
コラム
2023年度公立高校入試分析~速報版~
2023年5月18日
今日・明日あたりが中高生の
「中間テストクライマックス!」
普段は勉強にやってこない生徒
たちも続々とやって来ています。
今回は少し早いですが、大学入試
を絡めた公立高校入試について、
考えていくために、2023年度
公立高校入試問題の分析を
速報版でお届けいたします。
ここ数年は教科書改訂の影響を
大きく受けているため、まずは
教科書改訂のポイントについて、
触れていきたいと思います。
<教科書改訂ポイント(再掲)>
数学
数学の知識や考え方を日常生活で
生かすことを目標にしている。
特に「データの活用」を重点化し、
データ収集・分析の仕方等、社会
に出てからも使える能力の養成を
目指す構成になっている。
①「思考力・判断力・表現力」
を問う問題の比重は高まって
いるが、計算等「知識・技能」
が不可欠な要素であるため、
重視する傾向は変わらない。
②既習内容も含め、計算問題は
設問数が多く、処理的能力
(速度と正確さ)は大きく
問われている。時間を計って
繰り返し演習することが重要。
③計算問題など「知識・技能」の
問題も会話形式などで解答する
プロセスを意識した出題が見ら
れる。「覚えているか」よりも
「理解しているか」を計って
いる。
④「思考力・判断力・表現力」を
問う問題で良く出題されるのは、
日常生活の場面を意識した問題。
例えば、携帯電話の料金プラン
と絡めた一次関数の文章問題等。
このタイプの問題を「主体的に
取り組む態度」を見る問題とし
て位置付けている学校もある。
英語
4技能をバランスよく習得するこ
とを目標にしている。リスニング
やスピーキングも重視し、発表等
のアクティビティも増加した。
またグローバル化を見据え、SDGs
のような世界全体の動きや課題を
意識させる内容も多い。
①履修単語数の大幅増加や原形
不定詞や仮定法などの新出内容、
教科書素材文の内容的な高度化
等で、大きく難化した。
②各単元の基本構文の運用練習を
徹底して、文法的運用力を鍛え
ることが有効。文法理解を問う
問題として、語順整序問題が
必出かつ重要。1語不要・不足、
必要に応じて語形変化させる、
等の解答条件を加えることで、
難易度が調整しやすく、最もよく
出題される。
③教科書の難化で最も頭を悩ませる
のは単語問題。扱っている単語
レベルがアップ(英検2級レベル
もあり)したことや、小学校で
履修したことが前提となっている
ことも対応を難しくしている。
最初から全部を覚えこむことより
も、まずは先生のご指示等を参考
して、重要単語を中心に覚えてい
く方が取り組みやすい。
④教科書内容が難化したことに伴い、
本文の空所補充問題も難化。入試
より高いレベルも出題されること
もあり要注意。教科書には、太字
やイタリックで表示されているの
で、ワークなどを活用しながら、
徹底的に反復して書けるようにし
ておく。
⑤定期テストにも関わらず、教科書
本文ではなく、初見の英文が出題
される場合もある。
⑥英作文はテーマに関しての自分の
意見を英語で書かせる英作問題も
増加。配点が高いため、授業中の
アクティビティなども参考して、
シンプルな文で答えを書く練習は
不可欠になる。フォーマットを
用意しておくことも有効。
国語
「情報の扱い方」の単元が新設。
文章や図版、資料やグラフ等、
様々な資料の読み取りを強化する
ことを目標にしている。また語彙
を増やし、表現や読解スキルの
向上も目指している。
①教科書の文章の読解問題が
約7割前後を占める出題構成
には大きな変化はないものの、
出題形式や見せ方が変化した。
会話形式やノート・メモ型等
ある程度の慣れが必要になる。
ワーク等で、その出題形式に
慣れておく必要がある。
②新教科書では資料を基にした
意見交換やプレゼン等の発信
型の授業に重点が置かれてい
るため、作文問題が増加傾向
にある。
理科
実験の結果や観察の結果よりも、
探求の過程を重視する内容にな
っている。学習単元再編に伴い、
学習の順序が変化した。
①「知識・技能」出題が主要。
中1で30問、中3でも20
問以上が用語記述問題。
出題パターンとしては原理
原則を説明する基本問題、
図版を用いて、実験・観察
をベースにした出題も多い。
②思考プロセスが重視されるよう
になったこともあり、思考力を
問う出題として対話形式の問題
が増加。設問は基礎的な内容が
多いが、文章量が多く、知識に
加え、前後の流れを素早く読み
取る力が求められる。
③思考力問題は公立高校入試問題
を改変して出題されることも
ある。理科の思考力問題は、
読解力や情報整理力等が必要に
なることも多く、普段から難解
なものへの対応
(チャンクダウン=紐解き)を
意識することも有効です。
社会
高校の新科目につながる「世界史
内容を含む近現代史」や「主権者
消費者教育」充実が図られている。
他教科同様に大量の資料の読み取
りと関連づけは重要な要素。
①主な傾向は「資料の読み取り」
の増加。そこからの記述問題
も増加。「思考力・判断力・
表現力」を問う上では外せな
い。難易度の高いものでは
「課題解決型の長文記述問題」
も出題されることがあるため、
暗記科目のイメージを持ち過
ぎないことも大切。
②それでも5割以上は用語記述
問題が出題されてはいるが、
一問一答型ではなく、読解型
の空所補充や関連知識へ誘導
していく問題等、機械的暗記
では対応できないようになっ
ている。地理・歴史・公民を
横断・つながる問題も多いた
め、知識を繋げていく
「リンク型学習」も重要。
③記述問題も増加傾向にあると
はいえ、複雑で難解なテーマ
が多いため、典型題中心の出題
となっている。その中でも、
理由を問う出題が多数を占めて
いるので、「なぜか?」の観点
で学習に取り組むことが重要。
④SDGs関連、時事問題は重要。
「思考力・判断力・表現力」や
「主体的に学習に取り組む態度」
を評価するには適している。
日常であらゆることに興味関心
のアンテナを広げ、情報感度を
高める学習・姿勢を創り上げて
いくことが大変重要になる。
以上のような教科書改訂の流れを
くんだ2023年度の公立高校入試に
ついて分析していきます。
<2023年度公立入試大きな特徴>
1.新出内容の定番化が進んだ。
※「四分位範囲と箱ひげ図」は
21県→42県に倍増。
「ダニエル電池・イオン化傾向」
は21県で出題。2年で34県
が既出に。
※「仮定法」「現在完了進行形」
「原形不定詞」は9割以上の
都道府県で出題。
2.テーマ性のある英文や図版等
資料読み取り問題が年々増え、
設問も内容把握が増えたため、
急速に難化が進んだ。
単語の顕著な難化と合わせる
と、英語の難化は要注意。
3.2025年度の共通テストから
国語で実用文の大問が新設さ
れることになったため、高校
入試でも出題及び増加が見込
まれる。また図版等の資料の
読み取る大問を出題した県は
5割を超えた。
4.円安や成人年齢の引き下げ等
の時事的な内容の出題が多く
見られ、領土に関する問題も
地理・歴史で出題が増えつつ
ある。近現代史が年々難化。
<科目ごとの出題傾向>
数学
【特徴】
・「四分位範囲と箱ひげ図」
が定番化。大学入試との関連
からもその流れは強まる予想。
但し、県によって扱いや難度は
異なるため注意が必要。特に
「データの活用」を大問として
出題するところや記述問題や
他単元との融合も考えられるた
め、いろいろなタイプの問題を
演習しておくことが重要。
・「反例」「累積(相対)度数」
も教科書に新たに加わった内容
なので、今後出題が増えていく
予想。問題自体は易しいので、
しっかり対策して得点源にした
いところ。
・「思考力系問題」も要注意。
「データの活用」「一次関数」
「規則性」の問題が大半。
※共通テストの影響もあり、
「問題長文化」と「条件整理」
が特徴的。読解力をベースに
鍛えていく必要がある。
※教科書改訂の影響としては、
「日常生活を題材とした問題」
が挙げられる。こちらも読解力
をベースにした知識の活用が
求められる。
※「四分位範囲と箱ひげ図」
では記述を課す問題も。
「関数」では解くだけでなく、
『読み取る・活用する』形式が
重視されるようになってきた。
英語
【特徴】
・新出の文法内容の習得は必須。
文法の大問で出題されるケースも
あるが、同時に読解問題の選択肢
や語順整序など英文の内容把握と
絡めた出題も目立つ。文法事項の
正確な理解と知識の活用が読解力
を養成していく上では不可欠に。
・テーマ性のある英文と内容把握
の設問が増加。時事的トピック
や伝統文化の継承や環境問題、
地域創生等、英語長文テーマは
専門性の高い内容が多い。
※時事的トピック例
・宅配ドライバーの負担軽減
再配達や宅配ロッカー制度
・「オーバーツーリズム」問題
・キャッシュレス決済の検証
利用状況と長所・短所
・時代に合わせた伝統工芸の
在り方 等
・語彙力強化は絶対的事項。
単語の日本語訳の(注)は大幅に
減ったため、幅広く語彙の習得
をしていないと読解が難しい。
さらに設問も内容把握問題が
増加したため、語彙力と読解力
は得点力のカギを握る。
※小学校の英語学習が本格化して
以降、履修単語が激増したこと、
それによって、中学校の教科書
も単語の難易度が大幅に上昇。
それも相まって、語彙力強化は
絶対的キーポイント。
・多岐にわたる英作文テーマ。
上位生の得点を左右する英作文は
題材が大きく二分されている。
『意見作文』と『課題作文』
※英作文のポイント
まず日本語脳で
①出題意図や課題設定を整理。
②書くべき内容・構成を練る
③キーワードを意識する
その後、英語脳で
①活用できそうな定型表現を
探し、活用する。
②簡潔に英作文したのち、
字数条件に合わせて補充。
③文法的なチェックを徹底し、
不必要な失点を防ぐ。
※英作文の定番テーマ例
・私が大切にしているもの
・尊敬する人物とその理由
・日本を訪れるのに最も良い季節
とその理由
・日本で勉強するのと海外で勉強
するのとどっちがいいか
・外国の人にどんな伝統工芸品を
紹介したいか 等
※英作文に最新テーマ例
・職業を選ぶときに重要視すること
・再配達システムの利用について
・ネットショッピングの長所
・ロボットにどんな問題を解決して
ほしいか
・英語の授業でタブレット端末を
使うべきか 等
国語
【特徴】
・平均点が高止まりしている。
大問構成が固定化されていること
が多く、近年平均点の高止まりが
散見されるようになった。(特に
記号問題中心の県)。とはいえ、
素材文の抽象度が高い論説文や
難易度の高い古典などが出題され
ると平均点が一気に下がることも
あるので、要注意。
・複数の文章や資料を比較させる
問題が増加している。
共通テストの影響もあり、1題の
中で複数の文章や資料が用いられ
る問題が増加傾向にある。設問は、
現段階では関連性が薄いものの、
今後「相違点を探す」等の難化が
予想される。
・次は波は「実用文」の大問化。
2025年度の共通テストから実用
文の大問が新設され、教科に縛
られない出題も予想される。例
えば、数学的知識、データ活用
(ドットプロットや箱ひげ図等)
の読み取り等も予想される。
・高校入試の段階から複数の
テキストの採用は増えている。
作文は会話文、グラフ、資料等を
もとに書かせる問題が多く、資料
と関連づける力が必要になる。
教科横断型の学習も重要。
※大学入試は勿論、人財育成
面からも「実用的」「横断的」
な育成の社会的要請は強いと
思われる。
※テーマは
「哲学」「科学」「思考の仕方」等
が目立つようになってきた。また
SDGs関連は形を変えて出題さ
れることもあるため、普段から
興味・関心をもつことも重要。
理科
【特徴】
・新出&頻出&大注目の
「イオン化傾向・ダニエル電池」
出題形式を問わず、2年間で34
都府県が出題済み。出題初年度は
主に記号選択問題でしくみを問う
内容だったが、以降は難度が上が
ることが予想される。未出の13
道府県は直近の出題がほぼ確定の
ため対策は不可欠。
・知識重視傾向も強まっている
ページ数、図版・文章量の増加で
見た目の変化が大きいが、設問は
大半が基礎知識の確認。情報量の
多さに惑わされない知識の定着と
典型題を手際よくさばく処理力が
求められる。
・「日常生活の理科」にも注目。
受験生にとって見慣れない、凝っ
た設定のテーマが出題される。
『日常生活の理科』問題攻略の
カギは問題文の流れを読み取る
読解力と思考力。初見問題にも
積極的に取り組んで慣れること
がポイント。
※指導要領「科学的に探究する」
ことに重視した内容になっている
こともあり、設問の文章量が増加
しているが、前提は「知識が定着
していること」。「知識を活用」し、
「読解して解答」するスタイルを
磨くことは不可欠。
社会
【特徴】
・公民は常にアップデートされる。
教科書の掲載内容が大きく変わる
ことのない歴史と異なり、公民は
教科書改訂の度に内容が刷新。
「マイクロクレジット」「IoT」
「パリ協定」などが入試に続々と
登場。常にアップデートが必要。
・高校につなげる中学の社会。
高校新科目「歴史総合」「公共」
に直結する歴史の近現代史や、
公民の主権者教育・消費者教育
に重点が置かれるようになった。
入試難度も上がり、細かい内容
まで問われるようになった。
・他教科にも影響する“SDGs”。
SDGsを題材にした出題は入試
の定番に。2023年度は環境問
題に加えて、発展途上国支援や
働き方改革等、テーマが多岐に
わたった印象。記述での出題が
メインのため、記述重点傾向の
都道府県は「資料+知識」の
連動を鍛える対策が不可欠。
※資料の使い方。
資料が解答のヒントになる場合と
資料についての知識を問う場合が
あり、後者は難易度が高め。特徴
を踏まえた対策が必要になる。
その本質は、知識を問う問題でも
出題形式を変えて、記述させたり
することもあるので、本質的理解
が問われているとも言えそう。
ここまで見てくると、以前に
大学入試に関してアップした
コラム
「思考力を問う問題の増加」で
触れたことと合致してきます。
以下、参照ください。
***************
※参考:
(抜粋)出題傾向の変化:
「思考力を問う出題の増加」
①日常生活の場面からの出題
日常的身近な題材、高校の授業
での調べ学習の場面での出題
が目立った。理解の本質に迫る
「なぜそうなるのか」考える力
を問う出題が増える。
②文章量・資料数の増大
文章量の増加とともに、表グラフ
等の複数の資料の読み取る問題が
増え、文章読解力・資料読解力を
問う問題が増える。
③問題量の増加と解答数の減少
読解力や思考力を問う問題が増える
ことに伴い、問題ページ数や1問
の分量の増加等、実質的な問題量
が増えた科目が目立つ。
試験時間内に多くの情報を読み取り、
必要な情報を整理しながら解答する
力が問われる。また解答数が減少し
たため、結果として、1問あたり
の配点が高くなり、1問のミスが
大きなダメージを受けやすい。
④複数解選択問題の増加
「あてはまる選択肢を全て選ぶ」
という複数解選択の問題が今後の
主流になりそう。ただし、現在は
マークシート処理の都合上
「あてはまるものを過不足なく含
む選択肢を選ぶ」問題に代替。
同じ問題でも解答が幾つあるかわ
からないと難易度は相当上がる。
より正確な知識や理解が必要と
なることは明白です。
1.高校入試に与える影響
<数学>
データ活用問題(ヒストグラム、
四分位範囲、箱ひげ図他)は
共通テスト「数学Ⅰ」でも出題
されました。子の単元は中2で
学習することになっており、
高校入試の範囲でもあります。
しっかり対応しておく必要が
あります。
また共通テスト作問方針とも
重なる
・身の周りの題材を扱う
・問題文の文章量の増加
・会話文の増加
・基本原理を問う
ことなども要注意です。
更に共通テストでは扱いませんが
「記述力」重視傾向も対応不可欠
で、上述の共通テストの出題形式
「誘導式」問題の増加と合わせて、
しっかり注目しておきたいですね。
<英語>
確定的に言えそうなのは、
「読解問題の長文化・難化」。
教科書改訂で教科書が一気に
難化したことと、共通テスト
の速読速解力の比重が増した
ことなどがその表れと言える。
また「発信力・表現力」の重視も
さらに難易度を引き上げる要素と
なっています。
根拠を明らかにして、自分の意見
を英語で表現・発信する力を要求
されます。これは入試のみならず、
これからの人財の能力要素として、
最重要視されるものですので、
試験においても要求されるのは、
自明とも言えそうです。
2.今後の入試及び人財育成
教育における大きな流れは
「知識集約型」⇒「知識編集型」。
これは「源流」かつ「結果」。
入試はもとより、人財育成にも
通底する傾向と言えそうです。
※根底には、現代の教育課題、
「来るべきSociety5.0で活躍
できる人財づくり」があり、
それについては過去にアップ
した拙稿(別コラム)
「society50に向けて 学び方革新
と身につけたい能力①②③」
をご参照下さい。
これを踏まえて
今後の入試・人財育成で問われる
3つのポイントは
①「読解力≒情報整理力の強化」
②「即応力≒スピードアップ」
③「日常の中で興味・関心・
思考を広げる習慣」
≒
「考えながら行動する習慣」
ということになりそうです。
昨年のコラムと同様ですが、
①と②については従来の学習
スタイルと大きく変わらず、
同じ方向に更なる強化をして
いくことになると思います。
※速読解や速聴系のトレーニング
はますます重要性を増してくると
思われます。
学習方法や方向性の抜本的見直し
を迫られるのは、③だと思います。
「日常の中で興味・関心・思考を
広げる習慣」とは、毎日の生活の
中で、面白そうなものを見つけ、
立ち止まって考える習慣を持つ、
ということ。
その習慣があれば、勉強を義務的
なものとして捉えるのではなく、
自分の「興味」「関心」「思考」に
基づいた「主体的な探究活動」に
なるものと思われます。
主体的な学びを体現するためには
この習慣は欠かせない要素だとも
言えます。
ただこれは、もしかすると、
「試験効率的に勉強すること」
とトレードオフ(相反的)関係か
もしれません。
※「試験効率的」とは、
「テスト対策的・試験のために」
という意味です。
効率的に学習することを否定する
気は全くないですが、例えば、
テストの出そうなものをお膳立て
し、カリキュラム化してしまった
「定期テスト対策」などは大きな
意味では弊害を生みだしかねない
とも考えています。
現在の複雑な社会においては、
身の周りの事柄が増えてきたため
早い段階(小中学校)で徹底した
インプット活動・トレーニングを
行う。そしてそれを通して自分に
適したインプット方法を獲得する。
高等教育以降はそれをもとに、
自分の興味・関心・思考に応じて
自由に大きく飛翔する。
「自由で・選択的であるため」
「心のまま大きく飛翔するため」
日々の生活の中での自分の気づき、
興味・関心、思考・思索を意識し、
大切にしていきましょう。
以上、引用
****************
量子コンピュータを始め、最近
話題のChatGPT等の科学技術の
劇的な革新が、今後に求められる
「人財像」を大きく変えていきそ
うですし、それに伴い入試自体も
大きく変わりそうです。
社会の流動性や不確実性の高まり
などの背景を考えると当然のこと
ですが、
これまでは、
定説となった知識や考え方を、
「温故知新」的・「客観」的に
学び取り、吸収するイメージ、
現在は、
知識をもとに仮説を立てて、
流動性や不確実性を認めながら
「同時進行」的・「主観」的に
構築するイメージ
未来は…予想つかない…。
まだまだ劇的な変革が起こり
そうです…。年単位は当然、
月単位、週単位、1日単位で
学習環境や目標、評価軸が
全く変わる…そんな可能性
すらありそうです。
こんな変化の激しい時には
「環境に適応して変化できる」
能力や柔軟性、意識の有無が
勝負の分かれ目。
超主観的ですが(笑)
それを踏まえて、生徒達には
社会的に必要とされる、或いは
【知識、技術、スキル、能力】
と
自己最適化する中で必要だと
『自分で』考えている
【知識、技術、スキル、能力】
を明確に意識しながら、双方を
調えていく勉強の仕方をして
いこうね、と伝えています。
子供たちだけなく、激変する現在
を生きている自分も然りです。
自戒を込めて申し上げます。
今回も長々と書いてしまいました。
最後は身の丈を知らずに(笑)
手に余る大きな話になりました…。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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