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小堀將三

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小堀將三(こぼりしょうぞう)

マンション管理士事務所JU

コラム

エレベーター事故を受けての国土交通省からの周知依頼内容

設備関連

2018年4月5日


 本年2月に横浜市内で発生したエレベーター事故を受けて、国土交通省住宅局建築指導課昇降機等事故調査室長から、日本マンション管理士会連合会会長あてに、周知依頼の通知が3月28日になされました。周知内容は、「エレベーターの所有者は、製造業者の定めた給油方法、給油周期に関する基準や目視確認が困難な部位に有効な点検方法に関する文章等を受領した場合、保守・点検を委託している保守点検業者に閲覧、又は貸与すること。」です。またエレベーター製造業界団体に対しても、「エレベーターの製造業者は、給油を前提として設計されたブレーキについて、給油方法、給油周期に関する基準や目視確認が困難な部位に有効な点検方法を定めて、所有者等を通じた連絡やホームページで公表する等により、保守点検業者へ情報提供されるよう措置すること。」、「エレベーターの製造業者は、ブレーキの設計時に、プランジャー等のブレーキ動作に係る主要部品について、摩耗の発生等の可能性を考慮し、保守及び点検を容易に行える構造により安全性の向上を図るよう配慮すること。」を周知徹底するように依頼しています。
 この事故は、平成29年2月1日に神奈川県横浜市の青葉区役所内のエレベーターで発生しました。かごが最上階に到着して戸が開いた直後に、また低速でかごが上昇し、最上階床レベルのプラス約30センチのところで停止したとのことで、乗っておられた方は、上昇し始めた時にすぐに降りたので無事だったそうです。原因は、ブレーキに必要なプランジャーの動作(ピストンのような動作)が摩耗粉で妨げられたことです。この粉は、分解清掃時にプランジャーに十分な油が塗布されていなかったために、摺動面の油膜のなくなった箇所で摩耗して発生したものです。


 再防止策として、給油を前提として設計されたブレーキについては、給油量や給油周期の基準と目視確認がしにくい箇所の点検方法を定めて、エレベーターの所有者や管理者に維持管理に必要な情報を提供するように、製造業者に指導することにしたとのことです。そして、提供された所有者や管理者が、これらの情報を保守点検業者に見せたり貸し渡すように周知して欲しいというのが、日本マンション管理士会連合会への依頼です。

 事故調査の報告書内容は、ホームページでご覧いただけます。
     http://mankan-ju.com/news/エレベーター事故を受けて国土交通省からの周知

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