ブランディングとデザインで企業を活性化（2/3）

具体的にどんな風にブランディングを進めていけばいいのか

　「ブランディングをしろ」と言われても、具体的にどうすればいいのかが分からないというのがよくある反応でしょう。「ブランディング」というものがどんな要素で出来上がるものかを知れば、どう進めていけばいいのかが見えてくると言います。

　「ブランディングとは『①理念（考えていること）』『②デザイン（見え方）』『③告知（伝え方）』で成り立っています。この三つの要件をきちんと整理し、さらに具体的な作業に落とし込んで考えてみると意外とシンプルであることが見えてきます」と小泉さん。

　①は、その会社や商品がどう考えて成り立ち、存在しているかを明文化し、共有すること。マーケティング、コンセプト作成、商品企画、ターゲットやペルソナの設定、ポジショニング設定などです。
　②は、それ自身や取り巻くものをどんなデザインでターゲットに訴求するかを考えること。ロゴデザイン、プロダクトデザイン、テキスタイルデザイン、パッケージデザインなどが該当します。
　そして③は、出来上がったものをどんな方法で、どんな風にターゲットに伝えるかを考えること。広告や印刷物のグラフィックデザイン、Webサイト作成、オンラインショップ構築、SNS発信などです。

　「考え方はたった三つですが、それがなかなかできていないのは、それぞれに必要な要素がたくさんあるからでしょう。新商品や新しいサービスをリリースするときには割とできているのですが、それを会社に当てはめて考えると全くできていないことが多いと感じています」

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