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伊藤研三

学ぶ楽しさに出会える場をプロデュースする専門家

伊藤研三(いとうけんぞう) / 学習塾

伸学塾 晴藍(せいらん)

コラム

国語力アップ 文章読解のヒント(テーマ別・設問別)~注目すべきはここだ!~

2021年12月19日

テーマ:受験生へのエール

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

コラムキーワード: 受験勉強 モチベーション国語 勉強法高校受験 勉強法

前回に引き続き、
文章読解のヒントについて、
書いていきます。
今回はテーマ別・設問別の
ヒント集です。
少しでもお役に立つ内容に
なれば幸いです。

***************

<テーマ別文章読解のヒント>

テーマ別①:文脈把握のヒント

*指示語に注目!
指示内容を正確に把握し、適宜、
その内容を置き換えながら、文章
がどのように展開していくのかを
追う。

*接続語に注目!
文章の展開をつかむために、前後
の関係を捉えることが重要。その
大きなヒント・目印が、接続語!
必ず押さえていくこと。

*言い換えに注目!
似た内容を言い換えることで文章
が展開していく。重要な内容だ
からこそ、繰り返し出てきたり、
言い換えられたりしている。

*段落構成に注目!
指示語・接続語をヒントに、段落
の関係から、段落の繋がり方を押
さえる。段落の役割(問題提起や
結論等)を見極めて、文章の流れ
を捉えていく。特に「主題・要旨」
の読解には不可欠となる。

テーマ別②:要旨把握のヒント

*キーワードに注目!
要旨とは、筆者が文章を通して訴
えようとすることの中心。文章の
表題・繰り返し出てくる重要な言
葉(キーワード)に注目して、論
理的に捉える。その際には、段落
毎に要点(中心的な内容、中心文
)を捉え、さらに段落相互の関係
をおさえながら、文章全体の要旨
をつかむ。

テーマ別③:理由吟味のヒント
*根拠や言動・心情に注目!
説明的文章では、根拠となる具体
例、文学的文章では、登場人物の
言動の理由がよく問われ、人物の
心情の変化をしっかり捉えていく
こと。

テーマ別④:表現吟味のヒント
*表現の仕方に注目!
「なぜそういう表現をしたか?
」という視点で作者の狙いや意図
表現に隠された深い意味を捉え、
その表現を「味わう」ことが重要
。ただし、自分なりの勝手な解釈
に陥らないように、文章読解では
書かれている内容から離れずに読
み進める必要がある。
表現技法にも注意を払う。

テーマ別⑤:心情吟味のヒント
*間接的な表現・描写に注目!
「うれしい・かなしい」という
直接的な形で表現される以外に、
人物の「表情・しぐさ」「会話」
「行動」などの間接的な表現に込
められることが多い。文学的文章
では心情吟味が中心で、人物像を
探るのにも不可欠な要素となる。

*「表現技法」に注目!
擬人法・比喩・感覚的な表現等で、
実感を強めたり、心情を吐露した
りする。

*「会話」に注目!
心情が会話や独白に素直に表れて
いる場合と、真意が言葉とは裏腹
の場合もあるので、要注意。また
人物の「話しぶり・間の取り方」
「沈黙」等でも微妙な心情の変化
を捉えることができるため、細か
い描写にも注意する。

*「行動・様子」注目!
表情や動作・しぐさに言外の微妙
な心情の変化を捉えられる。
例)「小刻みに震える指に…」等
わざわざの描写にも注意。

*「情景描写」に注目!
「真っ黒な雲から雨が落ちてきた」
と描写することにより、主人公の
嫌な・暗い気分を表すことがあるよ
うに、その場面で起こった様子や
ありさまを描いて、心情を暗示する
ことがある。

<設問別文章読解のヒント>

≪大原則≫
*思いこみを捨てる!
答えは全て文章中にある。文章に
書いてあることと、自分の考え、
意見を混同しないように!
答えは原則文章の中にある。

*やるべきことは大きく3つ!!
【設問の中心をおさえる】
設問文をよく読み、尋ねれている
ことをしっかり捉える。明確化す
るために、尋ねられている中心
部分に印をつけておくことも
おススメ。
 例)~の理由を述べよ
  ↓
【該当部分を探す】
解答の根拠は本文中にある。
傍線部や空欄を含む一文や段落を
確認しながら、何がどこに書かれ
ているかを確認。設問の中心を
意識しながら探す。
  ↓
【条件に合わせて答える】
予想される答えの形、解答条件に
合わせて解答する。また設問文から
出題者を意識し、しっかり伝わる
ように、適切な情報を字数に応じて
補って答える。

*尋ねている形に注目!
尋ねている形から答えの形を予想
して考える。
「どういうことか?」→「…こと」
「理由」が問われていたら
       →「~から~ため」
「それ」の内容を問われていたら
       →「~こと」、
「どんな時?」→「~時」……
このように対応させて答える。

*解答条件に注目!厳守する!
条件は最重要なヒントとなる。
「書き抜け」ならば文章からその
まま書き写すこと。「十字」なら
「十字ぴったり」、「十字以内」
なら「十字に近い十字以内」で
答える。

設問別①:指示語問題
*指示語の後を見てから前に注目
指示内容のヒントが隠れている。
例)それはおいしかった。
この場合、「それ」というのは、
「おいしかった」ものである。
それをヒントに指示語の前の部分
から探す。前に書いてあることが
多い。「後を確認、前から探す」

*指示語含む文節に注目!
文の対応関係でわかる場合もある。
指示語を含む文節が、主語になっ
ているのか、動作の目的・対象
(連用修飾語)になっているのか
等を見極めるとその対応関係で
わかることもある。
例)それが彼女の喜びになった。
この場合は主語。彼女を喜ばせる
主体になるものを探す。

*「置き換え」「代入」に注目
答えの内容がつかめたら、指示語
のところに代入(入れてみる)し
て文章の意味が通るか、確認する。
それによって解答の文末を対応さ
せるかどうかを判断する。

設問別②:脱文挿入問題
*同じ言葉や内容に注目!
脱文をよく読んで、その中にある
キーワードに注目し話題をつかむ。
同じ語やそれに類する言葉がある
本文中の「部分」に注目する。
指示語があった場合、その内容が
どこにあるのかを探し、脱文と
その前後の文との関連性を捉える。
パズルのイメージ。同じ形=内容
になっているところを探す。

*同じ内容の言い換えに注目!
言い換えた言葉が出てきている
場合は、該当の語句の前後で、
語句・構成と似た部分を探す。

設問別③:接続語問題
*前後の文のつながりに注目!
・逆接(しかし・けれども…) 
 前と反対の内容が後ろに来る、
 あるいは話の流れ(予想)を
 裏切る形の繋がり方。
例)昨日は雨が降っていた。
 しかし、外で遊んだ。
・順接(だから・そこで…) 
 順当な結果。話の流れ通り。
 前の部分が理由などを表す。
例)昨日は雨が降っていた。
  だから、家の中で遊んだ。
・並立・累加(なお・また…) 
 前の内容に加えたり並べたり
 する。内容の要素が出揃って
 いくため、何について話して
 いるのかを整理しやすい。
・対比・選択(又は・それとも)
 前後を比べたり・選んだりする。
 この前後で内容の要素が分かり
 やすく、何と何を比べているの
 かが分かりやすい。
 要素を見極める大きなヒント。
・説明・補足(つまり…)
 前の文に説明・理由を補う。
 「つまり」は大注目。
 文章に出てきたら、必ず印を
 つけておく。「つまり」の後は
 良くまとまっている。
・転換(では・さて・ところで…)
 話題をかえる働きがあるので、
 話題の追跡には非常に役立つ。

設問別④:選択問題
*選択肢同士の違いに注目!
選択肢の文末に注意して、
根本の意味を捉える
  ↓
同じ部分と違う部分を整理して
違う部分を比較する
  ↓
本文の該当箇所を探し、根拠と
なりうるか判断する。

*選択肢のタイプに注目!
選択肢には、【正解】
【少し違う】【全く違う】
【本文に書いてない】
の大きく4つある。その中で
【書いてない】タイプに要注意。
書いてはいないが、おそらく
そういう読み方をするだろうと
いう誘導型の選択肢。不正解に
引きずり込まれるもの。要注意。

設問別⑤:要旨・要点把握問題
*要点と要旨の違いに注目!
要旨は要点を更にまとめたもの。
各段落の要点に、必要に応じて
キーワードや他の段落の要点を
加えたものが要旨となる。

*具体例に注目!
段落の要点や要旨は抽象的な内容
が多いので、具体例を映像化する
イメージで、具体例や場面を映像
で再現してみる。そうすると把握
しやすい。

*段落毎の要点・中心文に注目!
要点は筆者の意見や感想、新たな
発見などの部分であることが多い。
そこに線や囲みで目印をつける。
段落の冒頭か最後に出てきている
ことも多い。要注意。

*要点比較し、つながりに注目!
文章の進行とともに、要点はどう
つながっているかを理解し、その
つながり方とまとまり方を追跡。

*接続語や接続助詞に注目!
接続語(だから、こうして、
 そのため、このようにして、
 なぜなら、というのは…)や
接続助詞(~ので、~から)の
前後に原因・理由や結果・結論
が書かれていることが多い。

*文末表現に注目!
文末表現(~のである。
~からである。~ためである。
~わけである。)の語を含む文に、
理由・原因が含まれている。
根拠になっていることが多い。

設問別⑥:記述問題
*何を書くべきかに注目!
理由を答えるのか、結果を答える
のか等、設問で問われていること
をハッキリ・端的に意識すること
が最優先。それを踏まえて、答え
の中心を設定し、字数に合わせて
情報を補充していく。

*キーワードに注目!
設問で要求されている解答に必要
な部分を、文章中から見つけるこ
とが必要。キーワードは繰り返し
出てくる。言い換えられた表現で
出てきたりするので、設問に合う
ように組み立て直して書く。

*必要な要素(骨組み)に注目!
要素やキーワードを含んで解答す
る意識をもつ。要素やキーワード
が含まれていなければ、同じ内容
でも点数が稼げない。逆に要素や
キーワードが含まれていれば、
部分点が期待できることもある。

キーワードを中心に、必ず入れな
ければならない要素を文中から探
して抜き出す。字数の応じてその
要素の数を揃えて、解答に合う
ように組み立てていく。

十五~二十字程度を1要素として、
字数によっていくつの要素を入れ
なければならないかを考え、その
要素を探す。要素を集めてから、
結合しやすいように組み立てる。

≪参考≫ *あくまでも目安
要素数を意識して解答をつくる。
目安として、一要素15文字だと
考えて、どのくらいの要素が含ま
れるのかを予想しながら、要素を
つなぎ合わせていく。

二十字以内…1~2要素程度。
三十字以内…2要素
四十字以内…2~3要素
五十字以内…3~4要素
六十字以内…4要素

*記述の「型」に意識・注目!
設問から、記述の「型」が見える
ことがある。どう尋ねられている
かをよく見極めていく。

【対立型】
「……であるが、……である」
【並立型】
「……であり、……でもある」
【因果関係型】
「……でなので、……である」等
の型を意識して解答を組み立てる。

*答え方・文末に注目!
条件、字数制限・句読点の有無、
文章中の言葉の使用の有無、
一文か二文か、「に続くように」
の形の指示、などの条件を見逃さ
ないこと。さらに設問に合った
(対応した)解答となるよう文末
に注意して書く。例えば、
指示語「それ」の内容なら
  →「~こと」、
「その事件」の「その」内容なら
  →「~事件」、
理由が問われていたら
  →「~から」「~ため」

*内容の過不足に注目!
言い換えで、別の表現に変える
場合、余分な言葉や、言葉の不足
がないように注意する。特別な
条件が設けられていない場合、
文中の言葉を使ってうまくまとめ
るのが得策。表記にしても文中に
倣っておいた方が良い。

*明解な答え方に意識・注目!
「指示語」「比喩表現」等は、
特別の条件がないかぎり、明解な
(それ以上の補足説明が不要な)
表現に変えて解答する。そのまま
書くと減点されることもある。

*要約的解答法に注目!
長い記述問題は、要約してまとめ
ることもおススメ。文章の要旨や
筆者の考え方等を尋ねる設問で、
長い解答が要求されている場合は、
文章を総括的に読解し、要約し、
的確にまとめる力が要求される。
そのため、補足的な具体例の前後
に出てくる筆者の意見や主張を
つなぎ合わせる、要約的な解答法
が有効となることが多い。

≪参考≫*要約的手法
具体例の前後に意見や主張などが
まとまっている箇所がないか
チェックし、文脈に応じて組立。
その際には「つまり」に注目する
と良い。

*自分の思い込みを意識・注目!
記述解答(作文も含む)を書いた
場合には、必ず読み直し、変なと
ころがないかチェックする。自分
の中では完全につながっている
ことでも、思い込み等によって、
内容が飛躍していることが往々に
してある。書けたら「他者意識」
で読み直すことは不可欠。
そのためには適正な時間配分が
求められる。

**************

受験生の方々に、何か役に立つ
ことができないか、という想い
だけで「見切り発車的」に書いて
みましたが、なかなか
チャレンジングでした(笑)

できる限り「簡潔」「一般化」
して、「文章読解公式」的な
ものを目指してみました。

本文と設問がないので、具体的に
イメージし難いかもしれませんが、
数学の【公式】と同じイメージで
実践的に使っていただければ
大変嬉しいです。

最後に、
よく皆さんからいただく、

『国語って、どう勉強して
どう解いたらいいの?』

という『長く続く大きな問い』
に対する答えにならないか、
と思って始めたことでした。

具体的には上述のヒントらしき
ものを書かせていただきましたが

本質的には、国語は
「言葉の実感化/実感の言葉化」

に集約されるのではないか、と
個人的には考えています。

その前提で申し上げると、
国語の勉強は、机の上で完結する
ものではなく、日常生活に中に
無数に学習すべき材料があるのだ
とも思っています。

少し前の流行語的に言えば
「机上で起きてるんじゃないんだ
 現場で起こってるんだ!」
といった感じです。
※あくまでも個人の感想です(笑)。

受験は机の上で起きていますが、
勉強は日常でも積み上げていく
イメージです。日々の小さな言葉を
大事に使っていくだけで、結果に
違いが出る気もします。
※あくまでも個人の感想です(笑)。

少し戯言になりましたが、
ほんの少しでもお役に立てば
幸甚に存じます。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

※受験生の皆様、
寒さが厳しくなってきましたが、
体調管理をしっかりと!
日々着実に・リズム良く過ごし
てください。応援しています!

この記事を書いたプロ

伊藤研三

学ぶ楽しさに出会える場をプロデュースする専門家

伊藤研三(伸学塾 晴藍(せいらん))

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