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西野毅

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西野毅(にしのたけし)

西野社労士事務所

コラム

社長、それ労働基準法違反です!って言われたら?

働き方

2018年2月8日 / 2018年2月9日更新



先日、ある税理士の先生と情報交換を
しました。

話題に上がったのは、モンスター社員。
その先生の顧問先でもモンスター社員の
扱いに困っておられる社長が多いようです。

例えば、残業代をタイムカード打刻時刻
に合わせて1分単位で請求するばかりで
なく、始業前の数分まで請求してくる。

始業時刻9時のところ、8:57にタイムカードを打てば、その3分まで請求してくるという話です。

これについての解決方法は以前のコラム
をご参照ください。
残業代 1分単位、始業前まで請求された!

また、突然「明日から2週間有休を下さ
い」なんて無茶を言ってくる人もいる
そうです。

小さな会社でいきなりそんなことをされ
たらたまったものではありません。

「そんなこと急に言われても無理!」

そう言うと
「有休は社員の権利ですから…」

これらの例だけでなく、何かにつけて
「法律ではこうですから」

そこで、社長はその対策を社労士に相談するんですね。

僕もよく相談を受けます。

例えば、
『「(始業時刻9時のところ)8:30に
出社しているのにどうして時間外手当を
つけてくれないんですか?
これって、
労働基準法違反なんじゃないですか?」
って言われてるんやけど、どう答えたら
いいですか?』

僕も当然1つ1つの質問に答えます。

事前に承認も得ていない、指示もされて
いない、その状況で早出されても時間外
手当なんてつかないですよね。

そんなことが通るなら、朝6時に出て
きたら3時間分もつけなければならない。

小さな会社なら、潰れてしまいます。

このように答えると、社員の言い分を
抑え込むことはできます。
でもね、キリがないんです。

また別の質問が飛んで来たり、いきなり
9時ギリギリに出社するようになったり。

きっとネットに流れている情報で勉強しているのでしょう。

でもね、そんなことしても本人も会社も、
同僚も、誰も幸せにならないことをまず
理解すべきなんです。

なにしろ、労働基準法の目的は、
第1条の1で
『労働条件は、労働者が人たるに値する生活を
営むための必要を充たすべきものでなければならない』
と定められており、

さらに第1条の2で
『この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから…』
と続きます。

人として最低限の生活をする為のもので、
『人の幸せ』を目的としていないんです。

長時間働かせて残業代を払わない、
有給休暇も取らせない、
なんて論外ですが、
極端に細かな話になるのは意味がありません。

そこで、僕が社長に言うのは、「その人、
何がしたいんでしょうね?」
つまり、ゴールを確認することです。

僕が直接本人と面談することもあります。

このような状態になっている人って、
ゴールを聞いてもすぐに出てこないんです。

富士の樹海で迷っているようなものです。
方位磁針も全く効きません。

でも、その人のことを考えて話をして
いけば、きっと見つかります。
本人のなりたい姿が。
決してモンスター社員なんかじゃありません。

そして、
どうすればその姿にに近づくことが
できるのか、

時間はかかりますが、そんな質問をし、
本人に考えてもらうようにすれば、
きっといい方向に進むことができますよ。

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