクセ
 をつける。
・文章に印をつけながら読む練習
 をする。
・いろんな問題を解いて慣れる。
・知らない言葉をすぐに調べる習
 慣をつける。

※「ない」と思い込めば「ない」
これだけ対策が立てられるなら
 大丈夫。心配要らない。「ない」
 という思い込みを捨てよう!



【数学】

(課題)
・計算ミスが多い。
・文章問題に不慣れ。
・問題が少し変わっただけで嫌に
 なったりする。

(対策)
・間違い直しのときに、計算ミスの
 原因もはっきりさせる。
・点数を落とす第一の問題は、小さい
 ミスなので、解いた後の見直しを
 普段から欠かさない。
・一度やっている問題との類似点を
 探して、最後まであきらめないで
 やった時のことを思い出す。

※丁寧な反復練習と見直しでOK!
 注意すべきは「やりっ放し」。
 厳禁です!



(課題)
・証明、文字式、一次関数の問題
 が弱い
・基本問題はできるが、応用問題
 が解けない。
・テストでは時間が足りない

(対策)
・タイマーで時間を計って解く。
・公式などを覚えて問題を解く。
・設問の中に与えられている情報
 をハッキリさせて、公式や立式
 に結びつけるようにする。
・数多くの問題演習を通して、
 応用問題の演習量を増やして、
 解き方を覚え、身につける。

※応用問題は時間を決めて演習。
 時間を超えたら、解説をみて
 理解し直す。それで納得でき
 るようになると、次の機会で
 リベンジできそう。



【英語】

(課題)
・単語が覚えられない。
・文構造がよくわかっていない。
 何を尋ねられているのかを判断
 できてない。

(対策)
・発音しながら徹底的に書いて、
 その後繰り返しテストする。
・テキストの例文を見直して、
 文構造から活用すべき文法を
 見分ける。
 例)
何か冷たい飲み物が欲しい→不定詞
I want something cold to drink

※「覚えられない」は幻!覚えられない
  にしといた方が楽だからかも。
 「覚えられる」のに「覚えてない」のは
 責任回避行動かも。まずはそれを打破!



(課題)
・単語を覚える意識が低い。
・文の構成(主語・述語…)を
 意識せずに、何となく羅列して
 しまう。
・長文問題が長かったら、諦めて
 しまう。
・リスニングで聞き取れなかったり、
 細かいミスをしたりする。
(聞き取った内容の文法チェックが
できてないためのミスも多い)

(対策)
・一文一文・部分部分に区切って
 整理しながら読み、考えるクセ
 をつける。
・単元的な意識をしながら多くの
 問題を解いて、問題のパターン
 を見抜く練習をする。
・リスニングは最後まで集中する。

※英文のリスニングの前に確認。
 日本語のリスニングならOK?
 単語(語彙力)が不足してる?
 集中して最後まで聴いてる?
 メモする力はある?…
 自分の弱点を重点的に練習!
 


(課題)
・単語・熟語、例文が身について
 いない。
・何を問われているかがよく解って
 いない。適当にやってしまう。
・英文を訳せるようにする。
・細かいミスが減らない。

(対策)
・寝る2時間くらい前に単語書い
 たり、読んだりして、スペルと
 意味をセットで見て覚える。
・目次勉強法(苦手単元を目次で
 リストアップして重点学習)で
 苦手な単元をピンポイントで
 復習する。
・テストで時間が余った時に見直
 しを強化。意味と文法の両面から
 チェックするクセをつける。

※具体的に対策考えてるね。OK!
 粛々とやっていこう。そして
 結果を見て修正しよう!



(課題)
・単語量に不安がある。
・長文に対する苦手意識がある
・英作文を書けない。
・ケアレスミスが多い。
(対策)
・単語テストに頼らず、分からな
 い単語があればその場で意味と
 単語を書いて覚える。
・毎日最低5語以上の単語を習得
 していく、長文は速読と多読で
 先ず慣れていく。
・各単元のポイント(現在完了な
 らhave+過去分詞)などの形を
 理解して解く。
・速読聴英語を活用し、聴く力→
 速く聴く力へ「リスニング力」
 バージョンアップさせる。
・問題を解いた後に見直しを強化
 する。見直す手順を自分なりに
 決めておく。
・単語の意味や日本語から英語で
 書けるようにする。
・三単現などの細かいところを
 理解する。

※細かく対策考えてるね。立派!
 これ余談なんですけど~
 単語は語源と関連付けて覚えると
 効果的。例えば、最近よく使う
 telework(テレワーク)
 tele=「遠い」だと知っていると
 telescope(望遠鏡)
 telegraph(電信・電報)
 なども芋づる式に入ってくるよね。


【理科】

(課題)
・知識も応用力も両方ともにない
・計算等のやり方をよく忘れる。
・苦手単元が多い。(磁力、気象、
 物質、化学式、濃度、露点、水
 蒸気量等の計算問題…)

(対策)
・苦手単元が明確にして重点的に
 演習する。
・一度やったら忘れないように、
 間違い直しのノートを作り、
 定期的に見直す
・テキストや教科書、ノート等で
 公式をしっかり覚えて、問題集
 で計算問題を徹底演習する。

※新聞や本、TV等を見て、雑学
等を入れておくと、知識として
定着しやすいし、好奇心を伸ば
すことにもつながりやすい。



【社会】

(課題)
・中1・2年の内容は覚えきれて
 いないことがある。
・うろ覚えで漢字間違いが多い。

(対策)
・書いて整理していく。最後まで
 きっちり完璧になるまで覚える
 努力をする。

※中1・2年のころは、受験意識
 がなかったからね。それと同じ
 ことが高校入っても起こらない
 ようにしとこ。
 


(課題)
・覚えるしかない(国と首都、
 都道府県と県庁所在地等)を
 地道に覚えることをしない。
・100点とれそうで取れない。
 大雑把な勉強しているために
 ミスが多い。

(対策)
・書かないと覚えられないタイプ
 なので、何度も書いて覚える。
・マンガ等も活用し楽しく覚える。
・何年に何が起きたのかよりも、
 ストーリー的につながりを追い
 ながら覚える。

※丸暗記しないことも重要な戦略
 工夫して覚えること楽しむ!

※「覚える」→「印象に残す」に
 変えると、行動自体が変わる。
 例えば、印象に残するために、
 旅気分で名産やその土地の特徴
 を写真を見ながら印象づける、
 のような遊び感覚の工夫も〇。



(課題)
・グラフの読み取りが分からない。
・雨温図が分からない。

(対策)
・定番の問題や類似問題を重点的
 に演習する。 

※社会と数学(算数)の融合は、
 社会の知識を使って算数を解く
 イメージ。産地情報や輸出入の
 知識があればグラフの問題は
 簡単。グラフの読み取りは
 慣れと知識の問題。



(課題)
・全く興味がもてない。
・時事問題の基礎知識がない。

(対策)
・家族や友人、身近な人とゲーム
 感覚で意見交換する。

※勉強イメージを捨て、世間話的
 に「〇〇さんにはこの話!」の
 イメージで新聞やニュースから
 時事ネタを仕入れておく。


***************

今回は書き始めたら、
「カッパえびせん」状態に
なって、これまでで最も
長いコラムになりました。

勉強は

「辛い」と思えば「辛い」
ですが、

「楽しんでやろう!」
と思えば、

「楽しめないこともない!」
と思っています。


そしてそれを

自分が子供の時に解って
おきたかったなあ、

としみじみ思っています。


だからこそ、伝えたい!
そんな想いです。


少しでもお役に立てば
嬉しいです。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

この記事を書いたプロ

伊藤研三

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伊藤研三(伸学塾 晴藍(せいらん))

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