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大竹光明

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大竹光明(おおたけみつあき)

社会保険労務士法人大竹事務所

コラム

時間外労働時間を15分単位で計算するのは、労基法違反?

労働時間・休憩・休日

2011年3月28日 / 2012年1月23日更新

よく、「労働時間を15分単位で切り捨てても大丈夫ですか?」という質問を受けます。
原則、労働時間は、たとえ1分であっても切り捨ててはならないものです。ですが、給与計算等の便宜上、次のような通達が出されています。
「1ヵ月における時間外労働、休日労働及び深夜業の各々の時間数の合計に1時間未満の端数がある場合に、30分未満の端数を切り捨て、それ以上を1時間に切り上げることは、法違反として取り扱わない」(基発150号S.63.3.14)

ここで注意しなければならないのは、上記のような取扱いができるのは、『時間外労働』『休日労働』『深夜労働』の時間であるということです。通常の労働時間については、1分単位で集計しなければなりません。


では、『時間外労働』『休日労働』『深夜労働』の各時間数に、1時間未満の端数が出た場合、これを15分単位で切り捨てることはできるのでしょうか?

たとえば…
①0分~14分を0分
②15分~29分を15分
③30分~44分を30分
④45分~59分を45分
として計算しても構わないのでしょうか?

答えは…
①と②の取扱いはOK
③と④はNG
です。

現在、時間外労働等の集計に関して、15分単位の切り捨てについての通達等は出されていません。そして、労働基準監督署の見解は、前述の通達の取扱いよりも労働者にとって有利であればOK、不利であればNGです。

①および②を、通達の「30分未満を切り捨て」という基準に照らし合わせると、本来30分未満は全額カットでも構わないところ、15分~29分については15分の割増賃金が支払われるため、労働者にとっては有利になります。
反対に、③と④の取扱いは「30分以上を1時間に切り上げる」としている通達よりも割増賃金が少なくなり、労働者にとっては不利になります。(中には、通達以外の取扱いを認めない、という監督署もあるようですが・・・。)


給与計算の際には、ご注意くださいね。

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