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西野毅

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西野毅(にしのたけし)

西野社労士事務所

コラム

適切なパワハラ対策を怠ると、ダメ社員から訴訟される

ハラスメント

2018年5月11日



前々回からパワハラを取り上げています。

パワハラが発生しているのに気付かな
かった、あるいは知っていたのに放置
していたら、会社に責任を問われること
があります。

仕事をする意欲が全く感じられない社員、
いわゆるダメ社員には、会社として指導しなければなりません。

ところが、指導の仕方に問題があったら
会社が賠償責任を負うことになるのです。

どんな時に問題があるとされるか、
次の6つの類型があります。

・身体的攻撃
 蹴ったり、叩いたり、社員の体に
危害を加える行為
・精神的攻撃
 侮辱、暴言など精神的な攻撃を
加える行為
・人間関係からの切り離し
 仲間外れや無視など個人を疎外する
行為
・過大な要求
 遂行不可能な業務を押し付ける行為
・過小な要求
 本来の仕事を取り上げる行為
・個の侵害
  個人のプライバシーを侵害する行為

例えば、こんな判例があります。
【A保険会社上司(損害賠償)事件】
------------------------------
意欲が感じられない課長代理に対し、
上司がこのようなメールを送りました。

「やる気がないなら、会社を辞めるべき
だと思います。当SC(サービスセンタ
ー)にとっても、会社にとっても損失その
ものです。」

「あなたの給料で業務職が何人雇えると
思いますか。あなたの仕事なら業務職で
も数倍の実績を挙げますよ。……これ
以上、当SCに迷惑をかけないで下さい。」
----------------------------------
このメールを本人だけでなく、CCで部署
の人達にも送ったそうです。

パワハラが認定され会社は損賠賠償
を負いました。

ところで、社員数が少ない会社の場合、
「うちは大丈夫!」と楽観視していませんか?

厚生労働省の調査によると、
パワハラを受けたことがあると答えた人
が32.5%、3人に1人はパワハラを受け
ていることになります。

また、パワハラの発生している職場の
特徴はとして次のようになっています。

1位 上司と部下のコミュニケーションが少ない職場 45.8%

2位 失敗が許されない/失敗への許容度が低い職場 22.0%

3位 残業が多い/休みが取り難い職場 21.0%

4位 正社員や正社員以外(パート、派遣
社員など)など 様々な立場の人が一緒に
働いている職場 19.5%

5位 社員数が少ない職場 13.1%

社員数が少ない職場は、パワハラが発生
しやすい職場の5位なんです。

では、具体的にどのように対応すればいいでしょうか。

まず、就業規則にパワハラに関する規定をすること。

2つ目に、管理者研修で、部下に
『正しい指導』ができるよう、パワハラに
なる例、ならない例を示す。

3つ目に、相談窓口を設ける。

他に、パンフレットを作成して啓蒙する
方法等もありますが、小さな会社でも
せめてこの3つはしておきたいところです。

■コラムのご感想やご意見、ご質問を
  いただきますと、励みになります。

また、今後取り上げて欲しいテーマなど
があれば下記お気軽にご記入下さい!

お問い合わせ用のフォームになっていますが、気にせず
お送りくださいね。
https://nishino-sr.jp/contact/

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