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岡崎直人

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コラム

○故郷のため新人全力=宮城県南三陸町○

レジェンデ日記

2011年5月5日 / 2014年5月23日更新

いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。

私と同名の直人さん、頼もしいですね。







故郷のため新人全力=宮城県南三陸町

KOL net より













◎右腕不自由でも「前へ」

「何をするのも初めてで、戸惑いながらやってきた。でも、

 亡くなった方々のことを思うと、『仕事が分からない』

 なんて言っていられない」


宮城県南三陸町の新人職員山内直人さん(21)は言う。


町民税務課に配属された4月1日以降、避難所の町総合体育館で



寝泊まりしながら、志津川、入谷両地区の100戸以上を訪ねて



回った。



3月11日の地震と津波による町内の家屋、土地の被害調査の



仕事だった。


住民の話を聞き、調査の書類に左手で書き込む。



1歳の時、自宅のドアに右腕を挟んで大量出血した。



骨が未熟でつながらず、切断を余儀なくされた。右上腕も使い、



難なく仕事をこなす。




出身地の志津川地区では、ほとんどの家が流された。



しかし、中には公的支援に必要な罹災(りさい)証明の基準を



満たさないケースもある。



「行政の決まりは決まりかもしれないけれど、何とか

 力になれないか」。



久しぶりに戻った地元で、生活再建に貢献できないもどかしさも



募った。



故郷が津波でがれきの山に変わった日、岩手県金ケ崎町にいた。



高校を卒業し勤めた関東自動車工業岩手工場で業務の引き継ぎを



していた。


南三陸町への再就職を決めていた。



「3年間離れ、海も山も人のつながりもある故郷の良さに

 気付いた」



からだ。


家族4人の身を案じて数日後に帰郷すると、実家は流されていた。



母と姉2人は無事だったが、祖母あき子さん(88)は入所先の



特別養護老人ホームで津波にのまれ、遺体となって見つかった。


久しぶりに再会した祖母は棺の中で、ほほ笑むような表情を



していた。



「今にも起き出して、『おー、よく来たな』と言ってくれ

 そうだな。無事でいてほしかった」。



その場に泣き崩れた。


幼いころ、自転車に乗る時など、右腕がなくて不自由を味わう



ことがあると、あき子さんに泣きついた。



そのたび、



「くよくよしてるんじゃない。腕がなくたって、何でもできる。

 前を向いて生きろ」



と言われた。


志津川高では卓球部に入り、県大会の個人戦でベスト16まで



勝ち進んだ。



「『腕がないから弱い』と思われたくなくて、練習に打ち込んだ」。



祖母は人生の師だった。



あき子さんの火葬から3週間余りが過ぎたころ、長かった髪を



丸刈りにした。



「腕がなくても元気に頑張っている姿を見せたら、被災者を

 勇気づけられるかもしれない」。



気持ちを奮い立たせた。




上司の町民税務課長阿部俊光さん(50)は、新人のこの1カ月を



頼もしく見守ってきた。



「何をするにも必死だ。避難所生活では1人の時間を持てず、

 『弱音を吐きたい』と何度も思ったに違いない。でも、

 強い信念で仕事に励んできた」


山内さんは今後、被害調査を離れて、町民の税金を扱う本来の



業務に就く。



「税に関する知識は全くない。これから猛勉強」。



そして



「復興の役に立つために、自分にできることを進んでやって

 いきたい」



と誓う。


生まれ育った町とともに、長い道のりを歩く。

この記事を書いたプロ

岡崎直人

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