「労働生産性の向上を意識した管理業務品質の維持向上」の実施内容

　一般社団法人マンション管理業協会が、「中期事業計画２０１８－２０２２」を発表したことをお知らせしましたが、今回は、２つめのミッションである「業界従業者の処遇の改善・社会的評価の確立」に向けた施策のうち、「労働生産性の向上を意識した管理業務品質の維持向上」のテーマと実施内容を、総括表に記載されているままに、お知らせいたします。

【労働生産性の向上を意識した管理業務品質の維持向上】
①マンション維持修繕技術者の公的資格化実現のための環境を整備する
＜１年目＞
・技術委員会において、資格に関する課題の整理と、資格者の担う業務内容の検討を行う。
＜２～３年目＞
・２０１９年度以降、１年目の検討結果を踏まえ資格者に与える業務内容を明確化し、それに相応しい資格名称を検討するととともに、あわせて公的資格化の働きかけを行う
＜４～５年目＞
・業務内容に相応しい資格名称の付与と、公的資格化の実現を目指す
②「業務標準仕様」の整備による業務負担の軽減、管理現場で実際に活用できるツールの展開を行う
＜１年目＞
・平成２９年度に策定した「マンション管理業務共通見積書式」の活用の実態を把握するとともに、管理現場における一層の浸透をはかる
・管理業務品質の維持向上と業務生産性の向上、現場負担の軽減に資するため、管理現場で実際に活用できるツール（汎用的な書式、外国語版掲示物等）の作成、提供を適宜行う
＜２～３年目＞
・会員意見交換会、浸透状況調査等を通じた各種書式の見直し、策定書式の追加等の検討（４～５年目も引き続き行う）
・本部、支部説明会等を通じた普及啓発を行う（４～５年目も引き続き行う）
・管理業務品質の維持向上と業務生産性の向上、現場負担の軽減に資するための冊子やツールを提供する
＜４～５年目＞
・既発行冊子、ツール等の継続的な見直しを行い、リニューアルに努める
③管理業務主任者試験・講習業務の着実な実施
＜１年目＞
・管理業務主任者試験を着実に実施する（２年目以降も引き続き行う）
・管理業務主任者、交付講習、実務講習を着実に実施する（２年目以降も引き続き行う）
④マンション維持修繕技術者試験業務の着実な実施
＜１年目＞
・マンション維持修繕技術者試験を着実に実施（２年目以降も引き続き行う）
＜２～３年目＞
・上記①の検討内容をふまえ、受験資格の見直しを含めた試験のあり方、実施方法等の検討を行う
⑤マンション維持修繕技術者資格登録者に対する実践的能力向上に資する研修制度の充実
＜１年目＞
・マンション維持修繕技術者フォローアップ研修を着実に実施する
＜２～３年目＞
・上記①の検討内容をふまえ、マンション維持修繕技術者フォローアップ研修の研修分野、テーマ等の整理、見直しを行うと共に、２０１９年度より、開催回数を増加する（１回／年→２回／年）（４～５年目も引き続き行う）
⑥マンション管理業従業者向け研修（指定法人としての研修）における継続的改善の実施及び研修テーマの拡充
・既存の一般研修について、アンケート評価結果等をふまえた改善、工夫の実施を通じて、満足度のより一層の向上を図る（２年目以降も引き続き行う）
・マンション管理業従業者の業務水準の向上に資する、体験型の新規研修の研修内容を検討し、試行する
＜２～３年目＞
・体験型の新規研修を新設する
＜４～５年目＞
・アンケート評価結果等をふまえた改善、工夫の実施を通じて、満足度のより一層の向上を図る
⑦マンション管理海外研修の実施
＜１年目＞
・マンション管理海外研修を年度内に複数回実施する
＜２～３年目＞
・マンション管理海外研修の定期開催地（大連、台北）に関する基礎データを整理しアーカイブ化を図る
＜４～５年目＞
・マンション管理海外研修で蓄積された各般のデータをまとめたテキストブックの作成を進める
⑧働き方改革（労働環境改善・生産性向上）推進に向けた情報発信
＜１年目＞
・働き方改革（労働環境改善・生産性向上）の先進事例を共有するイベントを実施し、魅力ある職場環境づくりに寄与する
＜２～３年目＞
・生産性向上、業務品質向上がＥＳ、ＣＳの向上に繋がった好事例を共有し、業界内外に向けて発信していく
＜４～５年目＞
・イベント開催の定例化を図り、時代に即した居住者ニーズに沿ったＣＳ向上の取り組みを共有する
⑨海外のマンション管理事情の調査、研究
＜１年目＞
・協会設立４０周年事業の一環として、訪問都市、期間を追加、延長した海外視察の実施（２０１９年度実施）
＜２～３年目＞
・欧米への視察団派遣の継続の是非を検討する