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工藤敏光

遺品整理・生前整理のプロ

工藤敏光(くどうとしみつ)

三起商運株式会社

コラム

親が実家を片付けられない理由と心理

実家の片付け

2017年12月23日

進学や就職、結婚などによって親から独立し、久しぶりに実家に帰ったら「家の中が大量のモノで溢れていた」という経験をお持ちの方はいらっしゃいますでしょうか?

特に親が高齢になっている、もしくは父、母のどちらかが亡くなってしまい、現在は一人で暮らしているといった場合などは、家の中にモノが散乱し片付けられていない状態になっていることも珍しくありません。

今回は、親が実家を片付けられないのはなぜなのか? その理由と親の心理についての考察です。また片付けられずにそのままにしていることの問題点についても言及します。

親が片付けられない理由

モノで溢れてしまった家の中を、親が片付けられない理由はいくつか考えられます。その中でもよくある理由は次の通りです。

(1)体力の低下
人は、年齢を重ねるごとに体力が低下していきます。極端な話、「昨日まで普通にできていたことが、今日になったらできなくなっていた」といったことも珍しくありません。

また一軒家では、二階への階段の上り下りも辛くなってしまいます。その結果、生活のほとんどを一階で過ごすようになり、二階の荷物はずっと放置したうえ、廊下や階段にも荷物をためるといった状態で片付けられなくなってしまいます。

仮に家の中のモノを片付けようと思っても、足腰が弱っているため大量の不要品をゴミ捨て場まで持っていくことができずに、結局は家の中に置いたままといったことも考えられます。

(2)気力の低下
まだ子どもが家にいたときであれば、子どものためにも家の中をキレイにしておこうという気持ちがあったものの、夫婦二人きりになるとそうした気力もなくなってしまい、片付けられなくなってしまうことがあります。

さらに配偶者が亡くなってしまう、施設に入ってしまうといった形で一人きりになってしまうと、さらに気力は低下し、片付けられなくなります。

(3)大量の不要品の処分方法がわからない
部屋が少し散らかっている程度であれば、掃除をしてゴミを捨てるだけで家の中は片付きます。

しかし、あまりにもモノが溢れすぎてしまうと、どう処分すればよいのかわからないため、そのまま片付けられない場合があります。若い人であれば、単に捨てるだけでなく、まだ使えそうなものはリサイクルショップやネットオークションに売却する方法を知っていますが、高齢の方はそうした方法もわからず、何も手をつけられなくなってしまいます。

片付けられない親の心理

ノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさんが、2005年に来日した際、感銘を受けた日本語として紹介された「もったいない」。この言葉は外国語には訳せない日本独自の文化を表す言葉として、世界的にも有名になりました。

ワンガリ・マータイさんによって「もったいない」が、日本の中でも改めて見直されるようになりました。

しかし、それ以前から「もったいない」を日常的に実践していたのが、現在60歳以上のシニア世代です。まだ日本が貧しい時代だったこともあり、今以上にモノを大切にすることを教え込まれてきたこの世代は、不要になったからといってすぐにモノを捨てることがありません。そのため、いつの間にかモノが増えてしまい片付けられなくなってしまいます。

また人は年を重ねるごとに思い出の品が増えていきます。自分のものはもちろん、独立して出て行った子どもたちのモノも、全てに思い出があります。久々に実家に帰ったら「自分の部屋がほぼそのままの状態になっていた」という経験をされた方も多いのではないでしょうか。

ほかにも、以前はにぎやかだった家が、子どもたちが独立したことで急に静かになってしまい、その寂しさを紛らわすために、広い家の中をモノで埋めてしまうといったこともあります。

子どもの部屋を片付けたら思い出も消えてしまうのではないか、広い家にモノがなくなったら余計に寂しくなってしまうのではないか、そうした思いが片付けられない親の心理だと考えられます。

実家を片付けないままにしておくことの問題点

家の中を片付けることができず、大量のモノで溢れてしまうことにより発生する問題として、必要なものを見つけづらくなる、床に置かれたものを踏んだり、つまずいたりして怪我をしてしまう、ハウスダストやゴミなどによる健康被害などさまざまですが、それ以上に大きな問題は、あまりにも散らかりすぎてしまうことで、生きていく気力も失ってしまいかねないことです。

モノを大切にすることはもちろん悪いことではありません。しかし、いつまでも過去にとらわれていては、前向きに生きて行こうという気力さえも失くしてしまいます。そういった意味でも、家の中にモノが溢れた状態のままでいると、いつまでたっても前向きになれない弊害があります。

ケガをしたり、メンタル不全に陥ったりする可能性もあるため、実家がモノに溢れた状態になっていたら、早急に片付けをして、すっきりとした家に戻すことをおすすめします。

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