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コラム
「生産改善」⑩ 経営者、管理の果たすべき役割
2023年3月17日 公開 / 2023年3月18日更新
今回のポイント
「5S」
期限(納期)の役割はギャップを把握すること
経営計画と組織図、情報の流れ
どのような仕事にも、期限(納期)があります。
「期限の無い仕事は仕事ではない」とまでは言いませんが、期限がなければ進捗が分からず、フォローもできません。
どこで躓いていることすら把握できません。
なにせ、期限がないのですから。
そういう意味では、期限の無い仕事は設定してはいけません。
少なくとも、営利活動においては。
企業は、適切な利益を得ることで自社の「清掃」、即ちメンテナンスを行い最低限度の現状を維持できます。
本来は、それ以上の利益を再投資することで次の成長を目指す必要があります。
次の成長とは、スタートアップ的で革新的な取組みばかりである必要はありません。
人財の確保と育成(後継者の育成含む:世代交代の準備は最も大切な投資です。)、設備の更新等、必要だけど意外と計画的に出来ていない事柄ではないでしょうか。
ここには、仮の期限を設定した計画、即ち経営計画という「整理」と「整頓」が必要になります。
企業活動の必要条件を「整理」するのは、経営者→管理者→実務者の順、即ち組織図に沿って落とし込まれ、活動結果が下から上に情報として上げられます。
かっこよく言い換えれば、全ての企業活動は経営理念より導かれたビジョン、それに基づいて策定された戦略に沿って実行され、結果としてのギャップが次なる経営課題に格上げされます。
これは、上意下達という側面もあるでしょうが、役割分担というべきでしょう。
それなりの経験と知見を持った者が、全体を俯瞰しながら方向性を決める、それに対して実践経験に富む者、これから積上げる者が実際に行動しながら経験と知見を積上げていき、やがてバトンと受け取るために。
ボトムアップとは、実行した結果としてのギャップが下から上に情報として報告される事象、その情報の発信元と折り返し元は経営者、管理職です。
故に、改善(改革)を進めるためのキーマンとは、どこまで行っても経営者とそれを支える管理職となる訳です。
次回に続く。
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