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コラム
揺れる期待と現実 なぜPTAで熱心な参加者たちが軋轢を生むのか
2023年5月22日 公開 / 2023年5月26日更新
例年この時期に相談が急増するのが「PTA問題」
総会が終わって、いよいよ今年度活動スタート!という時期ならではのトラブルがあるのだ。
やる気のある新人役員は救世主?トラブルメーカー予備軍?
PTA役員の「なり手不足」に悩む団体が多い中で、やる気満々で名乗りを上げる人もいる。
率先して役員を引き受けてくれる人がいることは喜ばしいことだし、役員なんてしたくない多くの人からすれば救世主のような存在の彼ら。
だが、ごく一部ではあるが、その救世主がトラブルメーカーとなってしまうケースがある。
筆者自身の経験や、これまで寄せられた多くの事例からその原因を考えてみた。
タイプ別 軋轢の原因
はじめに断っておくと、トラブルメーカーとなってしまう人のほとんどは善人である。
悪意があって問題を起こしているわけでも、自分勝手な独裁者でもない。
では、やる気に満ち溢れた救世主の彼らが、なぜ軋轢を生んでしまうのか。
大きく3つのタイプに分けて原因を考えてみた。
理想に満ち溢れたやる気満々タイプ
役員になったらあれをしたい!これをしたい!と、理想を抱えているタイプ。
こんなイベントをしたら子どもたちが喜ぶはず。保護者同士のためにこんなことをしたい。という理想は素晴らしい。
しかし、ここは「教育の場」で「予算の限界」もあるのだ。
でもでもだって~と自分の理想ばかりを追い求めると、軋轢を生んでしまう原因となる。
他PTA組織での役員経験者タイプ
幼稚園(保育園)、小学校、中学校、高校…と子どもの成長と共に、役員のキャリアを積んできたタイプ。
経験が豊富なこのタイプは、うまくいけば即戦力となる。
しかし、組織のやり方を否定して「自分の経験が最善」だと主張し始めると途端に軋轢を生むのだ。
組織改革を掲げるタイプ
PTAに新しい風を!改革しよう!!と意気込むタイプ。
まれに、役員になるのは初めてなのにもかかわらずしょっぱなから「改革」を掲げる者がいる。
確かに、もう何十年も体制ややり方が変わっていないPTAもあるし、時代に対応できていない学校・PTAもある。
言っていることはわかる。でもちょっと待って!
まずはその組織が「なぜそのやり方をしているのか」を知ることから始めないと、いきなり改革を突き付けるのでは軋轢を生むのも当然である。
PTAというのは、学校との関係性や組織の成り立ち、役員の在り方など実に様々である。
これを読んでドキッとした方は、大丈夫。
これがまずかった…と気づけば改善することができるので、今後の役員生活に役立ててほしい。
PTAのチームビルディングを考える
今回は「なぜ熱心な参加者が軋轢を生むのか」について書いた。
ではそのようななかで「PTA組織円滑に運営するためにはどのようなことに気を付ければいいのか」について…はまた次回。
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