マイベストプロ大阪
佐村河内力

企業や個人の社会福祉に関する支援を行う福祉コンシェルジュ

佐村河内力(さむらこうちつとむ) / 福祉コンシェルジュ

北おおさか社会福祉士事務所

コラム

災害ボランティアセンター

2022年1月14日

テーマ:災害ボランティアセンターについて

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 防災グッズ 必需品社会福祉士

1.はじめに

 近年、日本では災害が多発しています。そのたびに災害ボランティアセンターが立ち上げられ、救援支援活動の中核を担っています。2011年東日本大震災の際には、全国で196箇所の災害ボランティアセンターが設置されていました。その後も、2018年7月豪雨、2019年の台風15号、19号による災害で、災害ボランティアセンターが設置されました。多くの災害ボランティアを受け入れ、復旧支援に携わり大きな力となりました。災害ボランティアセンターとは、渥美ら(2004)によれば「災害ボランティアの円滑な活動のために救援するボランティアと被災者のニーズを結びつける拠点」となっています。災害ボランティア活動を行う、災害ボランティアについては、鈴木ら(2003)が、以下のように定義しています。すなわち、「被災地外から駆けつける若年層をはじめとするボランティア未経験者を多く含み、災害直後の緊急救援だけでなく、その後の復旧復興の長い過程も視野に入れながら、行政と対等な立場で協力し、組織的に救援にあたるボランティア」です。以下、この定義に従っていきます。  

2.災害ボランティアセンターの活動の概要

 内閣府防災担当 (2018)によると、災害ボランティアセンターの活動の概要は次のとおりです。
第1には、「ニーズの受付」です。「ニーズの受付」は、被災者からのニーズを受け付ける。また、必要により災害ボランティアセンターのスタッフや災害ボランティアが被災者を回ってニーズを発掘し、依頼票に記入し、ファイルしておくと言うことです。
第2には、「ボランティアの受入」です。「ボランティアの受入」については、各災害ボランティアセンターによって若干の違いがあるが、概ね、次のような流れです。まずは、「ボランティアの受付」で、ボランティアに受付票を記入してもらい、ここで特記すべき資格や特技を記入してもらう。また、この受付の際に、ボランティア保険への加入申込を記入してもらうことが多い。さらに、名札を記入してもらい着用する。片づけ作業などの場合は、首掛け式名札は危険なため、荷造りテープによる簡易名札を使用する場合が多い。受付終了後、ボランティアは、待機する。
第3には、「マッチング」です。「マッチング」は、ボランティアの特技や資格を勘案し、被災者のニーズに合わせて作業を割り当てる。必ず、2人以上のボランティアをグループにして割り当てる。
第4には、「オリエンテーション、送り出し」です。「オリエンテーション、送り出し」は、災害ボランティアセンタースタッフが、作業内容や一般的注意点を説明し、活動紹介票・地図、必要物品(マスク、手袋、救急セット、ヘルメット等)を渡して、現場に送り出す。必要により、現場までの送迎を行う。そして、それぞれの現場に向かう。
第5の「ボランティア活動」が行われる。「ボランティア活動」では、必要により、携帯電話で災害ボランティアセンターと連絡をとる。
第6として「帰着受付(活動の報告)」です。「帰着受付(活動の報告)」は、作業現場から帰着したら、災害ボランティアは活動報告を記入してボランティアセンターに提出する。その後、解散または、次の災害支援のために待機する。

3.3つの原則

災害支援を行う災害ボランティアセンターを運営するにあたっては、3つの原則を全国社会福祉協議会が規定しています。それは、『被災者中心』『地元主体』『協働』です。これらを以下に説明していきます。
1.「被災者中心」とは、活動は常に被災者のニーズを起点に取り組むことを意識することを指しています。そこでは、被災者の直接的な被災の程度だけでなく、その後生活課題やコミュニティとの関係等にも意識すること。そして、災害ボランティアセンター運営の論理が先に立たないように留意することとしています。
2.「地元主体」とは、まずは元々その地域で活動し、今後も活動していく地元の社会福祉協議会があくまで活動の主体となるべきこと。そして、その社協が、地元の自主性、主体性を支え、地元の意向や力量、ベースに合わせて支援すること。また、被災による混乱や動揺、先行きへの不安を抱えています。地元スタッフを共感的に支えること。さらに、地域での平時からのつながりや資産を生かし、復興の時期につなげることとしています。
3.「協働」とは、災害対応時に被災地内外の多様な関係機関の力を結集することが求められることを指しています。そこでは、具体的には、被災者の支援のために、社会福祉協議会関係者だけでなく、NPOや他のボランティア活動推進組織、関係機関ともに共同して災害ボランティアセンターを運営することとしています。

引用・参考文献

渥美公秀・鈴木勇・菅磨志保・柴田慎士・杉万俊夫(2004)「災害ボランティアセンターの機能と課題」ー宮城県北部地震を事例としてー『京都大学防災研究所年報』第47号B
鈴木勇・菅磨志保・渥美公秀(2003)「日本における災害ボランティアの動向ー阪神・淡路大震災を契機としてー」『実験社会心理学研究』第42巻第2号pp166ー186
内閣府(防災担当)「地域の『受援力』を高めるために」pp11
全国社会福祉協議会地域福祉推進委員会(2013)「社会福祉協議会における災害ボランティアセンター活動支援の基本的考え方」―全国的な社会福祉協議会職員派遣の進め方

この記事を書いたプロ

佐村河内力

企業や個人の社会福祉に関する支援を行う福祉コンシェルジュ

佐村河内力(北おおさか社会福祉士事務所)

Share

佐村河内力プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
080-3472-2367

 

不在時は折り返しますのでメッセージを残して下さい。

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

佐村河内力

北おおさか社会福祉士事務所

担当佐村河内力(さむらこうちつとむ)

地図・アクセス

佐村河内力プロのコンテンツ