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待谷忠孝

ニッチな市場へアプローチする差別化戦略コンサルタント

待谷忠孝(まちたにあつよし) / 経営コンサルタント

AM Consulting

コラム

経営におけるデザイン活用

2019年6月29日

テーマ:デザイン

コラムカテゴリ:ビジネス

※デザインには意匠という意味の他に、設計や計画といった意味もありますが、本記事では意匠という意味で使用しています。

事業活動の中のデザイン

「デザイン」という言葉に対して、何かを綺麗にする、かっこよくするといったような、見栄えを良くするというイメージをお持ちの方が多いと思います。
「製品のデザインに力を入れている」と聞くと、中身より見かけに力を入れているとマイナスイメージを受ける方もいらっしゃるかもしれません。
また、「うちはサービス業で、商品があるわけではないので関係ない。」そう考える方もいらっしゃるかもしれません。

企業は会社のロゴ、名刺、webサイトやパンフレットなど、視覚に訴求するものには全てデザインが施されています。
つまり、企業は業種・業態や規模を問わず、何らかの形で必ずデザインを活用することになるのです。
これらデザインが企業の戦略、ブランドイメージ、想定している顧客とマッチしていなかったらどうなるでしょうか?

例えば、50~60歳の男性向けの商品を販売している企業のwebサイトが、ド派手なピンク主体の色使いだったらどうでしょうか?
見た人は自分が販売している商品の対象だと思うでしょうか?

デザイン会社の営業担当者が営業に来たとします。
渡された名刺がごくごく普通のありふれたデザインだったとしたら、そのデザイン会社のデザイン力に期待するでしょうか?

あるいは、高級な商品のパンフレットが安っぽいデザインだったらどうでしょうか?
商品に対する印象は悪くなると思いませんか?

割合そのものには諸説ありますが、人は外界からの情報の8割以上を視覚に頼っているそうです。
つまり、顧客に対して伝えたいことをきちんと伝える手段として、デザインは大きな影響力を持っているはずです。
そのデザインを、担当者の好みや、こだわりがないからといって適当に決めてしまっていませんか?

デザインを判断する

私はイチゴクリームが大好物だが、魚はどういうわけかミミズが大好物だ。
だから魚釣りをする場合、自分のことは考えず、魚の好物のことを考える。

突然ですが、『道は開ける』などの自己啓発書で有名なデール・カーネギーの言葉です。
相手の立場になってものを考えるというような含蓄のある言葉なのでしょう。

自分の好みのデザインであることは、貴社にとって必要なデザインではありません。
しかし、デザイナーから提出されたデザインを一度見てしまうと、どうしても自分の好みに合うかどうかで判断してしまいがちになります。

そこで、デザイナーにデザインを提出してもらう際に、デザインを提示してもらうよりも先に説明をどう汲み取ったのか、デザインのコンセプトをテキストや口頭で説明してもらうようにしたらいかがでしょうか。
その説明が見当違いでしたらどんなデザインでも無意味なものになりますので、見るまでもなくボツになります。
その上で、デザインを確認しながらコンセプトにどう沿っているのかを説明してもらえば、ちゃんとした判断材料をもった状態でデザインの確認ができるはずです。
加えて、必要なものはイチゴクリームじゃなくてミミズだということを意識してみてください。

また、そうすることは制作側にもメリットがあります。

自分の好みでデザインの良し悪しを判断されると、依頼している本人にさえよく分からない「好み」というものに合致するように何度も作り直しながら手探りで制作しなくてはいけなくなります。
それによって時間も非常にかかり、制作側のモチベーションも下がります。

デザインをコンセプトに沿っているかどうかなど、論理的に判断してもらえるなら、制作サイドはちゃんとした基準をもって制作することができるので、仕事がしやすくなります。

そのため、好みを手探りしながら作るよりも制作期間が短くなる上、基準が明確なので制作物のクオリティも高まります。
また、コンセプトを汲み取った上で、さらに良い提案や別のアプローチの提案などもしてもらいやすくなります。

終わりに

さて、御社の「デザイン」はミミズですか?イチゴクリームになっていませんか?
どうも営業活動が上手くいかないなんてことがあるのでしたら、一度デザインに原因がないか見直してみても良いかもしれません。

デザインを経営レベルで判断し、活用するという意識をもっている企業は、大企業にも少ないです。
そのためデザインをうまく活用できるようになることは企業の強みになりえます。
デザインを内製するにせよ、外注にせよ、制作を依頼する場合は以上の点を意識してご依頼、ご判断ください。

経営におけるデザイン活用に関してより詳しいことは、下名のwebサイトにて書いております。
お時間のある際にご確認いただけますと幸いです。

経営におけるデザイン活用①
経営におけるデザイン活用②
経営におけるデザイン活用③

この記事を書いたプロ

待谷忠孝

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