まちの専門家をさがせるWebガイド マイベストプロ大阪
西尾浩良

心理カウンセリングで心を癒やすプロ

西尾浩良(にしおひろよし)

西尾心理療法指導室

コラム

「新型うつ病」(3)

「新型うつ病」

2012年9月23日

前回のコラムでは、「新型うつ病」と「従来型のうつ病」の特徴の違いについてふれてみました。それでは今回は「新型うつ病」とされる方との接し方について考えてみたいと思います。

「従来型のうつ病」の方との接し方として、「頑張って!などの励ましの言葉をかけてはいけない」ということはよく聞く言葉です。また、ゆっくり休養を取ることを勧める、こうしなさい!と指示的になるのではなく、本人が感じている不安や苦しみをよく聞き理解と共感を示す、などは様々なメディアや書籍で紹介されているのでご存知の方も多いでしょう。

これが「新型うつ病」となると少し話が変わってきます。「新型うつ病」は「逃避型うつ病」「未熟型うつ病」などと呼ばれることもあり、ストレスの要因となる出来事に対して「逃避・回避」を無意識に選択する傾向が強く、この「逃避・回避」を自分の中で合理化する為に前回のコラムで挙げた様な他責的な不満・怒りなどのストレスが起こるのです。
したがって必要以上の休養を勧めたり「それは会社が良くないね」などと共感的な理解を示したりすることは、結果として逃避的な傾向を助長することにも成りかねません。(しかし抑うつ状態が重篤である時期には、適度な休養が必要です…)

では周囲の人達は「新型うつ病」にどの様に接するのが良いのでしょうか? まずは「新型うつ病」の方は目前の又は将来的に起こりえる困難な状況に対して「逃避・回避」を選択する傾向が通常より強い事を理解し、その傾向を助長しないような関わりを考える事が重要になります。
また「新型うつ病」の方が困難と捉える状況は、必ずしも皆さんが困難と感じる状況と同等ではないことも理解しておく必要があります。皆さんが「これくらいは何ということは無い」と感じる状況であっても、「新型うつ病」の方は非常に困難な状況と捉えている場合があるということです。

「新型うつ病」の方には困難な状況に立ち向かう姿勢を促すような励ましの言葉も時には必要です、「逃避・回避」に向かってしまいがちな心を前進させ職場や社会生活に戻ることの不安を減少させてあげるような働きかけと、「こうすれば貴方にとって有益だよ」という様な具体的なアドバイスが有効であると思います。

例えば「来月中に復帰すれば、ボーナスの査定にも影響がないよ」
「〇ヶ月以内の休みなら休職手当が全額支給されるから、早めに休んで治して早く復帰したほうが得だよ」などです。これらは「新型うつ病」の方の病状に理解を示した上で復職することを前提として(困難な状況から目を逸らさずに)どうすることが貴方にとってベストなのか?を具体的に示してあげる声掛けです。「新型うつ病」の方は休職してストレス要因が減少すると比較的調子が良くなるのですが、復職の時期が近付くと復職への不安から調子を崩すことが間々あります。また抑うつ状態では自分が今後どの様に行動していけば良いのか判断がつかず更なる不安を増長させる傾向があり、そういった不安を極力取り除いてあげる様な接し方が有効でしょう。

 簡単に纏めると…
〇 症状の辛さを理解し必要なら休養を取らせながらも、「逃避・回避」を助長しない。
〇 仕事や学業が生活の中心であることを忘れない様に意識付けをする。
〇 「甘えている」「根性が無い」など叱責や非難はしない。
〇 「逃避・回避」傾向は困難な状況に立ち向かうだけの自信を失っているのだと理解し、本人に良い兆候を見つけたらすぐに褒めて自信を取り戻す手助けとする。

といったところでしょうか。

 次回のコラムでは、「新型うつ病」の方本人が、この症状をどの様に受け止めどの様に行動していくことで健全な社会生活を営むことが出来るのかを考えて行きたいと思います。


西尾心理療法指導室
 大阪市淀川区西中島6-5-3 サムティフェイム新大阪806
 TEL06-6390-3001
 FAX06-6390-2422

この記事を書いたプロ

西尾浩良

西尾浩良(にしおひろよし)

関連するコラム

西尾浩良プロのその他のコンテンツ

Share

西尾浩良プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
06-6390-3001

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

西尾浩良

西尾心理療法指導室

担当西尾浩良(にしおひろよし)

地図・アクセス

西尾浩良のソーシャルメディア

facebook
facebook

西尾浩良プロのその他のコンテンツ