ブランディングとデザインで企業を活性化（3/3）

ブランディングにはさまざまなスキルが必要

　実際の作業レベルではやるべきことが多いので、たいていの場合どこかに発注することになります。

　「理念の部分はマーケティング会社や企画会社、コーディネーターと言われるような人が担当します。デザインはデザイン会社、告知は広告代理店やデザイナー、Web制作会社、コンテンツ制作会社、カメラマン、イラストレーター、コピーライター、インフルエンサーなどの合作となります。つまり、それだけたくさんのスキルが必要となるわけです。ただ、これだけの作業を一貫してできる業者はほとんどないかもしれません」

　この現実が、ブランディングを難しくしていると考える小泉さんは、すべての業務を自社内で完結させることを実現しました。
　外注など複数の人材でこなそうとすると、必ずひずみが出ます。関わる人数や会社が増えれば増えるほど年齢や個性、スキルの違うデザイナーやクリエイターが何人も関わり、統一されたイメージの構築が難しくなるからです。

　「理想は、全てを1人でクリエイトすること」と小泉さん。ただ、さすがに1人の人材でこなすのは無理がありますが、一つのデザイン会社でこなすことができれば、効率アップと費用圧縮、統一感のあるイメージが構築できると提言します。

　「社内にはさまざまなスキルが求められますが、当方は35年にわたる経験知と実績でカバーすることができます。あとは世の中に発信して、私どものことを知っていただくことが大切。それ自体が、うちのブランディングでもありますから」と語ります。

（取材年月：2023年1月）

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