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伊藤研三

学ぶ楽しさに出会える場をプロデュースする専門家

伊藤研三(いとうけんぞう) / 学習塾

伸学塾 晴藍(せいらん)

コラム

よく聞かれるシリーズ ~テスト前しか勉強しません…どうにかなりませんか? ~「その場しのぎ」からの脱却~

2021年8月28日 公開 / 2021年8月29日更新

テーマ:学び方革新

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

コラムキーワード: 高校受験 勉強法受験勉強 モチベーション子育て悩み相談

夏期講習も終わり、ホッと一息と言いた
いところですが、塾ではもう通常授業が
始まっています。いよいよ2学期。
気を引き締めていきましょう。

さてさて今回は「その場しのぎ」からの
脱却がテーマ。多くのお子さんに該当する
「あるある」かもしれません。

保護者の方々とお話していると、
「…テスト前しか勉強しないんです…」
「…次こそ頑張るって言うんですが…」
お困りの様子ヒシヒシと伝わってきます。

かく言う私も心当たりが(笑)。
勉強面もですが、それ以外のところでも
「その場しのぎ」が横行していました。

若い頃の「その場しのぎ」の影響が30年
たった今も「腰痛」として残っています。
時々悪化しては、寝返り打てないほどの
痛みに襲われます。

若い頃スポーツをやっていたのですが、
当時慢性のアキレス腱痛に靱帯損傷等
が加わり、ちゃんと直せばいいのに、
痛み止めを服用しながらやり過ごして、
自分では「何とか乗り切ったぞ!」
という愚かな充実感に浸っていました。
そのツケを30年後に払っています笑)

そんな状況を「その場しのぎ症候群」
と言うそうです。

※ロジャー E.ボーン教授
(カリフォルニア大学)が、
その研究成果の中で指摘。
「その場しのぎ症候群から脱する法」

R.E.ボーン教授によると、企業では
問題が次々と発生し、対処する時間
が不足することが常態化している。
問題を放置するより「その場しのぎ」
でも手を打った方がよい場合もある。
しかし、「その場しのぎ」の悪影響は、
仮に問題が解決しても構造的な解決
よりも時間を要し、生産性が著しく
低下、不充分どころか間違った解決
をもたらし、最悪の場合は製品の
市場回収や工場の操業停止、有能な
人材の疲弊による退職など、本来
業務の経営資源まで食いつぶす。

その研究成果の中で、
「その場しのぎ症候群」の原因を

①「その場しのぎ」でむしろ充実感
さえ味わい、結果、これで良いと
 良いと思っている

②その場しのぎが習慣になっている

③根本的な対策を考える発想がない

④「その場しのぎ」が広く認知され
 ている

等を挙げておられます。
因みに私は①にドンピシャ(笑)

その対処法については

①問題に優先順位をつける

②問題をグルーピングして、
 まとめて問題解決を図る

③「その場しのぎ」に報奨を
 与えない

④「その場しのぎ」は悪である、
 という強く意識する

と挙げておられます。

さらに厄介なのは、私自身(笑)、
こう書きながら
「仕方なかったんや!」
「いろいろあったんや!」等の
言い訳どんどん湧き出してくる
こと。

そしてそれとよく似たことが
子供達の勉強面でも起こっている
ということが本日の本題です。

塾の仕事をさせていただきながら、
「お膳立てされた定期テスト対策は
子供をスポイルする」という想いを
ずっと持っています。

我々のテスト対策は一歩間違うと、
R.E.ボーン教授が指摘された原因の
4つすべてを備えてします可能性が
あるとも思っています。

学習行動が、計画性や自律性に乏しく、
主体的な行動委意欲もない、しかし
それなりの結果を創ってしまう。。。

ある程度の結果が出るので、自己流の
勉強の仕方を探求することもなく、まあ
それで良いと思っている…。

そのことが、悪影響につながらなければ
よいが…という強い懸念を持っています。

ですので、
「その場しのぎ」≒「テストしのぎ」
にならないポイントを書いていきます。

①「授業の受け方=話の聞き方」が最重要。
 ~後で自分が再現・話すつもりで聞く~

・「単元ポイントは?」「どう出題されるか」
 を自分で予測しながら授業を受ける。

・先生の説明の長さや声色、強調の程度から、
 内容の重要度を判定して、出題形式、確率
 の予測をつける。

*この状況を考えながら聞き取る訓練は、
 勉強のみならず、必ず役に立つ!!

・板書されていること(先生が書いたこと)
 を書くのは当たり前。だがそれだけでは
 不十分。書いたことがストーリーとして
 展開されているか、がポイント。

つまり、先生が書いたことを自分で補いな
 がら書くことが重要。ここが不十分だと
 家で授業の思い出し(再現)ができない。

・家に帰って宿題をする前に、板書ノート
 を5分~10分で見直し、頭の中で授業を
 再現ロープレし、同時にノートの内容を
 確認する。必要ならばノートに補足事項
 を書き足す。

・確認のために宿題をやる⇒〇つけをする
 ⇒間違ったところ解説を見て確認・納得。
 ⇒納得できなければは先生に質問。

②テスト勉強の進め方  
~その日のことはその日のうちに~

・はじめは机に座っての勉強というイメージ
 でなくてもいい、その日のうちに習った
 教科テキストとノート、プリント類を出し、
 思い出す練習をする。

※一説によると、見たもの全てを覚える力を
 持っているが、それを全て思い出す力が
 ない。だから思い出す訓練の方に重きを
 おいた方が良いともいわれています。
(個人差はあり)

・(副産物として)自分の聴き方の精度・質
 がチェックできる。自分では聴いたつもり
 でいるが、あまり思い出せないのは、その
 聴き方に問題があるのかもしれない。
 集中していない、自分の思いが邪魔して、
 素直にそのまま聴けていない等の聴き方の
 『クセ』も発見できるかも。

さらに具体的に教科別に書くと

国語:
その文章を読ませる狙いをしっかりと把握し、
文章の読み取り、感じ取りができること

・教科書に出てくる漢字の覚えこみ。10分程度
 の隙間時間でやる
・学校の授業で説明されたポイント(板書事項)
 の理解・整理
・ボディー文の通読 *学校のノートと参照し
 ながら繰り返し行う
・準拠テキストがある場合は、学校と同時進行
 で繰り返し演習する。テストまでに4~5回
 やることになる。

数学:
思考過程や問題の解法を把握し、問題ごとに
使えるようにする。

・単元別の問題演習を通して解法を意識。
・準拠テキストがある場合は、学校と同時進行
 で繰り返し演習する。テストまでに4~5回
 やることになる。

英語:
単語と本文が自由自在に使え、それをベースに
英作文ができるレベルになること

・教科書の覚えこみ(和訳⇔英作文)の完全化。
 単元ポイントを意識(例:不定詞の使い方等)
・授業ノートを整理し、文法事項を確認する
・文法事項(単元のポイント)を使った英作文
・準拠テキストがある場合は、学校と同時進行
 で繰り返し演習する。テストまでに4~5回
 やることになる。

理科:
暗記分野と計算分野に分け、徹底的な暗記と
数学のような解法を習得すること

・授業で説明されたポイントの理解と整理
・単元別問題演習を通して記憶の定着を図る
・準拠テキストがある場合は、学校と同時進行
 で繰り返し演習する。テストまでに4~5回
 やることになる。

社会:
単純暗記ではなく、ストーリー性のある理解へ。
またデータや図表の読み取りも増えてくるので、
知識とデータ読解の紐づけも意識する。

・内容(太字や図表)のポイントの理解と整理
・単元別の問題演習を通して記憶の定着を図る
・準拠テキストがある場合は、学校と同時進行
 で繰り返し演習する。テストまでに4~5回
 やることになる。

③目標設定を行う
 ~次につなげるためには最初に目標設定~

適切に目標設定する。今までの取り組み方
や学習深度から、目標設定を行う。
目標設定がなければ、結果評価もできない。
「とりあえず/なんとなく/言われたから」
は結局何も生まない、次にもつながらない。

「次につなげる思考」を生むためには
目標設定が不可欠!

その際、
『何点取れそうか?ではなく何点取るか』
を予め自分で決めてしまう感覚で設定する。

図々しくて結構!
大口叩いてしっかりやる!


最後になりますが、
このテーマで書こうと決めたきっかけは、
「腰痛」。私の「その場しのぎ」経験(笑)

「あの時こうしといたら…」のタラレバを
全て無くすことは難しいかもしれませんが、

「その場しのぎ」思考への意識を深めて、
少しずつ消していけば、

将来胸を張って
「その時その時で最善を尽くしたから」

とキッパリ言えるのかもしれません。

今も若干の腰痛を闘いながら、これを機に
キッパリ言い切れる自分を創り上げたい
と思っています。


最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

まだまだ暑い夏が続きます。新型コロナも
まだまだ油断できない状況です。

感染予防に万全を期して
「あれを乗り越えたんだ」と言える日を
一日も早く笑顔で迎えたいですね。


何かの少しでもお役に立つことが
あれば幸いです。

この記事を書いたプロ

伊藤研三

学ぶ楽しさに出会える場をプロデュースする専門家

伊藤研三(伸学塾 晴藍(せいらん))

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