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伊藤研三

学ぶ楽しさに出会える場をプロデュースする専門家

伊藤研三(いとうけんぞう) / 学習塾

伸学塾 晴藍(せいらん)

コラム

国語力アップ 文章読解のヒント(ジャンル別) ~注目すべきここだ!

2021年12月11日

テーマ:受験生へのエール

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

コラムキーワード: 高校受験 勉強法国語 勉強法受験勉強 モチベーション

もうすぐ冬休み。受験生にとっては
所謂「追い込み」時期。ですが…

国語は追い込みが利かないし、
どうやって勉強したらいいか、
いや、どう解いたらいいかが
わからない…

というお嘆きをよく耳にします。
今回はそんな声に出来る限り
お応えすべく書いてみました。

テーマは「文章読解のヒント」
今回はジャンル別です。
次回はテーマ別・設問別で書いて
いきます。少しでもお役に立つ
内容になれば幸いです。

**************

文章読解のヒント(ジャンル別)

<説明文とは>
ある物事に対する知識や情報を
読者に理解させるために、
具体的に解説する文
※抽象語・難解語句への言い換え
等に注意が必要。

【基本パターン】
「…は…である」「なぜ…か」
(問題提起)
    ↓
「例えば…。というのは…」
(展開)
      ↓
「このように……」(まとめ)

この流れで文章理解をすすめる。
段落構成のパターンとしては、
おおむね次ぎの3つの形。

・問題提起→ 展開 →結論
  A  → B → C

・二つの事例から一つの結論を
 導き出す A→ →C
        ↑
      B→     
・一つの結論を示し、二つの
 事例で裏づける
   A → →B
     ↓
        →C
 *段落が多い文章でも大体三つ
 に大別されます。
 
<論説文とは>
客観的事実や背景に基づいて
諸問題を取り上げ、筆者の意見
や主張を述べる文

【基本パターン】
・頭括型:結論→本論
・尾括型:序論→本論→結論
・双括型:結論→本論→結論

*序論:文章の導入として問題
が提示してある部分
 本論:提示された問題を説明
してある部分
 結論:意見をまとめてある部分

【論旨展開パターン】
・論証型…初めに筆者の意見が
 あり、次に具体例に
 よって証明される型
*意見に続いて論拠が来る型。

・解説型…初めに筆者の意見が
 あり、次に詳しく説明する型
*意見に続いて説明が来る型。

・演繹型…初めに一般的な事柄を
 示し、次に特殊・個別的な事柄
 を述べて説明していく型。
*一般から特殊への型。

※ここまでが頭括型

・帰納法…初めにいくつかの具体
 的事実が並べられて、最後に
 一般的原理に基づく結論が示さ
 れる型。
*特殊から一般への型。(尾括型)

 その他
・原因・結果型…原因を述べて結果
 を示す型。

・結果・原因型…結果を示して原因
 を突きとめる型。

・対照型…相反する二つのものを
 対照させ、本質を明らかにする型

・弁証法型…相反する二つの説を
 対照させ、より高度な説にもって
 いく型

<注目すべきはここだ!>

①話の流れをつかむ
 段落ごとの話題を比べて、
 考え方の進み方につかむ。

*題名→話題→冒頭部分に注目!

「なぜ~か?」「…について考えると」
 等と書いてあったら、大注目!
 そこから話が始まっていく。

「何となく分かる」から
「はっきり分かる」レベルに

 なるためには、話題を明確に
 つかむこと。

*何をどう説明しているか注目!

 例えば、ホワイトボード消しを
 どう説明するか?を考えると、
 色、形、役割、大きさ…様々な
 説明ができる。同様に文章でも、
 何を・どうに説明しているのか
 をつかむ。

*段落の初めの一文か終わりの
 一文に注目!

段落の初めには、問いかけの文
「なぜ~か?」になっていたり、
ヒントになるつなぎ言葉
「ところで」「さて」「では」等
が使われていたりするので、話題
を捉えやすく、話題の変化・発展
も分かりやすい。また終わりには、
問いかけへの解答が書かれている
ことも多いので、要チェック。


*接続語に着目、段落のつながり
 に注目!

逆接(しかし、ところが…)、
要約(つまり、要するに…)、
並列(また、そして…)

これらに着目し、形式段落が結合
した意味段落のつながり方を追う。

*抽象的な内容(具体例まとめ)
 と断定・意志・推量の文(筆者
 の主張)に注目!

具体例は抽象的な内容を補完する
役割が多いので、文意をとらえる
場合は、具体例を省き、抽象的な
内容を抑える。また文末が断定・
意志・推量を終わる文は筆者の
主張が書かれていることが多い。

②キーワードをつかむ 
その文章で一番言いたいことを 
理解するための重要な手がかり
になる言葉。これをつかむ。

繰り返し出てくる言葉に注目!
繰り返し出てくる言葉や、その
言葉が文章中で言い換えられて
いる言葉に注意して読む。

*話題を示している部分に注目!

文章の表題が常に書かれていない
場合は冒頭を見ると、話題が書か
れていることが多い。

*強調されている言葉に注目!
「 」や“ ”でくくったりして
いる言葉は要チェック!強調する
のは、伝えたい言葉だから。
   
*言葉の変わった使い方や聞き
 慣れない言葉、専門用語にも
 注目!

特徴的な言葉遣い、印象に残り
やすい言葉を使うのは、重要で
伝えたいから。

③事実を確認する

誰が見ても同じことになる事柄
をつかむ。またその事実から、
どんな意見に発展させているの
かをチェック。当然ながら、
意見が導きやすい事実をもって
きているはずなので、その導き
やすさがどこ起因しているかを
つかむ。

*導かれた意見に注目!

人によって見方が違ってくる事柄
をつかむ。意見・感想を述べた中
でも、とくに筆者の解釈や考えや
提案などが示された文をつかむ。

*「たとえば」に注目!

「たとえば」というつなぎ言葉を
使って、くわしい例をあげて説明
している部分の前後に意見や感想
を述べている部分がある。具体例
から何をいおうとしているのかを
つかむ。

*文末表現に注目!

「…と思う」「…ねばならない」
「…だろう」「…と言える」
「…にちがいない」「…らしい」
「…かもしれない」等となって
いたら意見や感想を述べている
ことが多い。

*筆者の工夫が感じられる文章
(印象に残る文章)に注目!

変わった表現やたとえなどを
使っている文章は要チェック。
筆者独特の考え方や、強調した
いと思うことが隠されている。

*細部にも油断なく注目!

段落の要点に対して、説得力を
増すために書かれる部分を細部
という。これは読み手を納得さ
せるために、わかりやすく強調
して書かれている。この部分を
読むことで、より深い理解へ。

<小説文とは>
登場人物や時代・背景などが自由
に設定された現実~フィクション
の世界を描く。観念・感情の象徴
化された表現に注意する。

<随筆とは>
日常の中から題材を選び、筆者の
伝えたいことが書かれている。
【基本パターン】
Ⅰ:書き出し→話題→前置き
   →伝えたいこと
Ⅱ:話題→筆者の感想・印象
  →新しい事柄→伝えたいこと

*「いつ」「だれが」「どこで」
 「どうした」に注目!

主人公(登場人人物)の「変化」
をつかむこと。話が始まった時点
と終わった時点で「何が・どう」
変わったのか、またこの変化が
成長という言葉で表わされること
が多く、そこにフォーカスされて
出題されることが多い。

*登場人物の人間関係に注目!
 ~同じことでも違って見える~

人間関係がうまくいれば、好意的
な感情をもち、うまくいってない
場合は、よい感情は抱かない。
関係性を整理したうえで、お互い
の気持ちをつかむようにする。
その際には、どんな言葉や表現を
使っているかも大きな手がかりと
なる。

*主人公の言動に注目!
~言動の理由と目的に迫れ~

「なぜその言動・心情になった
のか」その原因・理由をつかむ
ことが最重要。

*場面転換・ヤマ場に注目!
~いきなりヤマ場は迎えない~

場面の転換は何かが起こる、何か
が変わる前兆。時間の転換では、
回想場面がよく出題される。
時代背景、場所、登場人物、情景
イメージの転換に注意。

*最も詳しく書いてある場面や場面
 の変化に注目!

「なぜその場面が書かれているか」
には主題がらみの理由が隠されて
いることがあり、出題に絡んでこと
が多い。

*会話に注目! 
 ~微妙なニュアンスをつかめ~

話しぶりや言葉づかいなどから、
心情の微妙な変化をつかむ。素直に
表現されている場合もあれば、裏腹
の場合もある。

*情景の表現に隠された意味や
 登場人物の気持ちに注目!

雨が降ってきたことを描写する
ことで、人物の気分の落ち込み
ようを暗示したり、逆ににぎやか
な雑踏の中を一人歩く様子を描き
悲しみを際だたせたりする。
情景から人物の心情をとらえる。

*気持ちを表す言葉に注目!

直接的描写:
 …嬉し・悲し・楽しかった、
 …と思った。…感じた
間接的描写:
 風景描写が心情を暗示している
 ことが多い。

*人物の性格に注目!

言動や出来事への対応など、思い
込みや印象でなく人物像を掴む。
証拠、確証をもってつかむこと。

*人物について筆者が説明して
 いる部分に注目!

登場人物の性格と相互の関係をとら
える。敵対or友好or恋愛or師弟…等
を掴む。文章の主題に関わってくる
ことが多い。

*表情・しぐさ・行動から見え
 隠れする気持ちに注目!

わざわざ描写していることを意識
すること。日常ではそれを視覚的
情報として捉えているが、それを
敢えて文字にしている。

「彼は小躍りしながら、走り寄っ
てきた」→『小躍りしながら』
の部分に気持ちが表現されて
いる。

*出来事と心情の繋がりに注目!
~気持ちの因果関係と変化~

その心情になったきっかけをつか
むこと。更にその変化について、
因果関係を含めて追跡すること。

*使われている表現技法に注目!
~表現技法を使う狙いをつかむ~

短い文を多用する   
:テンポのよい文になる。

短い文+現在形&会話文
:いきいきとした印象を与える。

倒置法・反復法:内容の強調

比喩(直喩・隠喩等) 
:具体的にわかりやすくアピール

*擬人法:比喩法と同じ効果と
ともに、親しみをアピールできる

それぞれの効果を考えて、文章は
書かれている。表現技法が使われ
ていない文と、使われている文を
比べて、その効果と狙いをつかむ

*文章の中心となる事柄や考え
(主題)に注目!

「誰の」「何への」「どんな心情
(考え)」なのか、また「何の」
「どんな様子(生き方、考え方)」
なのかを捉える。

*書くきっかけになった「話題・
 出来事」に注目!

筆者がなぜそのようなものの見方
考え方をするのか、文脈に即して
理解していく。何を、どんな視点
から捉えているか、常識的な見方
や考え方とどう異なっているかを
つかむ。

*「出来事」から導かれた筆者の
 感想や気持ちに注目!

人物の性格や心情にリンクして
いることが多く、特にヤマ場では
主題に絡むことが多い。

*事実を述べた後に注目!

意見や感想が隠れていることが
多い。その事実をどう考えて
いるかをつかむ。

*個々の細かい表現に注目!

表現の仕方や言葉づかいに考え方
感じ方、気持ちが表れる。
それが個性的な表現になる。

<詩とは>
日常生活において、強く心を動か
されたり、印象に残ったりするこ
とがある。その時の感動を様々に
工夫した短い言葉で、読み手に
鮮やかに伝えようとするもの。

リズムあり、簡潔で、無駄のない
表現が使われる。また日常では
あまり使うことのない「新しい」
表現や言葉を使うことも多い。

*題名に注目!何に感動している
 かをつかむ!

絞り込んだ言葉で、どんな感動を
伝えようとしているかをつかむ。

*詩の分類に注目!

【形式】
文語定型詩、文語自由詩
口語定型詩、口語自由詩

【内容】
叙情詩:作者の心情を表現した詩
叙景詩:自然の情景を表現した詩。
*籠められている心情に注意
叙事詩:歴史上の事件等を、物語
のようにつづった詩

*表現技法に注目!
~何を訴えようとしているのかを
 つかむ~

印象を深める効果がある技法を
使い、何を伝えたいかつかむ。

直喩:「ようだ・みたい・如く」
   等を使った喩え。

隠喩:「ようだ・みたい・如く」
   等を使わない喩え。

擬人法:人でないものを人のよう
    に喩える。

体言止め:行の終わりを体言で
     止めて、余韻を残す。

倒置法:語順を入れ替えて、
    印象を強める。言いたい
    ことを先にもってくる。

反復法:同じ語句を繰り返して、
    リズムで印象を深める。

対句法:形式や内容上対応する
    二つ以上の句や文を並
    べることによって、調
    子を整え、内容に膨ら
    みを持たせる。

呼びかけ:人又は他のものに呼
     びかけ、強く訴える。

頭韻・脚韻:句や行の最初や
   最後に同じ音を繰り返し
   調子を整える。

*使っている言葉に注目!

言葉の意味や象徴しているものを
つかむ。なぜその言葉を使ったの
か、その意図を含めつかむ。

*表現技法や言葉からイメージ
できるものに注目!

場面・情景・時代背景をイメージ
するとともに、そこにかくされて
いる心情に迫る。

*連の内容と互いの繋がりに注目!

連の内容をつかみ、それがどう
つながっているのかをつかむ。

***************

極力簡潔に、を心掛けたのですが、
相当長くなってしまいました。

ヒントとしてお使いいただき、
少しでもお役に立てば幸いです。

そして
国語力アップ、得点力アップ、
合格力アップ繋がることになれば
大変嬉しいです。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

※受験生の皆様、焦らず急がず、
 生活リズムをしっかりと作り、
 できることを一日一日着実に!
 応援しています!

この記事を書いたプロ

伊藤研三

学ぶ楽しさに出会える場をプロデュースする専門家

伊藤研三(伸学塾 晴藍(せいらん))

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