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伊藤研三

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伊藤研三(いとうけんぞう) / 学習塾

伸学塾 晴藍(せいらん)

コラム

よく聞かれるシリーズ 成績が伸びる子の特徴は? ~成績向上の「コンピテンシー」~

2021年9月17日

テーマ:学び方革新

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

コラムキーワード: 高校受験 勉強法受験勉強 モチベーション勉強法 おすすめ

2学期も半ばを過ぎ、中間テストがチラチラする時期です。
これまでテスト勉強の仕方などについて書いてきましたが、
今回は成績向上する子の特徴=行動特性「コンピテンシー」
について、書いていきます。

この言葉をよく耳にしたのは20年近く前。採用担当をして
いた当時採用面接をする中で、行動の意図と実際の行動
(実績・結果)を伺っていたのですが、その際に意識して
いた言葉でした。

※「コンピテンシー(competency)」とは
優れた成果・業績をもたらす業務遂行能力の高い人物
(ハイ・パフォーマ―)に共通した考え方や行動特性。

もともと、「コンピテンシー」は1950年代に心理学用語
として生まれ、その後、1970年代前半にハーバード大学
のマクレランド教授が行った外交官に関する調査の結果、
学歴・知能と業績にはあまり相関関係はなく、ハイ・
パフォーマ―には共通する幾つかの行動特性が見られる
ことが判明し、人事用語として広がった。

「どんな考えで、どういった行動をしているのか」など思考
や行動を分析することで把握することができると言われます。

私にとって最も興味深かったのは、

「コンピテンシー」で重視されるのは、行動そのものではなく、
むしろ、その行動をもたらす「性格」や「動機」、「価値観」
といった要素に重きが置かれている、ということでした。

勉強に置き換えると、勉強する前段階ですでに成績向上の要素
が隠れているということ。この考え方は、実際に学習指導して
いると強く同意できます。生徒一人一人の性格や動機は勿論、
その子の全体の価値観の中で勉強の占める順位が成績と大きな
相関関係にあります。

今回はこれまでの経験も踏まえ、
成績向上に関わる「コンピテンシー」と想定されるものを
10の視点で明示し、学習効率が少しでも向上するお役に
立てれば嬉しいなあと思っています。

※私はこの考え方をKeep 10sion(tension)
<いつも真剣に>として掲げ、10項目の確認・約束と
して伝えています。

1.Passion(熱意ありき)
何に対しても熱く。最初は成績を上げたいということで
かまいません。自分の夢や目標のためにがんばり抜く強い
気持ちが必要です。教えてもらうから成績が上がるのでは
なく、しっかり取り組んで、自分の力で成績を上げる、
という強い気持ちを持ってください。

そして、最終的には成績を上げることにとどまらず、
自分の夢実現やなりたい自分になること、ありたい自分
でいるために、自分の情熱を燃やし続けてください。
ですから勉強以外に打ち込んでいることなどにも情熱を
注いでいきましょう。

2.Administration(己と相手を識れ)
まず自分のこと(得意科目、不得意科目、性格の強み・
弱み、生活習慣の改善点、自分なりの課題・目標・夢)
をしっかり自分で認識し、そして、受験を始めとする
これからクリアすべき課題について、研究・準備をして
いきましょう。

また今の自分の弱みをしっかり受け入れて、
「○○がダメだから自分はダメ」とか「どうせ…できない」と
いう考え方ではなく、「今の自分には」欠けているだけだと
認識し、それをクリアしていく思考をしてください。現時点
でできないからといって、今後もできないわけではありません。
今できないことを認識することで、これからできるようになる
道が開けるのです。

3.Concentration(五感を研ぎ澄ませ)
机上だけの勉強ではなく、生活全般から何でも学びとる
姿勢を堅持していきましょう。授業に集中するこことは勿論
ですが、もともと学問は生活の中にあったものを取り出して
きたものですので、生活の中に学ぶべきことがあります。

逆にいえば、勉強して知識を得ても、知識をもとに考えたり
しなければ成長につながっていきません。せっかく得た知識
や考え方を自分に根付かせていきましょう。

4.Observation(目と耳で確認せよ)
何事も鵜呑みにすることなく、学んだことを自分で考え、
確認し、時には本当にそうなのか、という思いを持って
いきましょう。知識として持っていることを常に確認す
る機会を見つけていきましょう。

複雑な知識を確認していくことは高校以降の話にはなりますが、
基本的な知識を習得する中学までの段階でもその意識を持って
いただきたいと思います。

5.Imagination(想像し創造せよ)
知識を知識として終わらせるのではなく、何に繋がって
いくのかなどを想像する習慣を身につけていきましょう。

高校以降での学問の広がりに繋がります。これは勉強だ
けでなく、遊びでもクラブでも人間関係でも同じです。

少し自分なりに想像していくことで、あらゆることが
豊かになっていきます。知っていることに満足するの
ではなく、知っていることを使って
「何ができるのか/得られるのか」を想像して下さい。
そこから新たなものが創造されます。

6.Execution(遂行せよ)
夢や目標に対して、コツコツと取り組んでいきましょう。
具体的には宿題や課題はしっかりやり抜くこと。そして
誰に何かを言われなくとも、自分の課題を自分のものと
して認識し、言われるからではなく、自分の課題だから
自分がやる、決めたからにはやる、という意識を持って
ください。コツコツ実行することが、今後のみなさんの
人生の成功の鍵となります。

7.Assertion(存在価値を示せ)
どこにいても、そこにいることの意味をしっかり見出し
ていきましょう。縁あってその場所にいることの意味を
しっかり見つけてください。そして、人それぞれの良い
点を活かしてほしいと思います。成績が良いことはその
人の一面しか表していません。

テストの成績がいいことで有頂天になることも、テスト
の成績がよくないから俯くようなことにもならないよう
にしてください。

8.Cooperation(周りに温かく)
勉強面の事ではないですが、家のお仕事の手伝いとか、
困っている友達を手伝うこと等も積極的にやっていきま
しょう。

自分ひとりで生きているのではなく、今も保護者の方々
の庇護の下に安心して生活していることに感謝の気持ち
を持ち、自分が誰かに役立つことは率先して行動に移し
てもらいたいと思います。

今のあなたが他の人に役立つことができるはずです。
人の役に立っている実感が何より大きな喜びとなり、
それが大きなエネルギーになることを実感して下さい。

9.Combination(相乗効果を生み出せ)
人の中で勉強することの意味は、他の人からの刺激を
受けて、その刺激を自分の成長につなげていくことに
あります。

良い意味での競争意識や他と比べて自分の課題を発見
することにもつなげて下さい。逆にあなたも他の人の
刺激になっているはずです。お互いに切磋琢磨し、
磨き合ってください。人は人によって学ぶのです。

10.Evolution(日々進化せよ)
勉強を通して、常に向上していることを実感しましょう。
必ず良くなっています。みんな日々進化しています。

その日に学んだことや体験したことを常に自分の糧にして
いきましょう。他の人と比べて、他の人が自分より優れて
いたとしても、それは恥ずかしいことではありません。

しかし、1年前の自分と比べて、今の自分が優れていない
ように感じているのは恥ずかしいことです。
常に進化・成長し、それを実感し続けましょう!

単に「成績を上げる」「志望校に合格する」だけでなく、
上記の10の視点を常に持ち続けてくれることが、
自分の人生を作り上げるうえで、特に厳しい、辛い局面で
必要な【自分を支える自信】と習慣を作り出す源泉だと
思います。


必要なものは、すべて自分の中にあります。
なりたい自分も自分の中にあります。

いや、自分の中にしかありません。だから
自分で創り上げるのです。

創り上げられる自分を信じてください。

********************

何だか途中から暑苦しい手紙のようになって
ついつい熱くなってしまいました。

これまで多くのお子様に接してきた中で、強く
感じていること、自分に言い聞かせていること


「成績が上がった」≠「意識が上がった(成長した)」

なので、成績が上がったことで安心しないこと。
成績が上がったことで、言動に進化していくことが
大事だと思っています。

例えば、前向きさや積極性が出て、あらゆることに
自らチャレンジするようになった等の進化が出て
初めて
【成績が上がったことが成長に繋がったなあ】
と言えるのだと思っています。

逆の言い方をすると、意識面での成長をすでに果たし
ているなら、あらゆる面での前向きさが発揮されて、
成績は自然に上がっていく。

つまり
「意識が上がった(成長した)」=「成績くらい上がる」

ということが成り立つようにも感じています。
実際にそういう生徒を数多く見てきました。

そういう生徒たちは、勉強でヤイヤイ言うのではなく、
行動面でのちょっとした変化を見逃さず、承認して、
自覚するように接していったら、成績が大きく伸びて
いきました。

当然ながら
実際に勉強に取り組まなければ、成績は上がりません
が、意識が幼いまま、他律的に勉強していても、学習
効率は上がらないように感じています。

もう一歩踏み込んで、少しシビアな言い方になりますが
意識向上に繋がらなかったのに、成績が上がってしまっ
た場合は、本来ならこの時期に発見すべき課題を隠して
しまい、先々困ることも出てくるのではないか、とすら
感じています。

ですので、学習効率を上げる意味でも、本来的な成長に
繋げる意味でも、是非一度先に掲げた10の視点に照らし
て、見つめていただきたいと思っています。

勉強だけでなく、クラブも、遊ぶのも、あらゆることすべて
「いつも真剣に」の状態になっていただきたいと思います。

これが達成されると、成績向上という成果もですが、

「真剣にやるからこその楽しさ・豊かさ・喜び」

というさらに大きな成果を得られるのと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
お役に立つことがあれば幸いです。

この記事を書いたプロ

伊藤研三

学ぶ楽しさに出会える場をプロデュースする専門家

伊藤研三(伸学塾 晴藍(せいらん))

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