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小堀將三

充実したマンションライフを支えるマンション管理士

小堀將三(こぼりしょうぞう) / マンション管理士

マンション管理士事務所JU

コラム

千葉県高層マンションで2歳児転落死

2022年11月4日 公開 / 2022年11月7日更新

テーマ:その他

コラムカテゴリ:住宅・建物

 一昨日、千葉県美浜区海浜幕張駅近くの48階建て高層マンションの25階のバルコニーから、2歳の子供が転落して亡くなってしまいました。また、痛ましい不慮の事故が起きてしまいました。本当に可哀そうで、悔しい思いで一杯です。バルコニーの柵の高さは1m23㎝(建築基準法では1m10㎝以上)ほどあり、2,3歳の子供が乗り越えられる高さではなかったようです。原因は調査中ですが、現場のバルコニーにはキャンプ用のイスが置かれていたということで、2歳の子供はこれを足場にして乗り越えてしまったようです。やはり、足場になってしまうものが置かれていたということです。
 事故が起こるたびに、TVやネットで、バルコニーには足場になるものは決して置かないように、エアコンの室外機は柵から離れた場所に置くようにと、何度も何度も警告しているにもかかわらず、また足場になるものを置いていました。
 築年数を経たマンションでは幼いお子様はいらっしゃらないと思いますが、築10年前後のマンションでは、幼いお子様は数多くいらっしゃいますので、そのような築年数の若いマンションでは、バルコニーには足場になるものを置かないようにと、事あるごとに管理組合(理事会)からインフォメーションしていただきたいと思います。総会議案書の最後に注意事項として記載して総会時に説明するとか、また毎月の理事会議事録や広報誌でインフォメーションするとか、本当に口すっぱく伝えることをしないと無くならないように思われます。
 私からインフォメーションできれば良いのですが、私が管理組合運営の支援に携えることができるのは問題を抱えた高経年マンションがほとんどで、築10年未満の管理組合様からはお声がかかることは皆無に近いです。高経年マンションでは幼いお子様がほとんどいらっしゃらないため、インフォメーションを行う必要性がありません。築年数の若いマンションでは数多くの幼いお子様がいらっしゃるのでインフォメーションが必要なのですが、私にはインフォメーションのお手伝いをする機会がありません。
 ですから、私のホームページを見ていただいた管理組合様がおられましたら、是非、これでもかというぐらい執拗に警鐘を鳴らしていただきたいと思います。幼いお子様はいずれ大きくなってきますので、それまでは何度も何度も警鐘をお願いします。


  窓やベランダからの子どもの転落事故に関する注意喚起について 

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