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杉浦直樹

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コラム

ベトナムのダイナミズムは規制に阻まれている日本をいずれ凌駕する

海外経営

2018年6月13日 / 2018年6月14日更新




毎回ベトナムに来るたびにそのダイナミズムに驚かされることがあります。今、ハノイ、ホーチミン双方でMRTの建設が進められており、日々刻々と町の様相が変わってきています。ここ2,3年高層ビルの数が増えているのを実感していましたが、MRTの路線に沿って、超高層ビルがどんどんその姿を現してきているのです。特にハノイよりもホーチミンの変わり様は目を見張ります。今、建設中のベトナムで一番高いビルとなるのがLandmark81で、ベトナムの不動産大手Vingroupが文字通り81階建て高さ397メーターのビルが3月に棟上げ式を行いました。その周辺にも高層アパートが林立し、その新しいタウンだけで1万人が住むとのことです。

ベトナムも社会主義国ならではのあらゆる規制ががんじがらめになって、インフラ整備も遅々として進んできませんでした。ことろがここにきて鉄道や高速道路の整備がようやく加速するようになって、同時に町そのものの様相が変貌を遂げているのです。

ベトナムは大変若い国です。その分若くてエネルギッシュな企業経営者もたくさん輩出されています。私が毎年JICAの支援プログラムで日本式経営管理を伝える経営塾の講師を担当していますが、経営者の年齢は30代が多く、事業に早くも成功を収めている人が目立つようになってきていました。経営を学ぶ姿勢も真剣です。経験こそ乏しく、危なっかしい経営判断でよく事業を成功に導くことができているなと思うこともありますが、物事に対する嗅覚と行動の大胆さは、日本人は足元にも及びません。

一方、日本や日本人はまずリスクをいかに回避するかを優先に考える傾向があります。前例のないことはまずやらない、経験したことのないことには挑戦しない、コンプライアンスに徹底してこだわり、法律のカバレージが不十分で規定されていないことには手を出さないのです。とにかくやってみて、走りながら都合が悪くなったら軌道修正したらいいとは決して考えないのです。そのため、時代を切り開く新たな価値観に対してついていくことができず、結果として国際競争していく力を失ってしまっていることに気づいていません。ドローンが首相官邸の屋根に落ちたことをきっかけにどんどん規制だけが強化されているうちに、ドローンを使った価値を創造していく競争力は最早ありません。AIしかり、UBERしかり、AIRBNBしかりです。

ところがベトナムは過去がどうであれ、若い経営者は軽々と障害を乗り越えていくのです。「~の恐れがある」という一点で何も行動しないのが今の日本の姿です。しかしかつての日本は積極果敢な経営者の先を読む力と「やってみなはれ」精神に支えられていたように思います。以前の日本にできて、今の日本でできないのはいったいなぜでしょうか。

そう遠くない将来、日本経営に学ぶというベトナム人の姿は消え、いずれベトナム人のダイナミックさに完敗する日本人の姿が見えてきています。

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