格安レンタカーだからこそ整備やサービスに力を入れていきたい（2/3）

少人数で経営していくために、いろいろなアイデアを生み出し特許を取得

　田川さんは、レンタカーサービスを始めた頃、ほとんどひとりで業務を行っていました。そのため、もっとスムーズに仕事ができるシステムが必要だと感じていたのです。そこで、できるだけ人の手を煩わせず、オートマチックにできるシステムをいくつも考え業務に組み込んでいった田川さん。あるとき、周りの人から「特許を出願してみては？」といわれたことをきっかけに、「車両貸出管理システム」の特許を取得。ほかにも特許の申請をしているところです。

　そもそも、経営者はなんでもやらなければいけないと田川さんは考えています。車の貸出・洗車をしながら、車が故障したら修理工場に持って行くこともあるそうです。また、インターネットの検索順位を上げるために自分でSEOを勉強しホームページの文章を考えることも。これまでありとあらゆることを自身でやってきた結果、いろいろなアイデアが生まれ、多くのお客さまに利用されるようになったのです。

　現在も少人数で業務レンタカーを貸し出せるシステムを活用。車に不具合がないかを点検するために、従業員の通勤にレンタカーを利用しています。毎日車を乗り換えることで、ブレーキ音・ワイパーの動きなど、細かな部分に気がつくからです。こういったアイデアも田川さんのこれまでの知識と経験からできたもの。常に、どうすればお客さまに喜んでもらえるか、行き届いた車の整備ができるかなど、日々の作業は少しも手を抜かないという思いが、事業の強みとなって現れています。

＜次ページへ続く＞

【次ページ】土地の有効利用ができる業務レンタカーを多くの場所で展開していきたい

次のページへ