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小泉達治

商品企画から販売促進まで支援するデザインの専門家

小泉達治(こいずみたつじ) / アートディレクター

有限会社コイズミデザインファクトリー

コラム

新型コロナウィルス休業の間にすべきブランディング 2

2020年4月29日 公開 / 2020年11月20日更新

テーマ:中小企業やショップのブランディングとは

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: ビジネスモデルマーケティング戦略企業ブランディング

今回のテーマは「騒ぎが終息した後の世の中はどう変化するのか」です。
この騒ぎが収まってから流通や商流がどのように変化してゆくかを考え、それに合わせたビジネスを考えないと、この騒動でダメージを受けた上、さらに次の時代に乗り遅れてしまうことになります。


今回の騒ぎで起こったことは?

次の時代にどんな変化が来るかを想像するために、まず今回の騒ぎでどんなことが注目されたかを考えます。
そしてそこからどのような動きが起こるかを考えます。

●自宅でのテレワークやオンライン会議など会社に行かなくても仕事がある程度できるようになった。
●そのために社内のネットワークやPCの環境が整った。
●時短やフレックスタイムに現実味が出てきた。

5Gの登場やPCの性能アップなどからネットワークのストレスが無くなるため、さらに在宅やフリーランスが増加し、企業の雇用体系に大きな変化が起こる。
企業にとってもリスクの多い正規雇用を抑制する動きが加速し、終身雇用というものが姿を消す。

各業種で正規雇用が減少するため、フリーランスが増えたときの影響を考える必要が出てくる。

●テイクアウトや宅配が広がった

Uber EATSに代表される新しい形態の運送業務(特に宅配)が増加し、既存の運送会社と宅配での競争が激化する。

●ネットショッピングが拡大し、キャッシュレスの決済が浸透した。
●販促でのSNSの存在価値がさらに高まった。
●リアルなエンタメの規制で配信によるエンタメが普及した。

ビジネスを展開する上で、インターネットをいかにうまく活用するかが成否に大きく影響することがさらに顕著になり、もはやインターネットを使いこなせていないビジネスは特殊なもの以外困難になる。

インターネット活用レベルによって業績の2極化がさらに顕著になる。

●様々な申請や登録がオンラインでできるようになった。

オンラインでの効率化やAIの普及により、申請業務や計算業務を主な仕事とする職種が衰退することはかねてから言われているが、今回の騒ぎでそれが大きく加速する。

●情報の信憑性に対して弱さがあることを露呈した。
●欧米に比べ危機管理が国民に浸透しやすいことが再確認された。

今回の騒ぎに対する大衆の動き方で日本人の情報やトレンドに対するスタンスを把握するヒントが見えた。

各業種のプロとして潜んでいる影響を探る

以上のようなことは表面上明確に現れている変化ですが、それ以上に各業種ごとのこの動きに対する独特の影響が潜んでいるはずです。
そしてその業種のプロであるからこそ気づくべき潜んでいる変化をどれだけ早く的確に見つけ出し、対応できるかが重要です。

やはりここでも普段からいかにその業種でプロとしての嗅覚を持っているかが試されます。
そして嗅ぎ取ったヒントを今後のブランディングに活かしていくことが必要です。

これができるか否か、経営者の手腕が大きく問われのは間違いありません。

次回は「何十年に1度の大きな変化」について書かせていただきます。

この記事を書いたプロ

小泉達治

商品企画から販売促進まで支援するデザインの専門家

小泉達治(有限会社コイズミデザインファクトリー)

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